動物園に住んでいるこざるのジョージは何でも知りたがりで、好奇心旺盛。
動物園の外の世界がどんなふうなのか見て見たくて、
こっそり飼育員さんの目を盗んで、飼育員さんのポケットから鍵を盗むと、
とうとう動物園の外の世界へ冒険にでたジョージ。
人間がしていることに何でも興味を持ってまねをするジョージ。
レストランの厨房に忍び込んで、皿洗いをしたり、
ビルの外の窓ガラスをそうじしたり、ペンキ塗りをしたり、
何でも興味を持ったことはやってみたくて仕方がないジョージ。
そのうちに、ジョージはいつの間にか映画俳優になっていたり、
ジョージのやることなすことは、いたずらに見えるようなことも、
ジョージにとっては、好奇心からくるもの。
小さな子どもを見ているようで、愛らしい。
おさるさんだけあって、何をしても器用にこなしていてうらやましい限り。
御皿洗いも4つの手!? で同時に2枚洗うことができるし、
ビルの窓ふきはアフリカのジャングルの木から木から移動していたジョージにとって、
得意中の得意技。
いたずらで注目をあびたジョージは、
最後には大好きな黄色い帽子のおじさんとも無事再会することができ、
とっても幸せそうなジョージ。
小さな子供の無邪気な心や、何でもまねをして一つ一つ覚えていく成長の過程だったり、
キラキラした探求心・好奇心が、
こざるのジョージを通してコミカルに描かれている一冊です!
子どもは最後に、これってテレビでやっている『おさるのジョージじゃない!?』と
アニメが絵本になっていることに、新鮮な驚きがあったようです。
【文・絵:H. A.レイ 訳:光吉夏弥 出版社:岩波書店】