世界で知らない人はいないブランド。ココ・シャネル。
そのブランドをつくったココことガブリエル・シャネルの人生を描いた絵本です。
今ではシャネルのアイコンともなっているリトル・ブラック・ドレスが
完成するまでの道のりが描かれています。
孤児院で育ったココは、誰よりも裁縫の技術を身に着け、トランクひとつで、
貧しい人生を切り開きました。
誰かのまねではなく、ココの視点で、女性を自由にし、開放していきました。
着飾るために、機能的ではない大きな帽子にドレス、身体に負担の大きい窮屈なコルセット。
今までのファッションの常識を見事に覆し、ココは楽で、身体も心も自由にしながら、
着る人を主役に、美しくみせる魅力的なドレスや洋服、帽子をデザインしました。
現在では、ココが作ったリトル・ブラック・ドレスは、
世界のファッションのベーシックとなり、
ココは新しいファッション文化を築きあげました。
逆境に負けず、自分の置かれた場所で精いっぱい頑張り、
自分の経験から得た視点を元に、新しい価値を生み出し、世界を幸せにしました。
大人も読んでいてわくわくする絵本です。
《著者紹介》
作:アンネマリー・ファン・ハーリンゲン
1959年、オランダ・ハールレム生まれ。ヘリット・リートフェルト・アカデミーでイラストレーションを学んだ後、子どもの本の作家としてデビュー。’94年に始まったトーン・テレヘン原作のテレビシリーズでは作画を担当した。これまで’99、2000、’05年と3度、金の石筆賞を受賞。日本では、リンデルト・クロムハウト作、ハーリンゲン画による『なんてかいてあるの?』『おおきくなりたいちびろばくん』『ちびろばくんとなかよしのヤッキー』(いずれもPHP研究所)、『オシリカミカミをさがせ!』(朔北社)が紹介されている。本書は、2014年、銀の絵筆章を受賞した。
※絵本より引用
【作:アンネマリー・ファン・ハーリンゲン 訳:川原あかね 出版社:文化出版局】