昔おばあちゃんからよく言われた言葉と教え。
『おてんとうさまがみているよ』
『神様が見ているよ』
『ごはんを残したら、目がつぶれるよ。』
『夜遅くに笛を吹くとヘビが出るよ』
『雷様におへそを取られないようにお腹をしまおうね』
おてんとうさまは、実際に存在していて、毎日どこまで遠くまで走っても、
追いかけてくるような気がして、隠れても、逃げても、ずっとそばにいる太陽。
目でその姿を見ようとすると、眩しくて、おてんとうさまの顔もよく見えないし、
こちらは長く見ていられないのにって、ちょっといじらしく思ったことも笑
この絵本の素敵なところは、物語を通して、おてんとうさまが、
良いことも、悪いことも、いつもすべての行いを見ていますよというのを
体感できる絵本になっているところだと思います。
普段の生活の中で、道徳を教えてくれる一冊になっています。
色んな失敗や、いたずらをして、優しさや、勇気や、我慢を覚えていく子どもたち。
おてんとうさまはずっとそばで、父のように、母のように、子ども達の成長を
照らし続けてくれているのでしょう。
《著者紹介》
作:山本省三(やまもとしょうぞう)
絵本、童話作家。1952年、神奈川県生まれ。逗子在住。横浜国立大学で児童心理学を学び、医薬品メーカーで広告制作を経て、児童書の創作に入る。文とイラストレーションの両方を手がける。絵本の「動物ふしぎ発見」シリーズ(くもん出版)で日本児童文芸家協会賞特別賞受賞。ほかに、『月をめざしてしゅっぱつ!』(小学館)、『もしも宇宙でくらくらしたら』(WAVE出版)、『脱走ペンギンを追いかけて』(佼成出版社)、『梶田隆章物語』(PHP研究所)などがある。日本児童文芸家協会常務理事。
絵:日隈みさき(ひのくまみさき)
1986年、三重県四日市市生まれ。京都在住。大阪デザイナー専門学校を卒業。ピンポイントギャラリー主催の「第13回ピンポイント絵本コンペ」にて最優秀賞を受賞。
絵本や児童書、幼年向け教材、雑誌の挿絵などを手がけ、イラストレーターとして関西を中心に活動している。主な挿絵作品に、『ゴリラでたまご』(WAVE出版)、『やさしいティラノサウルス』(あかね書房)、『てっちゃんのしりとりライオン』(PHP研究所)などがある。
※絵本より引用
【作:山本省三 絵:日隈みさき 出版社:PHP研究所】
おてんとうさまが みてますよ 【4歳 5歳からの絵本】 (PHPわたしのえほん)