★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

エマのたび

 

ニューヨークのセントラルパークに住んでいるすずめのエマ。

 

近所に住むボブおじさんから、自分たちの先祖が、フランスにいることを知り、

 

わくわくする。

 

自分もフランスへ行ってみたい。

 

遠い親戚に会いに行きたいとお父さんとお母さんに伝えます。

 

エマは、ボブおじさんに相談すると、ボブおじさんの知り合いの船乗りのジョーという

 

ねずみがブルックリン橋のたもとに住んでいるから、訪ねてみると、

 

きっと力になってくれるよと教えてもらい、さっそく旅支度です。

 

エマは一人で、セントラルパークを抜けて、マンハッタンの街を少し探検です。

 

雪が降り、背の高いビルに、広い道路、たくさんの車と人が行きかいます。

 

途中かばんに詰めたさとうづけのお菓子や、水筒に入った温かいお茶を飲んでひと休憩です。

 

雪道でいつのまにか汚れてしまった長靴は、ブロードウェイの水たまりで洗います。

 

電線で出会ったすずめに、ブルックリン橋の行き方を聞いて、

 

ようやく日が暮れる頃ブルックリン橋に着きました。

 

お腹もすいて、身体はすっかり冷え切っていました。

 

どこからかアコーディオンの音色が聴こえてきて、小さな家をのぞいてみると、

 

そこがふなのりのジョーおじさんのおうちでした。

 

ストーブの前で温かいスープをごちそうになり、パリに行きたいのだと話すと、

 

ふなのりのジョーも長年の夢を叶えるため、フランスへ一緒に旅することに。

 

冬の間に船をしっかり修理して、地図を確認し、旅の準備をすすめました。

 

春になってふたりは無事にフランスにたどり着きましたという長い旅のお話です。

 

写真と絵のコラージュで表現されていて、冬のニューヨークを旅している気分になります。

 

現実の世界と、想像の世界が、一緒になったリアルファンタジーの世界が広がります。

 

エマはフランスに無事たどり着きましたが、親戚に会うのはこれから。

 

お話の続きが気になります。

 

今度はフランスを舞台にした旅絵本になるのでしょうか(*^-^*)

 

《著者紹介》

文・絵:クレール・フロッサール

フランス、ベルサイユ生まれ。イラストレーター、絵本作家。1998年、おじのエティエンヌをたずねて、初めてニューヨークへ旅した。その後10年あまり、またニューヨークへ行くことを夢見ていたクレールは、2009年、『エマのたび』のお話のアイデアをもって、再びニューヨークを訪ねた。

 

写真:エティエンヌ・フロッサール

フランス生まれ。1990年にニューヨークへ移り住んだ。写真家として、多くの雑誌で活躍。ブルックリン橋の写真で多くの受賞歴がある。

 

訳:木坂涼(きさかりょう)

1958年、埼玉県生まれ。詩人。主な絵本の作品に『みんなおっぱい のんでたよ』

『からだのなかでドゥン ドゥン ドゥン』『スズムシくん』(以上福音館書店)など。絵本の翻訳に『ちょっとだけまいご』『どうするジョージ!』(以上BL出版)など多数。

※絵本より引用

【文・絵:クレール・フロッサール 写真:エティエンヌ・フロッサール 

 訳:木坂涼 出版社:福音館書店

 

 


エマのたび (世界傑作絵本シリーズ)