★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

ひとつめのくに

 

めずらしいものをお客に見せる、見世物屋の男が、

 

旅人から、ひとつめの国があることを聞いて、さっそく探しに旅に出ることにしました。

 

旅人が言っていたとおり、大きな木の下に一つしか目がない女の子を見つけ、

 

連れて帰ろうとすると、女の子は大暴れし、大勢の人に追いかけられて捕まってしまいます。

 

するとそこには、一つしか目を持たない人間ばかりが暮らす国で、

 

二つの目を持った男は大変に珍しがられ、怖がられ、見世物屋の商品になってしまいました。

 

お客ももちろんみんなひとつ目。

 

ばけもの~!うわ、めずらしい。 こわ~い。などと声が上がる。

 

ばけものを見つけに行くつもりが、自分がばけものに立場が変わってしまう

 

お話。

 

私たちが常識、普通と当然と信じているものは、果たして本当にそうなのでしょうか?

 

どこかの国では大変めずらしいばけものかもしれません。

 

落語的なオチが、リズミカルに描かれています。

 

私たちが生きている世界がどれだけ小さく、

 

まだまだ知らない世界が外に広がっているのか、

 

わたしたちの概念を楽しく崩してくれる絵本です(*^-^*)

 

子どもはちょっと不思議な世界に、怖いもの見たさもあってか、

 

繰り返し読んでいました(*^^)v

 

せなけいこさんのおばけシリーズは、おばけがとっても可愛らしく、身近に感じられ、

 

子どもが読んでも怖くない、おばけと友達になれる絵本です。

 

《著者紹介》

作:瀬名恵子(せなけいこ

東京に生まれる。武井武雄に師事。1970年「いやだいやだの絵本」によりサンケイ児童出版美術家連盟会員。絵本では「あーんあーんの絵本〈全4冊〉」福音館刊。

「おおきくなりたい〈全4冊〉」偕成社刊などがあり、ほかに紙芝居、装丁、さしえなど巾広い分野で活躍中。

※絵本より引用

【作:せなけいこ 出版社:童心社

 

 

 


ひとつめのくに (せなけいこ・おばけえほん)