★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

いっすんぼうし

 

松谷みよ子さんと太田大八さんが手がける一寸法師

 

私も子どもと一緒に初読みでした。一寸法師のお話もこれが初めて。

 

一寸という大きさがわからない子どもでしたが、絵を見て、

 

小さな人だ~?赤ちゃんなの?赤ちゃんより小さいね~と

 

不思議そうに見ていました。

 

子どもが欲しかったおじいさんとおばあさんは、神様から小さな身体をした

 

男の子を授かりました。花の蜜で育て、大きくなるとごはんを一粒ずつ与えました。

 

あまりに小さいので、同じ年頃の子からいじめられていましたが、

 

ある日一寸法師は、もっと広い世界を知りたいと旅に出ることを決意しました。

 

針を剣替わりに持ち、おわんに乗って川を下り、箸でお椀の船をこぎます。

 

やがて城に着くと、お殿様に会い、お殿様の手のひらで舞を披露し、

 

お殿様に気に入られ、お姫様のお付きになることに。

 

ある日鬼に襲われたお姫様を、針の剣で鬼を退治し守り、

 

鬼の置いていったこづちで、大きくなり、

 

お姫様の婿になり幸せに暮らしましたというお話。

 

日本の昔話にはよく鬼が出てきて、こづちで色んな願いを叶えてくれる

 

内容のお話が伝わっていて、いっすんぼうしの身体がみるみる大きくなっていく姿も、

 

迫力のある絵で、表現されています!

 

一寸法師は人よりも、身体が極端に小さいにも関わらず、

 

物怖じせず、小さい身体をいかしながら、あらゆる工夫をして、

 

色んな困難に立ち向かう勇敢な姿に、勇気をもらえる一冊です!

 

小さい身体ながら、大きな視野を持っていた一寸法師

 

広い世界へ、身一つで飛び込んでいく力強い姿が印象的です(*^-^*)

 

昔話は、たくさんの人が原作を元に絵を描いたり、文章で表現され、

 

少しずつ作者によって解釈や表現が違うので、

 

また時間を置いて、他の作者が描く一寸法師も読んでみたいと思います☆彡

 

【作:松谷みよ子 絵:太田大八 出版社:にっけん教育出版社】

 

 

 


いっすんぼうし (日本むかしばなし絵本)