子どもの砂場あそびには、すべてが詰まっていると言われています。
お友達とのスコップやバケツの貸し借りや、一緒に大きな山を作って、
トンネルを掘ったりという社会性が見についたり、
手でザラザラとした感触を確かめたり、
土は水を含ませると、粘り気を帯びたり、ビチャビチャとした感触へ変化する。
手のひらですくって、こねて、平にしたり、遊びから色んなことを感じ取り、
学びます。
『こねてのばして』はパン生地をイメージしていますが、
子どもの発想にたちかえり、
ビヨーンとどこまでも伸ばして、ギューとこねて、また伸ばして、
つついたり、つまんでひっぱってみたり、顔を押し付けたら、
生地に自分の顔のあとが浮かび上がる。
自分の体ぐらいの大きな生地のかたまりを、椅子に座らせてもたり、
ひものように細くして、自分の体にへびのように巻き付けてみたり、
生地を箱にしまって、しばらく置いていると、
ぷくぷくに膨れ上がって、
大きなまんまるのボールみたいになりました。
脚立に登って、そのまんまるボールへ飛び込むと、
パーーーーーンと弾けちゃった。
かけらをひろって集めて、またこねて伸ばして、
お布団して寝てみるよ。
ふわふわ、ごろごろ、匂いを嗅いでみたり、最後は人型にすると、
こちょこちょっとくすぐってみる。
パン生地とお友達になったみたいに。これはパンをつくるお話ではなく、
相手とのやりとり、コミュニケーション、スキンシップのお話なのだと思います。
どのぐらいの力加減ならこわれないかな?時間が経つとどんな風に変化するのかな?
のばしたり、引っ張ったり、こねたり、つんつんしたら、
相手はどんな反応をしめすのかな?
と想像力を膨らませて、相手のことを思いやることの大切さを楽しく教えてくれる
絵本です(*^-^*)
1歳ぐらいから楽しめそうな絵本ですが、なかなか奥が深いなという印象です☆