人間はみんな、得意なことも、苦手なことも、好きなことも、嫌いなことも違う。
想像することが苦手な人は、時に人を傷つけてしまうことがある。
もしそんな人で出会った時には、真正面から戦わずに、すぐに逃げて。
そして、自分のことを理解し、助けてくれる人や、優しい人を探しにいくために、
君の足はついている。
逃げて、探して、動いて。
逃げることは悪いことではない、他の可能性を見つけるためでもある。
そして必ず自分と似た人や、理解してくれる人はいるから、
見つかるまで探し続けて欲しい。
それは人からもしれないし、本の中かもしれないし、
まだこの世に生まれていない人かもしれない。
自分を損なわずに、大切にできる場所、大切にできる人の元へ歩くために、
足はあるんだというメッセージが込められています。
生きていれば、私たちはどこにでも行けるし、自由なはず。
君の居場所はひとつだけじゃない。
逃げないで立ち向かうことが美とされるけど、
逃げるという戦い方もあるんだよと新しい価値観を教えてもらいました。
子どもにも大人にも読んで欲しい1冊です。
命、心よりも大切なものなんて本当はないんですよね。
あなたがあなたらしく生きられるますように。
《著者紹介》
作:絵本作家・イラストレーター
1973年神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。イラスト集『しかもフタが無い』(PARCO出版)や絵本『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)、『なつみはなんにでもなれる』(PHP研究所)、『もしものせかい』(赤ちゃんとママ社)、イラストエッセイに『あるかしら書店』(ポプラ社)、『思わず考えちゃう』(新潮社)、『ヨチヨチ父』(赤ちゃんとママ社)など様々なジャンルで多数の著作がある。2児の父。
※絵本より引用
【作:ヨシタケシンスケ 出版社:赤ちゃんとママ社】