★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

かえりみちをわすれないで

 

朝食をたっぷり食べた、こぶたと、こひつじ、こうし、こうまは、

 

お母さんの許しを得て、子ども達だけで、畑にお散歩に出かけました。

 

『かえりみちをわすれないで。ごはんまでに帰ってくるのよ。』とお母さん。

 

ごきげんで子どもたちはおさんぽにでかけます。

 

家に帰るまでの道に目印があり、

 

こぶたの大好物なりんごの木でぐるぐると周りを走りながら、

 

うしの大好きなほしくさの山でかくれんぼしたり、

 

こひつじの大好きなかぶの畑を、ぴょんぴょん飛び回って追いかけっこしたり、

 

次のはたけには大きなみずたまりがあり、みんなで水遊びに夢中。

 

楽しいおさんぽをした、子ども達は、いつの間にかお腹がペコペコに。

 

さぁ~来た道を帰ろうとすると、おや?さっきと景色が違います。

 

目印にしていた場所の大好物が何もありません。

 

もしかして道に迷ってしまったのでは?とみんなが不安になっていると、

 

みんなのお母さんがおかえり~と声をかけてきます。

 

みんなの大好物と一緒に出迎えてくれました。

 

子ども達がお散歩している横で、違う展開があり、

 

絵の端っこを読みかえしてみると、しっかりと詳細に描かれています。

 

ハッチンスらしい素敵な絵と、ユーモアにあふれた作品です(*^-^*)

 

おさんぽの後、大好きなママと、大好物が待ち構えている幸せ。

 

そして子どもたちの無邪気な姿がとても印象的な絵本です☆彡

 

《著者紹介》

作:パット・ハッチンス

1942年イギリスに生まれました。7人きょうだいの下から2番目でした。美術学校に学んだ後、ロンドンの広告代理店に勤務。結婚を機にニューヨークに移り絵本を描くようになりました。作品に『ロージのおさんぽ』(偕成社)、『ティッチ』(福音館書店)、

『風がふいたら』(理論社=1974年ケイト・グリーナウェイ賞)などがあります。

イギリス在住。

 

訳:いつじあけみ(井辻朱美

1955年東京に生まれました。東京大学理学部生物学科をへて、同大学院人文系研究科比較文学比較文化修士課程修了。白百合女子大学文学部教授。歌人。創作に『遙かよりくる飛行船』(理論社)、評論に『ファンタジーの魔法空間』(岩波書店=第27回日本児童文学学会賞)、翻訳にO・R・メリング『光をはこぶ娘』(講談社)、歌集に『水晶散歩』(沖積舎)など。東京都在住。

※絵本より引用

【作:パット・ハッチンス 訳:いつじあけみ 出版社:福音館書店

 

 


かえりみちを わすれないで (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)