『ぞうのエルマー』シリーズで、今回はクリスマスのお話。
サンタクロースを見たいという小ぞうたちの願いをエルマーが叶えるお話です。
サンタさんが来てくれるように、プレゼントやツリーを用意することにしました。
大きな形のいい木を見つけると、根っこから抜いて運び、
みんなでツリーに飾り付けを始めます。
ツリーの下には、みんなで包んだクリスマスプレゼントを置いて、
エルマーは小ぞうたちに今日は特別にサンタさんを見せて上げるから、
サンタさんに見つからないように、こっそり隠れていてねと伝えました。
小ぞうたちが草の茂みに隠れて、ワクワクしながら待っていると、
空からそりがおりてきて、赤い色をしたぞうのサンタさんがやってきて、
みんなで用意したプレゼントをそりに全部のせると、また空をかけていきました。
小ぞうたち初めて見たサンタさんに感激して目を丸くし、ほっぺがピンクに染まり、
声も気持ちもはずんでいます。
ぼくらが作ったプレゼントをサンタさんがみんなに配ってくれるんだと
嬉しそうに、眠りにつきました。
そしてサンタさんは小ぞうたちにそおっとプレゼントを置いていってくれましたというお話。
ぞうのサンタさんは、ゾウなんだという驚きがありました。
サンタさんは存在するのだろうけど、いつも眠っているうちに、1年に1回、
プレゼントが届き、その姿を実際に見たことがない子どもにとって、
サンタさんをこっそりと見てみたいという子どもの願望を叶えてくれる絵本です。
わが家では『サンタさんはとても恥ずかしがり屋で、姿を見られると、
もうプレゼントを渡しにこれなくなってしまうんだ。クリスマスの日は早く寝て、
もし夜中に目が覚めても、目をつむって、サンタさんの姿は見てはだめだよ。』
と話しています(*^-^*)
ぞうがそりに乗って空を飛んでいるシルエットもぞうのエルマーならではです☆彡
《著者紹介》
作・絵:デビット・マッキー
1935年イギリス南デボン州生まれ。美術学校在学中から風刺漫画の仕事を始め、卒業後には雑誌「パンチ」や新聞などに絵を描く。1964年に初めての絵本『TWO CAN TOUCAN』を出版。代表作『ぞうのエルマー』は20か国以上でしゅっぱんされている。また絵本のほかに、アニメーションの製作などにも取り組んでいる。南フランス・ニース在住。
訳:きたむらさとし
1956年東京生まれ。1979年にイギリスに渡り、数年後より絵本を作り始めた。ハーウィン。オラム氏とのコンビでつくった『ぼくはおこった』(評論社)でマザーグース賞、
絵本にっぽん賞特別賞を受賞。そのほかの作品に『やねうら』(文/ハーウィン・オラム評論社)、『いっしょにあそぼ!』(小峰書店)、『ストーン・エイジ・ボーイ!』
『ミリーのすてきなぼうし』『オレのかみがた、どこかへん?』(以上、BL出版)など多数。神奈川県川崎市在住。
※絵本より引用
【作・絵:デビッド・マッキー 訳:きたむらさとし 出版社:BL出版】