クレヨンの白色は、いつまでも背が高いままで、絵を描く時にも出番が少なく、
クレヨンの色の中でも脇役中の脇役というイメージ。
こちらの絵本は、白い色のクレヨンが主役に描かれためずらしい絵本です(*^-^*)
小さいクレヨンのしろくんは、仲間とはぐれてしまい、
仲間を探している、別のクレヨンの仲間と出会いました。
みんなで小さいクレヨンのしろくんの仲間を探しましたが、見つからず、
元気がないしろくん。みんなでしろくんを励まそうと、
大きな白い画用紙に絵を描くことになりましたが、しろくんは浮かない顔。
白い画用紙に白いクレヨンで絵を描いても見えないから。
くろくんたちは、みんなでアイデアをだして、塗りつぶし始めました。
そしてここにしろくん絵を描いてごらんと提案。
しろくんはみんなが塗ったキャンパスの上を、楽しそうに絵を描いていく。
そしてしろくんはみんなの新しい仲間になることに。
そんなある日しろくんを探していた元の仲間が迎えにきて、
しろくんは元の仲間のところへ帰ることにしました。
まだみんなが寝ていたので、白い画用紙にメッセージを残していくことに。
最後、絵具さんが白い画用紙を塗ると、しろくんの手紙があらわれました。
絵具だと白い色が一番重宝で、活躍してくれるのに、
クレヨンや色鉛筆は、単体だと活躍の場が限られてしまうけど、
他のクレヨンや、絵具さんがいることで、白色のクレヨンは、自分の短所も
長所に変えられるし、色画用紙の上なら(場所を選べば)白色のクレヨンも
活躍の場を広げられる。
人は一人では生きていけない。みんな支えられて生きている。
そして自分に合った場所を、私たちはいつでも選ぶことができる。
そんな素敵なメッセージが伝わってくる絵本です。
子どもがさっそく絵具を使ったりしながら白いクレヨンで遊んでいました。
そのうちに、クレヨン同士で色を混ぜてみると、
白色を使うと、パステルカラーになることを覚え、
わが家の白色のクレヨンは、脇役から主役へ(*´▽`*)
《著者紹介》
作:なかやみわ
1971年埼玉県生まれ。女子美術短大造形科グラフィックデザイン教室卒業。
企業のデザイナーとしてキャラクターデザインを手がけた後、フリーとなる。主な絵本に「そらまめくん」シリーズ(白泉社)「こぐまのくうぴい」シリーズ(ミキハウス)など多数ある。
※絵本より引用
【作:なかやみわ 出版社:童心社】