美術館に飾られている絵画のような美しい絵本(*^^)v
グリム童話の中のお話で、お城に待ちに待ったお姫様が誕生し、
お姫様の行く末を守ってもらうために、
魔女たちをお祝いの席に招待することになりました。
全員で13人の魔女います。
ところが、魔女に料理を出す金のお皿が12枚しかありませんでした。
そこで、13人のうちひとりの魔女だけ招待されませんでした。
招待された12人の魔女たちが、おひめさまの幸せを願い、贈り物をしました。
優しや、美しさ、豊かさ・・・11人目の魔女のおくりものまですんだときに、
一人招かれなった魔女があらわれて、姫は15さいでつむに刺されて死ぬという
恐ろしい呪いをかけました。
最後の12番目の魔女がすぐに、お姫様は死ぬではありません。百年の眠につくのです。
と恐ろしい呪いから救うための、精いっぱいの贈り物をしました。
姫はその後もすくすくと美しく健やかな育ちましたが、
15歳になったある日、つむが指にささり、深い眠りにつきました。
姫だけでなく城にいるもの全員が眠りにつき、まるで時が止まってしまったかのように。
不思議なことに城のまわりのいばらのツルだけが伸び続け、城全体を覆っていました。
お城のことはすぐに噂になり、姫を助けるためにたくさんの王子様が訪ねて来ましたが、
みんなそのいばらの中に閉じ込められてしまいました。
その話を聞きつけた一人の王子が城にやってくると、城の扉はあき、王子に道をあけました。
姫が眠ってからちょうど100年が経っていました。
王子さまが姫にキスをすると、すべての呪いがとけるように、
眠りから覚めるというお話です。
最後はハッピーエンドで、明るい色調に包まれ、絵の美しさがいちだんと華やぎます。
金のお皿の数が足らないからと、ないがしろにしてしまってはいけないなぁという思いと、
子どもは2回にわけてお祝い会すればいいじゃん!や、お皿は売ってないの?
もう一枚買ったらよかったのにという感想でした(*^-^*)
みんなに優しく平等に、みんなを大切にしなさいという教訓がここにあります。
逆に呼ばれなかったからとはいえ、魔女のしたことはよくない事だよねとも、
話ながら、誰も傷つかず、命を落としていないのが救いです。
【作:グリム 絵:牧野鈴子 訳:山内清子 出版社:ミキハウス】