★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

こねてのばして



子どもの砂場あそびには、すべてが詰まっていると言われています。

 

お友達とのスコップやバケツの貸し借りや、一緒に大きな山を作って、

 

トンネルを掘ったりという社会性が見についたり、

 

手でザラザラとした感触を確かめたり、

 

土は水を含ませると、粘り気を帯びたり、ビチャビチャとした感触へ変化する。

 

手のひらですくって、こねて、平にしたり、遊びから色んなことを感じ取り、

 

学びます。

 

『こねてのばして』はパン生地をイメージしていますが、

 

子どもの発想にたちかえり、

 

ビヨーンとどこまでも伸ばして、ギューとこねて、また伸ばして、

 

つついたり、つまんでひっぱってみたり、顔を押し付けたら、

 

生地に自分の顔のあとが浮かび上がる。

 

自分の体ぐらいの大きな生地のかたまりを、椅子に座らせてもたり、

 

ひものように細くして、自分の体にへびのように巻き付けてみたり、

 

生地を箱にしまって、しばらく置いていると、

 

ぷくぷくに膨れ上がって、

 

大きなまんまるのボールみたいになりました。

 

脚立に登って、そのまんまるボールへ飛び込むと、

 

パーーーーーンと弾けちゃった。

 

かけらをひろって集めて、またこねて伸ばして、

 

お布団して寝てみるよ。

 

ふわふわ、ごろごろ、匂いを嗅いでみたり、最後は人型にすると、

 

こちょこちょっとくすぐってみる。

 

パン生地とお友達になったみたいに。これはパンをつくるお話ではなく、

 

相手とのやりとり、コミュニケーション、スキンシップのお話なのだと思います。

 

どのぐらいの力加減ならこわれないかな?時間が経つとどんな風に変化するのかな?

 

のばしたり、引っ張ったり、こねたり、つんつんしたら、

 

相手はどんな反応をしめすのかな?

 

と想像力を膨らませて、相手のことを思いやることの大切さを楽しく教えてくれる

 

絵本です(*^-^*)

 

1歳ぐらいから楽しめそうな絵本ですが、なかなか奥が深いなという印象です☆

 

【作:ヨシタケシンスケ 出版社:ブロンズ新社

 


こねてのばして