★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

もうすぐママは星になる

 

癌という病気になったママ。ジェイミーは家族のアルバムを広げ元気だった頃のママを

 

思い浮かべ、家族の想い出を振り返っていると。ぽろぽろと涙がこぼれて来ます。

 

日に日に痩せていくママ。薬の副作用で髪の毛を失い、一緒に外に出ることも出来なく

 

なり、少しずつ隣で弱っていくママ。

 

もうすぐママはいなくなってしまうかもしれない。

 

そんな現実はとうてい受け入れられないし、もっと大好きなママと過ごしたい。

 

もっともっと一緒にいたい。

 

でもいつか、そう遠くはない現実を、

 

受け入れなくてはならないことをジェイミーは理解しています。

 

気持ちのやりどころがないなか、ひとり涙するジェイミー。

 

ママはいつか夜空に輝く星になるんだ。そして毎晩ママに会うことが出来る。

 

ジェイミーなりに、ママの命と向き合い、すべてを受け入れようとする姿に、

 

私たちも遅かれ、早かれいつか必ず訪れる別れの日と、どう立ち向かったらいいのか、

 

どう向き合っていけばいいのか、考え勇気をくれる一冊です。

 

読んでいて涙が出そうになります。

 

でもそこにはあるのは絶望だけではありません。

 

ママと過ごした思い出、ポリシー、生き様、言葉はすべて、

 

自分の中で永遠に生き続けることを教えてくれます。

 

死の向き合い方は、生きることへの向き合い方でもあります。

 

どう生きるか。誰もが限りある時間で、どれだけ愛を伝えられるのか、

 

子どもの視点で綴られた絵本です(*^-^*)

 

《著者紹介》

原作:スー・ローソン

小学校教師、ラジオプロデューサー。2004年に児童読み物『Ferret Boy』、『Tessa』と絵本『でも好きだよ、おばあちゃん』(講談社刊)がオーストラリア児童図書賞(CBCA Book of the year Awards Notable Books)を受賞している。

 

絵:レベッカ・ウィーラー

『Oscar-how I get here?』(CD付)はオーストラリアメディア図書賞(AIMIA Awards)を受賞している。本書が初めての絵本作品となる。

 

訳:神田由布

栃木県在住。訳書に『偉大な芸術家に教わる絵の描きかた 動物編』、『ディズニープリンセス6姫の夢物語 シンデレラ』(小社刊)など。

※絵本より引用

【原作:スー・ローソン 絵:レベッカ・ウィーラー 訳:神田由布

 出版社:汐文社

 

 

 


もうすぐママは星になる―がんの母親とジェイミー (生きかたを考える絵本)