谷川俊太郎さんと、tupera tupera(ツペラツペラ)さんのコラボ絵本。
電車が大好きな息子のお気に入りの絵本です(*^-^*)
言葉がどんどん電車の車両のように連結していきます。
『これはすいへいせん』というフレーズから始まり、言葉がどんどん連結し、
当然のことながら、最後のページが一番文章が長くなります。
この表紙をみると、眼鏡?のぞき穴?のような形にくりぬかれています。
この意味を最後まで読んで知ることとなります。
すいへいせんの向こうから流れてきた家に住むおじいさんが、
大切に読んでいる絵本のお話にフォーカスされたと思っていると、
最後にすいへいせんの向こうから流れてきた家に住むおじいさんも、
実際は本の住人であった!?なんとも最後のオチにびっくり仰天!!
なるほどね・・・表紙の望遠鏡は、遠くの近くを覗いていたのね。
いやもしかすると近くを遠く見ていたのねというユーモアあふれる絵本です。
絵本の左側にタグが付いて見出しのようになっているデザインや工夫も素敵です。
どうやら絵本の中の絵本の世界に、漂着したようです。
《著者紹介》
文:谷川俊太郎
1931年東京生まれ。詩人。1952年第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。以来、詩作のほか、絵本、エッセイ、翻訳、脚本、作詞など幅広く作品を発表し続けている。絵本の作品に、『もりのくまとテディベア』『ゆめのスカイツリー』(以上、金の星社)、
『ことばあそびうた』『あな』『わたし』(以上、福音館書店)、『死』(大月書店)、『せんそうしない』(講談社)、『かないくん』(東京糸井重里事務所)など、多数がある。CD『クレーの天使』『家族の肖像』など、息子で音楽家の谷川賢作氏との仕事も多い。
絵:tupera tupera(ツペラツペラ)
亀山達矢と中川敦子によるユニット。絵本やイラストレーションをはじめ、工作、ワークショップ、舞台美術、アニメーション、雑貨デザインなど、様々な分野で幅広く活動している。NHKEテレの工作番組「ノージーのひらめき工房」のアートディレクションも担当。主な作品に、『しろくまのパンツ』(ブロンズ新社)、『かおノート』(コクヨ株式会社)、『やさいさん』(学研教育出版)、『うんこしりとり』(白泉社)、
『パンダ銭湯』(絵本館)、『NHKノージーひらめき工房 ノージーのひまつぶしブック』(金の星社)など、多数がある。
※絵本より引用
【文:たにかわしゅんたろう 絵:tupera tupera 出版社:金の星社】