いぬのトムくんと、ねこのヤムくんが仲良くおやつをはんぶんこ。
おせんべいをはんぶんこ、飴玉をはんぶんずつ分けていく。
ジュースをはんぶんこは、ヤムくんのコップのほうがトムくんより2倍ぐらい大きくて、
さぁどこが半分なのだろう?ふたりは一生懸命考える。
ひとつのショートケーキをはんぶんこする時には、
子どもと一緒に笑いました。
こんなふんぶんこがあったのか~、絶対嫌だな~といいながらwww
上にあるいちごはひとつなので、真横にはんぶんこしたトムくんとヤムくん。
片方はとっても、いちごもない、クリームも少ないさみしそうなケーキに。
今度は絵を描いてあそぼうと、二人はクレヨンもなかよくはんぶんこ。
あれれトムくんの絵は暗い色味ばかりで描いたキリンの絵になりました。
お母さんが帰ってきました。
ふたりとも、お母さんをはんぶんこして、一緒に抱っこしてもらいます。
かわいい半分こがたくさん登場します。
幼い頃どっちが大きい?小さい?でよく兄弟喧嘩をしました。
絵本で描かれていると、多くとったほうの気持ちだけでなく、
少なくなってしまった方のさみしい気持ちが理解しやすく、
どうしたら仲良くはんぶんこができるか考えたり、
喜びをみんなでシェアし、半分ずつ分け合う幸せが伝わってきます(*^-^*)
形や大きさが違うものを、子どもが工夫しながら半分に分けるのも難しいですが、
兄弟が多く3人で分けるとなると、それはそれは難易度があがります笑
何もかも平等には行かないことの方が多いですが、
同時に人に与える喜びや、我慢するやさしさも一緒に育ててくれる一冊です。
未就園児からおすすめの絵本です☆彡
《著者紹介》
文:佐々木利明(ささきとしあき)
1943年、岩手県に生まれる。北海道大学卒業。出版社勤務を経てフリー。おもな作品に、童話『キツネ森さいばん』(福音館書店)、『むくの犬エルのぼうけん』(教育画劇)、『8かいはひみつのばんごう』、絵本に『ひなたやまゆうびんきょく』(以上、小峰書店)など。東京都在住。
絵:古川タク(ふるかわたく)
1941年、三重県に生まれる。アニメーション映画、雑誌や書籍のイラストレーションなどで活躍。漫画に『リトルTの冒険』(福音館書店)、絵本に『くじらクンがでたぞ!』(教育画劇)、『ことばメガネ』(大月書店)、『かんがえるのっておもしろい』(あかね書房)、『ぼくの犬は無口です』(岩崎書店)などがある。東京都在住。
※絵本より引用