みんなすきなこと、にがてなことをもっている。
それは特別なことではなくて、当たり前なこと。
この絵本はたくさんの子ども達や大人が登場し、
みんなのすきなこと、苦手なことで世界がつながっていくお話。
自分の好きなことは誰かの苦手だったり、
自分の苦手なことは、誰かの好きなことだったりする。
苦手なことを時には克服する努力も大切だけれど、
得意な誰かに助けてもらうったり、また逆に自分の好きなことで誰かを助けて
あげることもできる。そうやって世界がつながっていたら素敵なこと。
自分の苦手も失くさないで、好きなことと同じぐらい大切にしたいと
思える絵本です。
時には誰かに頼るのも悪くないし、苦手があるからこそ、苦手な人の気持ちが理解できる。
また本の題名が、得意なことや、できることではなく、あえて好きなことと
表現されているところも好きです☆
とてもシンプルな内容なのに、なかなか奥が深い絵本で、
小学生以上におすすめな絵本です(*^-^*)
自分の苦手があっても当たり前、コンプレックスに思うことはないし、
誰かの苦手を責めるのではなくて、そっと手を貸して欲しい、
そんな世界になったら理想的です^^
後ろの方のページには、料理が上手なパパだったり、運転が得意なママだったり、
性別に関係なく、自分らしく好きなこと、苦手なことを互いが認め合い、
助け合えているシーンも良かったです。
男性だから、、、、女性だから、、、という価値観がないのも、
大人が読んでいてほっと気持ちが軽くなります。
どうか苦手なことをなくさないで、好きなことはとことんやってごらんと
背中を押される絵本です(*^-^*)
《著者紹介》
作:新井洋行(あらいひろゆき)
1974年東京都生まれ。絵本作家・デザイナー。絵本に『れいぞうこ』(偕成社)、
『いろいろ ばぁ』(えほんの杜)、『みずちゃぽん』(童心社)、『しろとくろ』(岩崎書店)、『ちゅうちゅうたこかいな』(講談社)、『カラフルアニマル』(コクヨ)、『でんしゃごっこ』(マイクロマガジン社)、『いっせーの ばぁ』(KADOKAWA)、『おばけとホットケーキ』『しゃかしゃか』(くもん出版)など多数。
絵:嶽まいこ(だけまいこ)
1985年石川県生まれ。金沢美術工芸大学卒業。イラストレーションとして書籍の装画などを手がけるほか、個展で作品を発表。2015年に『なんてことないふつうの夜に』(祥伝社)で漫画家デビュー。児童書の仕事に『雨女とホームラン』(作・吉野万理子/静山社)、絵本に『すきなひと』(作・桜庭一樹/編・瀧井朝世/岩崎書店)、漫画に『世にも奇妙なスーパーマーケット』(講談社)などがある。
※絵本より引用
【作:新井洋行 絵:嶽まいこ 出版社:くもん出版】