日本の民話シリーズの中のひとつ。
年頃の気立ての良いねずみの一人娘を、偉くて立派なお婿さんに嫁がせたい父親は、
大事な娘を、ねずみになんぞにやれるか!と父親は娘の嫁入りを渋っています。
親族の世話役のおじさんが、じゃあ誰ならいいんだい?と言うと、
おてんとうさまかなと言いだし、世話役のおじさんも、あきれながらも、
おてんと様に頼みに行くと、
私よりも雲のほうが偉い。私の光なんか簡単に遮ってしまうと。
一番偉いのが雲と知り、今度は雲にお願いにいくと、
雲は一番偉いのは、風だと言います。風に吹き飛ばされたら、私は、天にいられないからと。
そこで今度は風にお願いにいくと、風は、私がいくら吹いても倒れない壁が一番偉いと
言いました。
なるほど!と今度は壁にお願いに行くと・・・
最後はまわりまわって、幸せな結末が待っています。
昔から伝わるお話は、やはり面白く、テンポも良く、惹き込まれます。
みんなのそれぞれにすばらしいところを見つけられる絵本です(*^-^*)
誰が一番とか、世界一とかではなく、みんなそれぞれに素晴らしいのだということを
教えてもらった一冊(*^^)v
おてんと様は、雨の日には会えないし、雲は形を変え、場所を変え刻々と移り変わり、
同じ姿の時はないし、風は目には見えないし、壁は一緒に出掛けたりできないし、
旦那さんにするには、ちょっと寂しいかもしれないなぁと子どもと話していました(*^^)v
味わい深い絵の世界観に引き込まれる作品です!
幼稚園や小学生の読み聞かせにぴったりな一冊です☆
【文:岩崎京子 画:二俣英五郎 出版社:教育画劇】