★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

どうぞのいす     

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うさぎさんが、ちいさな椅子を作りました。

 

椅子のうしろに、自分にそっくりな短いしっぽを飾り付けたオリジナルです。

 

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森のみんなに使ってもらえたらいいなと思い、

 

木の下にどうぞのいすという看板と一緒に椅子を置きました。

 

はじめにやってきたのはろばさん。

 

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ろばさんはなんて親切なのだろうと、椅子にどんぐりがたくさん入ったバスケットを

 

置き、あまりに疲れていたので、木の下でお昼寝を始めました。

 

そこへクマさんがやってきて、椅子に置かれたどんぐりを見つけ、

 

遠慮なくとどんぐりをいただくことに。

 

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でも次の人に何もないとお気の毒と、持っていたハチミツを椅子に置いていきました。

 

少ししてから、きつねさんがやってきて、椅子の上のハチミツを遠慮なくいただき、

 

次の人のために、もっていたパンをバスケットのなかにそっと置きました。

 

しばらくして、大勢のリスさんがやってきて、パンをみんなで分け合いながら、

 

美味しくいただき、森で収穫した栗を次の人のためにバスケットへ入れました。

 

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ロバさんは長いお昼寝からようやく目覚め、バスケットをのぞきに行くと、

 

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なんと、どんぐりから栗になっていて、

 

”あれれ?どんぐりって、くりのあかちゃんだったかしら?”

 

最後はユーモアたっぷりのオチと、幸せな気持ちになります。

 

森の動物たちの親切な心、相手を想うやさしい気持ちに、

 

読んでいてほっこりと心が温かくなりました。

 

子どもの読み聞かせにも、相手の気持ちを考える、一つのものを分け合ったり、

 

共有したりする喜び、どうぞ(ゆずったり)を学べる絵本です(*^-^*)

 

プレゼントにも最適な絵本だと思います★

 

《著者紹介》

作:香山美子(こうやまよしこ)

1928年生まれ。東京都出身。主な作品に、絵本『こんたくんのえーとえーと』(金の星社)、『はじめは『や!』』(鈴木出版)、『ごろりんごろんころろろろ』『ヒッコリーのきのみ』『もりのおくのちいさなひ』(以上、ひさかたチャイルド)、詩集『ちいさいおおきい』(チャイルド本社)、童謡『おはなしゆびさん』『げんこつやまのたぬきさん』などがある。

 

絵:柿本幸造(かきもとこうぞう)

1915年生まれ。広島県出身。主な作品に『じゃむじゃむどんくまさん』をはじめとする

『どんくまさん』シリーズ(至光社)、『しゅっぱつしんこう』(小峰出版)、

『ごろりんごろんころろろろ』『ヒッコリーのきのみ』『もりのおくのちいさなひ』『フルフル』『くまのこくまきち』『どんぐりとんぽろりん』『さいしゅうれっしゃのあとで』『こりすのはつなめ』(以上、ひさかたチャイルド)などがある。第8回小学館絵画賞受賞。1998年亡くなる。

※絵本より引用

 

 


どうぞのいす (【2歳 3歳 4歳児の絵本】)

 

のでのでので  *五味太郎

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五味太郎さんの作品は、日本語を面白く教えてくれる絵本が多いです。

 

今回は『ので』。

 

本来は『〇〇なので、〇〇になった。』というように、のでの次には結果というか、

 

そこでいったん話が完結します。

 

題にあるように『のでのでので』の意味が、読んでいくうちに理解ができました。

 

いい意味で今回も予想を裏切られる展開になっています。

 

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”とびあがった。

 

とびあがったので

 

はたを サッと あげた。

 

 

 

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サッと あげたので

 

はなびに ひを つけた。

 

 

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つけたので

 

シュルシュル パッと なった。

 

なったので

 

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なったよと はなした。

 

はなしたので

 

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きこえた。

 

きこえたので

 

みずでっぽうを ピュっとやった。

 

やったので

 

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みずが とんできた。

 

きたので

 

かみひこうきを サッととばした。

 

とばしたので”

 

と話は続いていく。

 

最後のページの最後の文字も『ので』という二文字。

 

話が繋がっていないようで、繋がっていき、

 

そして結果、終わりのない絵本となっている。

 

いくらでもエンドレスに続けられるお話。

 

子どもはちょっとした不思議さと、絵は繋がっているけど、

 

物語は繋がっているようで、バラバラに見える居心地の悪さが楽しいようで、

 

3回連続で読んでと、せがんできました笑

 

お話に関連性がないのに、『ので』で連続していくお話が、

 

子どもの終わりのない会話を聞いているようで癒されます。

 

文章にするときによく起承転結で完結に書くことを求められるけど、

 

結論が出ないおしゃべりが好きだなぁと改めて思いながら読んでいました(*^-^*)

 

子どもに日本語に親しみを持ってもらうのにいい絵本だと思います☆彡

 

 


のでのでので

もりのなか *エッツ

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この絵本を一番最初に読んだときには、正直あまりピンと来ませんでした!

 

でも読み込めば読み込むほどいい絵本だということに気が付きます。

 

絵本は木炭のようなものでデッサンしたような白と黒のモノトーンの中にも、

 

優しさ、ぬくもりを感じるタッチで描かれています。

 

男の子が紙の帽子を被って、ラッパを持って森の中へ散歩するところから始まります。

 

森の中に入ると、たくさんの動物たちに出会うのですが、

 

男の子は無理強いするわけでもなく、来るもの拒まず、一緒に散歩にでかけます。

 

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動物たちに出会うたび、それぞれに身支度したり、おやつを食べていたり、

 

お昼寝していたり、楽器を持っていったり、色んな動物がいるんですが、

 

男の子はひたすら動物たちの様子を伺いながらひたすら待ちます。

 

まるで子育てしている母親と、子どものような関係。

 

楽器を鳴らすも、みんなテンポはばらばらだけど、

 

とっても楽しそうで、賑やかなのが、モノクロの世界からも、

 

色鮮やかに伝わってきます。

 

途中ピクニックをして、みんなでおやつをかこんだり、ハンカチ落とししたり、

 

また歩き始めて、その途中でかくれんぼをしたり。

 

『もういいかい?』と声をかけて、男の子が森を見渡すと、

 

動物たちはいなくなっていて、

 

男の子のパパがひょっこり男の子を迎えにきていました。

 

男の子は動物たちと楽しく過ごしたことを離すと、

 

お父さんはまたきっと会えるよと男の子に答えます。

 

男の子の新しい世界への探検・冒険・成長と、どんなに遠くへ行っても、

 

ずっと見守っていてくれる人がいる安心感、やすらぎが、この絵本にあります。

 

読めば読むほど、味わい深く、繰り返し飽きずに読める絵本です☆彡

 

 

 

《著者紹介》

マリー・ホール・エッツ

1895年、アメリカのウィスコンシン州の小さな町に生まれました。

動物たちと親しんだ幼時は、のちのマリーに、決定的な影響をあたえました。

物心つくころから絵をかき、小学校一年のときには、おとなの美術のクラスで勉強するほどのうでまえになっていました。

その後、社会学と社会事業に大きな関心をもち、第一次大戦のころから、おもに子どもの福祉のために働きましたが、のち、健康を害して、絵本をかきはじめました。

『ペニーさん』『海のおばけオーリー』など、数ある絵本のなかで、1959年に出版した『クリスマスまであと九日』は、アメリカの絵本に与えられる最高の賞、コールデコット賞を受賞しました。1984年没。

※絵本より引用

 

 


もりのなか (世界傑作絵本シリーズ)

 

へいわとせんそう   

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詩人の谷川俊太郎さんとイラストレーターのノリタケさんの共作。

 

この絵本はたくさんの大人、子どもに読んでもらいたい絵本です。

 

作品のタイトルのとおり、平和と戦争について描かれています。

 

平和だから出来ること、平和だから当たり前にある日常、

 

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同じ父でも、平和なときの父と、戦争のときの父は違う人。

 

何かを守ろうとしているのは同じなのに、でも違う。

 

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平和な夜と、戦争の夜。

 

二つを対比していくと、大きくかけ離れた日常がそこにある。

 

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黒と白で構成されるシンプルなイラストはまるで、闇と光のようだ。

 

はじめの方は、平和と戦争は全く別の世界、かけ離れた世界のように感じる。

 

2つの世界として、視界にとらえていくことになる。

 

しかし、ページ後半がとても印象に残った。

 

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敵も味方も同じ顔をしていることに、子どもが、読み聞かせをしていて気が付いた。

 

そう敵も味方も、何も違わない。同じ人間なのだと。

 

地球にいる生物は皆平等で、等しい存在なのだと。

 

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味方の朝も、敵の朝も同じ。

 

太陽は誰に対しても、いつだって平等に光を注いでくれる。

 

自然も何かを選ぶのではなく、区別するでもなく、いつもそこにある。

 

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敵の赤ちゃんも、味方の赤ちゃんも、どちらの命も同じように重い。

 

守らなくてはならない、かけがえのない命だ。

 

戦争に勝っても、負けても、私ちは何かを失うように思う。

 

戦争が終わったあとも、以前のようには元通りにはならない。

 

失ったものは、失ったまま。

 

私も戦争を知らない世代だ。

 

子どもと平和について考えるきっかけをくれる、シンプルでわかりやすく、

 

とても深い絵本です★

 

学校や幼稚園、保育園などでも、活用して欲しい一冊。

 

《著者紹介》

文:谷川俊太郎(たにかわしゅんたろう)

1931年東京生まれ。詩人。21歳で第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。

以来数々の賞を受賞し、幅広く活躍する日本を代表する詩人。絵本『わらし』(長新太・絵)『あな』(和田誠・絵/共に福音館書店)、『もこもこもこ』(元永定正・絵/文研出版)、翻訳絵本『スイミー』(レオ・レオニ/好学社)など、長年にわたり読み継がれている。近著に『バウムクーヘン』(ナナロク社)などがある。

 

絵:Noritake(のりたけ)

1978年兵庫県生まれ。イラストレーター。モノクロームのドローイングを中心に、

広告、書籍、雑誌、ファッション、プロダクト制作など国内外で活躍。

デザイン、ディレクション、作家活動もおこなう。近著に『秘密基地の作り方』(尾形孝弘・文/飛鳥新社)、『えいごのもと』(関谷英里子・文/NHK出版)、『MORE THAN YESTERDAY』(岡本仁・文/私家版)などがある。

※絵本より引用

 

 


へいわとせんそう

 

はやく あいたいな  *五味太郎

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丘の上に住んでいるよおちゃんと、山の上に住んでいるおばあちゃん。

 

2人は同時に会いたくなった。

 

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おばあちゃんに会いたくなったようちゃんは、さっそく家を出ました。

 

おばあちゃんも収穫したての果物を、よおちゃんに食べさせたくて、

 

いそいで出かけました。

 

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よおちゃんは、バスに乗って、おばあちゃんは電車に乗って、

 

お互いの家をめざして、すれ違います。

 

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よおちゃんのうちについて、おばあちゃんはびっくり。

 

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おばあちゃんのうちに着いた ようちゃんもまたびっくり。

 

二人は急いで帰ります。

 

おばあちゃんはタクシーに乗って、ようちゃんは、トラックに乗せてもらい、

 

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2人は道路ですれ違いますが、気づきません。

 

うちへもどって、またまたびっくりな2人。

 

ようちゃんは、キックボードに乗って、おばあちゃんはバイクに乗って、

 

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走ります。はやる気持ちを抑えられません。

 

ようやく2人は木の下で、会うことができました。

 

 

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一緒に果物を食べながら、今度はこの木の下で待ち合わせを約束しました。というお話。

 

スマホで瞬時に連絡が取れるいま、なんとももどかしい。

 

でもこのもどかしさが懐かしい。

 

子どもの頃友達と何度待ち合わせしただろう?

 

ちゃんと会えるかな?とドキドキしながら。

 

そして何度友達の家にピンポ~ンと、『○○ちゃんいますか?』とドキドキしながら

 

インタホーン越しに話しただろう。

 

何度、お友達の家に電話をかけただろう?

 

今はそんなやりとりもないのかもしれない。

 

おばあちゃんとは手紙で何度も文通をした。

 

手紙を書いて、届くまでの長い時間、手紙の返事を待つ時間も、好きだった。

 

何かとスピード社会の時代だからこそ、じっくり読みたい一冊です(*^-^*)

 

五味太郎さんの落ち着いていて、懐かしい温かみのある色彩が素敵です☆

 

 

 


はやくあいたいな

 

おいでよ!むしのもり  *タダサトシ

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今、昆虫に夢中な息子が選んだ絵本★

 

クワガタを擬人化して、昆虫が大好きなさっちんとの、楽しい虫の森のお話。

 

お話が3部構成になっていて、夏の森で行われる『すいえいたいかい』、

 

南国からきた『まいごのヘラクレスくん』、『あきのむしのもり』と物語は

 

続きます。

 

カブトムシやクワガタだけでなく、森にすむ沢山の虫が登場します!

 

夏の森のすいえいたいかいは、オニヤンマくんから招待状をもらい、

 

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オオクワガタくんと、さっちんは泳ぎの練習を始めますが・・・・

 

オオクワくんはプカプカ浮くだけで、前に進めず、

 

さっちんはおぼれかけ、タガメくんとゲンゴロウくんに助らます。

 

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泳ぎが得意じゃないならと、木をみんなで掘って、カヌーをつくり、

 

オオクワくんとさっちんはカヌーを漕ぐ練習を始めます。

 

最初は上手く進めませんでしたが、心を一つにして頑張ります。

 

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大会の日、ゴールすると、みんなが好きな食べ物が待っていて、

 

美味しいスイカにがぶり。

 

さっちんは夏の遠足で、山にいくことになりました。

 

オオクワくんとしばらく会えないけど、帰ってきたらまた遊ぶことを約束し、

 

別れました。

 

オオクワくんは、むしのもりに戻ってみると、

 

なんとも大きな、そして鮮やかなカラダのヘラクレスくんと出会いました。

 

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いつもはジャングルにいるのに、なんでこんなところに???

 

ヘラクレスオオカブトくんは、迷子のようです。

 

お腹もペコペコみたい。

 

オオクワくんは、ヘラクレスくんに樹液の出ている木へ案内しました。

 

でもヘラクレスくんにはちょっとすぱかったみたい。

 

すると、もりのみんながたくさんのフルーツを持ってきてくれました。

 

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ヘラクレスくんのおうちは外国なようで、みんなで、ヘラクレスくんが

 

おうちへ帰れるようにイカダをつくることにしました。

 

うみへ運び、すると見慣れないちょうちょが・・・

 

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オオカバマダラさんたちが迎えにきてくれていたのです。

 

イカダにたくさんのフルーツを乗せて、ヘラクレスくんはおうちへ帰っていきました。

 

オオクワくんは遠足から帰ってきたさっちんに、ヘラクレスくんのことを話すと、

 

遠足なんか行かなきゃよかった~と、とても悔しがっていました。

 

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夏が終わると、樹液も乾いていて、何か食べ物はないか、みんなで森を探検です。

 

しばらく歩くと、りんごに、みかん、柿にぶどう、秋の味覚、フルーツでいっぱい。

 

みんなで美味しいフルーツを収穫してたくさん持って帰りました。

 

北風が冷たく吹き、身震いをしていると、

 

ミノムシさんが、あたたかい服を作ってくれるって!

 

みんなで色とりどりの落ち葉を拾い集めて、体にかけて地面にごろん。

 

みのむしさんがあたたかい落ち葉の服を作ってくれました。

 

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みんなで冬への身支度です。

 

ミノムシさんに、お礼にフルーツをあげると、

 

フルーツの皮をつかって、あたらしいカラフルな洋服を作りましたというお話。

 

虫の種類や、生態もよくわかり、何より虫と友達になれるという夢のようなお話に、

 

子どもも夢中です。

 

色鉛筆、クレバスを使った色鮮やかなタッチが素敵で、

 

虫たちと一緒に、むしのもりで、色んな挑戦をするお話です。

 

作者の虫が大好き!昆虫への愛情が伝わってくる一冊(*^^)v

 

《著者紹介》

作:タダサトシ

1968年東京生まれ。多摩美術大学絵画科卒業。物心つく頃から昆虫が大好き。

本気で虫と友達になれると思い、飼育したり、絵や工作で表現しては、楽しんでいた。

著書に『むしのもり』(小学館)、『カブトくん』『カマキリくん』『ありんこリンコちゃん』(以上こぐま社)などがある。

※絵本より引用

 

 


おいでよ! むしのもり (創作絵本シリーズ)

 

 


むしのもり (おひさまのほん)

 

 

 

 

 

 

オレ・ダレ

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絵本の題と、表紙のインパクト大な作品。

 

動物がすべて影で描かれていて、黒一色です。

 

なのに、ちゃんと子供にも何の動物の影かわかるところがすごい!

 

夜の動物園にも行ったことがないので、夜真っ暗な中で、

 

動物がどんな風に見えるのか知らない子どもには、とても新鮮で面白いようです。

 

常に出てくる『おれはだれ?』『わたしはだれ?』というフレーズも読んでいて、

 

リズムがあり楽しい絵本。

 

絵本の中身も終始、黒、青、黄色、白の4色で統一され、構成されています。

 

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ちゃんと網目の模様が暗闇に隠れてしまっていても、この首の長いフォルムを見たら、

 

もう誰だがみんなわかる。

 

キリンさん夜なのに、電気ないのに、ごはん食べられてすごいねぇと子どもは、

 

感心していました。

 

人だったら、暗くてよく料理が見えなかったら美味しさも半減かな?

 

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鼻が長~い、ぞうさん

 

真夜中もジャングルを優雅に歩いています。

 

白い牙がするどく暗闇に光って見えます。

 

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長い手足であちらこちらに、行きたいところへ、自由自在。

 

かゆいところにも手が届く!?

 

テナガザル。

 

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”ワタシたち、あるくの いっしょ。とぶのも いっしょ。

いつも いっしょ。かおも いっしょ。 ちょっと たいくつ。

ワタシたち、ダレ。”

 

真夜中に一本足で立つのは、ちょっと危険!?

フラミンゴさんのかわいいつぶやき。

 

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衝撃を受けた、シマウマの集団ページ。

 

ほとんど黒で埋め尽くされているページ。

 

真っ黒の中に、いくつもの目が光る。

 

シマウマさんたちも、どちらが前か後か、ダレなのか、混乱してしまいそう。

 

クイズ形式になっていて、最後のページに答えが記載されています。

 

これ誰だ?というフレーズに子どもが声を上げながら、読み終わると、

 

物足りなさそうに、もう一回読んでって催促が来ました(*^-^*)

 

動物たちのブッラクユーモアにとんだ、つぶやきの数々もかわいらしい作品です。

 

《著者紹介》

文:越野民雄(こしのたみお)

東京都生まれ。慶応義塾大学卒業。

広告代理店のコピーライターとして、テレビ、新聞等の広告制作に携わりながら、

文筆家としても活躍。主な作品に「ぼく きょうりゅう」、「名探偵モンスターパパの日曜日」(ともに佼成出版社)「ワン」、「わたしエリカ号」(ともに講談社)などがある。

 

絵:高畠純(たかばたけじゅん)

愛知県生まれ。愛知教育大学美術科卒業。東海女子大学教授。

1983年「だれのじてんしゃ」(フレーベル館)で、ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞。主な作品に「ピースランド」、「だじゃれすいぞくかん」(ともに絵本館)「ペンギンたんけんたい」(講談社)などがある。

※絵本より引用

 

 


オレ・ダレ (講談社の創作絵本)