★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

ひみつだからね *軽部武宏

f:id:kiko_book:20210617100440j:plain

 

ひみつ、ひみつ基地、子どもの大好物です(*^^)v

 

隠し事はしちゃだめ、嘘はついちゃだめ、と教えられながら、

 

友達とひみつ、ないしょの話、ひみつ基地は最高にわくわくしましたよね(*^-^*)

 

今日の絵本に登場するぼくがこっそり、ぼくのひみつを紹介しれくれる絵本です。

 

”ひみつだからね

 

これは ほんとうは ぼくだけのひみつなんだけどね

 

きみには とくべつに おしえてあげるよ でも・・・

 

ひみつだからね

 

このこやまのまわりをね

 

かんポックリでポクポク あるくとね、

 

うまが とびだしてくるんだよ

 

『まてまて ぼくと きょうそうだ!』

 

ひみつだからね

 

ここをのりこえたところでね

 

f:id:kiko_book:20210617102421j:plain

 

スピピー って くさぶえふくとね

 

f:id:kiko_book:20210617102500j:plain

 

でんしゃが やってくるんだよ

 

『タヌキのしゃしょうさん しゅっぱーつ しんこう!』

 

ひみつだからね

 

このかいだんを のぼったところでね

 

f:id:kiko_book:20210617102703j:plain

 

こうして 

 

はなのえを かくとね

 

f:id:kiko_book:20210617102745j:plain

 

 

f:id:kiko_book:20210617102824j:plain

 

 

ちょうちょが こんなによってくるんだよ

 

『ぼくも ちょうちょになったきぶん!』

 

ひみつだからね

 

このトンネルをぬけると かいだんがあってね

 

f:id:kiko_book:20210617103332j:plain

 

かいがらを こっそり ポケットにいれるとね

 

f:id:kiko_book:20210617103521j:plain

 

かいぞくせんが あらわれるんだよ

 

『とるな!それは おれたちの たからものだぞ!』

 

f:id:kiko_book:20210617103628j:plain

 

 

ひみつだからね

 

このさかみちを こえたところでね

 

フリスビーをひゅーんっと なげるとね

 

くもが つかまえようとしてくるんだよ

 

きみのひみつのばしょは どんなところ?

 

こんどは きみが おしえてよ”

 

子どものときは、ひみつでいっぱいだった。

 

目に映る何もかもがキラキラしてみえて、真新しくて、

 

どんなものも、友達になれたし、遊び相手だった。

 

ひみつ基地もたくさん作って遊んだ。

 

基地にどんぐりやお花を隠して、次の日にちゃんとまだそこに

 

あるか確かめるのがわくわくした。

 

地面に落ちている、珍しい色の石や、角が欠けて丸くなったタイルは、宝物になった。

 

この絵本は最後に、『きみのひみつも教えてね』っとまるで会話して、

 

一緒に遊んでいるみたいな時間が流れるのがとてもいい。

 

 

《著者紹介》

軽部武宏(かるべたけひろ)

1969年、東京都に生まれる。画家。

第2回岡本太郎記念現代芸術大賞展出品。主な絵本の作品に『ちょうつがいきいきい』

加門七海・作、東雅夫・編、岩崎書店)、『まんげつのこどもたち』(イーストプレス)、『大接近!妖怪図鑑』『大出現!精霊図鑑』(ともにあかね書房)、『ながぐつボッチャ~ン』(WAVE出版)ほか多数。『のっぺらぼう』(杉山亮・作、ポプラ社

で第16回日本絵本賞及び読者賞、『ぼけバケツ』(小峰書店)で第23回日本絵本賞を受賞。

 

※絵本より引用

 

 

 

 


ひみつだからね

 

 

 

 

 

 

わたしのワンピース *にしまきかやこ

f:id:kiko_book:20210616113444j:plain

 

”まっしろなきれ ふわふわって そらから おちてきた。

 

f:id:kiko_book:20210616114243j:plain

 

ミシン カタカタ わたしの ワンピースを つくろうっと

 

ミシン カタカタ ミシン カタカタ

 

できた できた ラララン ロロロン

 

わたしに にあうかしら

 

おはなばたけを さんぽするの だあいすき

 

f:id:kiko_book:20210616114444j:plain

 

あれっ ワンピースが はなもようになった

 

ラララン ロロロン

 

はなもようの ワンピース 

 

わたしににあうかしら

 

わあ あめが ふってきた

 

あれっ ワンピースが みずたまもようになった

 

f:id:kiko_book:20210616114542j:plain

 

 

ラララン ロロロン

 

みずたまもようの ワンピース

 

わたしに にあうかしら

 

くさのみって とっても いいにおい

 

あらっ ワンピースが くさのみもようになった

 

ラララン ロロロン

 

くさのみもようの ワンピース

 

わたしに にあうかしら

 

あらら ことりが くさのみ たべにきた

 

あらっ ワンピースが ことりのようになった

 

あれえ とんだ とんだ

 

f:id:kiko_book:20210616115029j:plain

 

にじもようの ワンピース

 

とっても きれいだな

 

ゆうやけもようの ワンピース

 

すこし ねむく なってきた”

 

うさぎさんが作った真っ白なワンピースを着て、散歩に出かけると、

 

そこにひろがる景色が、そのままワンピースの柄になって、

 

変わっていく面白さ。

 

『着てみたい』夢のようなワンピース。

 

 

少女の願望が、形になった一冊。

 

この季節だと雨の柄のワンピースがおしゃれだな~とか、

 

夕焼け柄のワンピースは、ありそうでなくて、

 

新しさを感じます。

 

読者の想像力で、ワンピースが変化していく点が素敵です!

 

 


わたしのワンピース

 

 

 

 

さぁ、ひっぱるぞ!   

 

f:id:kiko_book:20210615113954j:plain

 

からだは小さいけど、とっても 力持ちのタグボートのお話。

 

表紙のいたずらっぽい表情と、船の先端部分のゴムが鼻になっていて、

 

やる気満々の、鼻息の荒さが伝わってくるような表紙。

 

表情豊かなタグボートの絵に注目してもらいたいと思います。

 

f:id:kiko_book:20210615114319j:plain

 

 

小回りがきくタグボート

 

大きな船が港に到着したら、体の見た目とは想像もつかない程の力で、

 

大きな船を動かす。

 

”よういはいい?

 

ロープは? まいてある!

 

せんたいは? がんじょうさ!

 

バンパーは? ぱんぱんだ!

 

エンジンは? かかってる!

 

スクリューは? まわってる!

 

えんとつは? けむりをはいてる!

 

きてきは? ポー!

 

すべて オーケー。 さぁいくぞ!

 

そくどを、あげろ!

 

ブルルルルルン!

ブルルルルン・・・・!

 

まず、ふねが いかりを おろす ところまで

 

どう すすむか みて おこう。

 

これが さいしょの おきゃくさん。

 

せきゆを いっぱい いれた タンカーだー。

 

やぁ、モービー・ディー!

 

むかえにきたよ。

 

なに?おいらが ちっちゃすぎる?

 

しんぱいするなって。

 

 

f:id:kiko_book:20210615114941j:plain



よいしょ、よいしょ。

 

いわや、すなが タンカーのおなかを こすらないよう ちゅういしなきゃ。

 

あせるな、モービー・ディー!

 

ブレーキだ!

 

エンジンをぎゃくに ふかして!

 

どっどっどっど!

 

とまったぞ。どんなもんだい。

 

へさきを ごつん!

 

うしろを えいっ!

 

こんどは まんなかを

 

ぐいぐいぐい。

 

おちついたかい、モービー・ディー?

 

ありがとう!

 

つぎの おきゃくさんは、

 

きょだいな かもつせん。

 

やぁ、カーラ! いっしょに おどらない?

 

えっ?おいらには でかずぎる だろうって?

 

へっちゃらだい。

 

f:id:kiko_book:20210615115729j:plain

 

よいしょ、よいしょ、よいしょ。

 

はしが あるぞ!

 

しんぱいするな、カーラ。

 

あたまを ぶつけたりは しないよ。

 

ポー、ポー!

 

さぁ、ついた。

 

おいらの ちからは ずごいだろ!

 

かんしんしたら、きてきを ならしてね。”

 

さいごに、とくだいなふね、ごうかきゃくせんを みなとまではこんで、

 

”きょうの しごとは、これで おしまい。さぁ かえろう。

 

さいごの てんけんだ。

 

ロープは? かわかしてるとこさ。

 

せんたいは? へこんでるな。

 

バンパーは? まがっちゃた。

 

エンジンは? まぁまぁだな。

 

スクリューは? ゆっくり まわってる。

 

えんとつは? けむりがほそい。

 

きてきは? ポー!

 

ちょっと やすんで くるよ。

 

あしたは また すごく おおきな ふね が3せき 

 

はいってくるからね。”

 

 

f:id:kiko_book:20210615120056j:plain


タグボートの表情がとても豊かで、力を入れて歯を食いしばっている姿や、

 

どうやって運ぶか思案しているときの表情、

 

得意げになって調子にのっている姿が愛らしい。

 

また表情だけでなく、字の大きさや色が変化して、

 

タグボートの気分や、頑張りが言葉にも溢れている。

 

子どもの読み聞かせするのに、タグボートの心情まで、

 

伝わりやすい絵本です(*^-^*)

 

 

《著者紹介》

文:ケイト・マクマラン/ 絵:ジム・マクマラン

ケイト・マクマランは、アメリカのミズーリ州セントルイス育ち。大学卒業後、

小学校教師や編集者を経て作家となる。翻訳された作品に『ドラゴン・スレイヤー・アカデミー』シリーズ(岩崎書店)などがある。夫のジム・マクマランは、

中国のチンタオ生まれ。アメリカの美術学校を卒業後、イラストレーター、デザイナー、舞台美術家として、幅広く活躍している。夫妻の共作は『さぁ、たべてやる!』(評論社)など10冊近く出版されている。

 

 ※絵本より引用

 


さあ、ひっぱるぞ! (児童図書館・絵本の部屋)

みずたまりにやってきた *細川剛

f:id:kiko_book:20210614122616j:plain

 

雨によって、持たされたギフト。

 

水たまり、虹、草木にぶら下がる雫の美しさ、雨の臭い、湿った風。

 

大人になって、みずたまりを見つけると、よけて歩いてしまうけれど、

 

子どもの頃は、水たまりは最高の遊び相手だった。

 

まず、自分の顔を写してみる。鏡みたい。

 

水たまりにうつる空を見て、空が落ちてきたんだと思っていた。

 

そこに、長靴の先を入れると、静かに広がっていく波紋。

 

楽しくて、ドキドキして、そのまま長靴でジャブジャブ。

 

それだけじゃもの足りなくて、裸足になってジャブジャブ。

 

泥のヌメリっとした、ぬるい柔らかさに、鳥肌がたった。

 

夜のみずたまりは、真っ黒で、ブラックホールのよう、

 

そこに足を踏み入れてしまったら、どこまでも落ちて行ってしまいそうな、

 

黒くて、深い、落とし穴のよう。

 

f:id:kiko_book:20210614123200j:plain

 

”みずたまりに やってきた。

 

しろい くもたち やってきた”

 

f:id:kiko_book:20210614123323j:plain

 

”みずたまりに やってきた。

 

ゆうやけぐもが やってきた。”

 

”みずたまりに やってきた。

 

くらい よるが やってきた。”

 

f:id:kiko_book:20210614123457j:plain

 

”みずたまりに やってきた。

 

くさのあかちゃん はえてきた。”

 

f:id:kiko_book:20210614123553j:plain

 

f:id:kiko_book:20210614123617j:plain

 

いろんな足跡ができて、乾いていく。

 

だんだん、みずたまりが、ちいさくなっていく。

 

そして、みずたまりが、消えた。

 

でも、あるひ また雨がふってきたら、

 

みずたまりがもどってきた。

 

みずたまりに きょうは だれが くるのだろう?

 

雨のいい思い出が、思い出される絵本。

 

大きな水たまりなほど、心が躍った記憶が鮮明に蘇ってきました。

 

 

 

 

 

 

 

百年の家

f:id:kiko_book:20210611115940j:plain

 

1656年に作られた家を、1900年に、すでに廃屋となっていた家を、

 

子どもたちが見つけて、再建し、そこからの100年を、家の目線で語られていく物語。

 

その100年の間に、家族が増え、幸せな時間、作物が実り、生活の豊かな時、

 

そして家族の死、戦争、災厄、山火事などの苦しい時を一緒に乗り越え、

 

時代とともに家族の形を変え、生活が変化し、家はそれを定点観察のように、

 

見守っている物語の構成になっている。

 

家はだたの箱ではなく、家族の歴史、思い出、足跡を残すもの。

 

そしてそこに住む人々を、家は優しく受け入れ続ける。

 

何度も、何度も季節がめぐりながら。

 

f:id:kiko_book:20210611120017j:plain

 

f:id:kiko_book:20210611120056j:plain

5年がたち、根付いたブドウの木が、新しい芽をつけた。

 

ここに住むことにした人たちは、

 

工夫を重ねて、強い品種の果樹を育てる。

 

 

f:id:kiko_book:20210611121052j:plain

 

そして10年後娘は結婚した。

 

2人の結婚式も、この家で行われた。

 

とても幸せな時。たくさんの人が祝福するため、この家に集まった。

 

まもなく子どもが生まれて、新しい家族を迎えた。

 

戦争が始まり、兵隊だった夫を失った。

 

みんなが無邪気でいられた時間は、すてきだった。でも、短かった。

 

寒い冬を超え、家の周りに植えた果樹はたわわに実をつけ、

 

ぶどうジュースを家族や近所の人総出で、作った。

 

そして刈り入れの日。果てしない小麦との戦い。

 

収穫量が多いことを願って。

 

やがて戦争により、家が最期の避難場所になり、

 

何もかもなくした人たちを、受け止めた。

 

それから時は進み、息子が母親の元を離れて、街へ移り住む日がやってきた。

 

昨日までの名残をすべて、バッグに詰め込んで。

 

 

f:id:kiko_book:20210611120943j:plain

 

f:id:kiko_book:20210611121018j:plain

 

今までの暮らし方を継がない。それが新しい世代だ。

 

だが、若さだけでは、この家の古い石は、取り替えられない。

 

この家がわたしだ。けれども、わたしはもうだれの家でもない。

 

運命をたどってきたわたしの旅の終わりも、もうすぐだ。

 

20年後のわたしは、墓の土になっているだろう。

 

私は独りのまま、うごけないのだ。

 

野生のものが、自然のちからが、入り込んできて、

 

わたしをささえる玉石は崩れ落ち、跡形もなくなるだろう。

 

なくなったものの本当の護り手は、日の光と、そして雨だ、と。

 

f:id:kiko_book:20210611122607j:plain

 

そしてまた誰かのてによって、生まれ変わる。

 

f:id:kiko_book:20210611122820j:plain


また家族の歴史が季節と一緒に、めぐるのだ。

 

ずっと家を中心に視点を置きながら、移り行く季節、そして周囲の風景、住む人々が、

 

はいってくる。

 

家が最初から最後まで、静かに私たち読者に語りかけてくれる。

 

 

《著者紹介》

絵:ロベルト・インノチェンティ

1940年生まれ。『エリカ 奇跡のいのち』『くるみわり人形』『ピノキオの冒険』などの作品で知られる世界的な絵本画家。2008年に国際アンデルセン賞画家賞受賞。イタリア、フィレンツェ在住。

 

文:J.パトリック・ルイス

1942年生まれ。経済学の教鞭をとった後、詩人絵本作家として活躍。今日、アメリカの卓越した作家として知られている。主な作品に『ラストリゾート』がある。アメリカ、オハイオ州在住。

 ※絵本より引用

 

 

 

 


百年の家 (講談社の翻訳絵本)

 

 

 

なかまとであう *ヒサクニヒコ

f:id:kiko_book:20210609123653j:plain

 

きょうりゅうの子どもたちは、生まれて3か月が たちました。

 

みんな 生まれたときの 2ばい くらいの 大きさに なりました。

 

きょうだいは、さいしょ 7ひき でしたが、 いまは4ひきになってしまいました。

 

おおあめが ふった ときに 川にながされたもの。

 

1ぴきで たんけんに でかけて そのまま かえってこなかったもの。

 

こっそり きのこを たべて おなかを こわして しんでしまいまったもの。

 

のこった こどもたちは かけあしも はやくなって、しっぽをピンと

 

はって、2ほんの あしで うまく はしります。

 

いちばんしたの おとうとは、 かけあしは いちばんでした。

 

”『おやおや、おまえたちも、だんだん いちにんまえに なってきたねぇ。おやゆびが りっぱに なってきたじゃないか。』

 

おとうさんが うれしそうに いいました。

 

子どもたちの てのおやゆびが とんがった ぶきに なってきて、

 

にくしょくきょうりゅうに おそわれたとき、みをまもれるくらいに なりました。”

 

きせつがかわり、

 

きょうりゅうのかぞくは、たべるものをもとめて、なんにちも、

 

たびを しなくてはなりません。

 

おとうさんと、おかあさんについて、いつも くらしていた もりから、

 

あるきだしました。

 

”『うわー、みんな、みて!』

 

子どもたちは びっくりして、 さけびました。

 

ものすごい かずの なかまが あちこちの

 

もりから あつまってきました。

 

ペペは、じぶんと おなじくらいの なかまが いっぱい

 

いるので、うれしくなってきました。

 

とつぜん ペペの しっぽを たたく ものが います。

 

ふりむくと、『おれは、デンって いうんだ。おまえ、おれの こぶんに ならないか。もう12ひきも こぶんが いるんだぜ』

 

『おまえの こぶんに なる りゆうなんか ないね。だいいち、おまえなんか、ぼくに おいつけないだろ!』

 

と、ペペが いいました。

 

『なにを!』

 

とデンが にらみつけてきました。

 

デンは、ペペより つよそうです。

 

デンが ペペを つかまえようと すると、

 

ペペはさっと かけだしました。

 

デンも ものすごい スピードでおいかけてきます。

 

デンが ペペに おいつきそうになった その しゅんかん、

 

ペペは くるりと、からだの むきをかえて、

 

デンの おなかに、 あたまを ぶつけたのです。

 

デンは いきなり ペペの ずつきを くらって、

 

どすーんと、ひっくりかえってしまいました。

 

デンはにやりとてれくさそうに、

 

『おまえのこぶんになってやるよ!』

 

『ぼくは こぶんなんか いらないよ。ともだちなら なってもいいけどね。』

 

ペペとデンはすっかり仲良くなりました。

 

これからは おやから はなれて、このなかまたちと、たすけあって くらすのです。

 

こどものグループが いくつも できました。

 

おとなちは こどもの グループをかこんで、まもるように あるきだしました。

 

かわがみえてきました。

 

かわをわたれば、あたらしく くらす もりにつきます。

 

はじめての せかいが まっています。”

 

 

恐竜イグアノドンの家族と、兄弟の成長のお話。

 

たくさん兄弟が生まれても、自然の力には抗えず、命を落としてしまうものもあったり、

力比べをして、縄張りのボスを決め、広大な自然の中を生きる力を養ったり、

 

季節に合わせて、食べ物を求めて、命の危険にさらされながら、長い旅をしながら、

 

大移動する。

 

小さかった体が徐々に大人に近づき、

 

守られていた環境から、自分の力で生きていく子供たちの

 

成長の物語り。

 

 

《著者紹介》

作:ヒサクニヒコ

1944年東京に生まれる。

1972年、『世界一漫画太平洋戦史』で文芸春秋漫画賞を受賞。

長年TBSラジオの『全国こども電話相談室』の回答者としても活躍。

自然や動物に深い興味をよせ世界各地を旅する。とくに、恐竜の研究家として有名で、

福井恐竜博物館の後援会理事長をつとめるほか、横浜市動物園友の会会長などもつとめている。著書に『動物のあしがたずかん』『世界恐竜図鑑』『恐竜とつきあう本』

ヒサクニヒコの恐竜図鑑』『恐竜博物館』『日本の恐竜』など多数。現在、〈きょうりゅうぺぺのぼうけん〉シリーズを執筆中、既刊に『おなかがすいた』『もりにでかける』がある。

※絵本より引用

 

 

上記で紹介した絵本がなかったので、他のペペシリーズを載せます(*^^)v

↓ ↓ ↓

 

 


がんばれ、ペペ (きょうりゅうペペのぼうけん) [ ヒサクニヒコ ]

 

 


ペペがたたかう (きょうりゅうペペのぼうけん) [ ヒサクニヒコ ]

 

 


おなかがすいた (きょうりゅうペペのぼうけん) [ ヒサクニヒコ ]

 

 

ふたごのき

 

f:id:kiko_book:20210608112427j:plain

 

北の国の、とある丘の上に立つ、ふたごの木。

 

木は動物のように、自分の意思で行きたいところへ行って、

 

暮らしたり、会いたい人に会いにいったり、旅をしたりすることは難しい。

 

いつも同じ場所で、季節を感じながら、小鳥や、動物や人が、

 

休みにきたり、遊びにくるのを待っている。

 

そんなふたごの木はいつも、二人で何を話しているのだろう?

 

何を思っているのだろう?

 

”えだのさきが つめたいね

 

でも、ねっこはあたたかいわ。

 

つちが あたためてくれるから。”

 

やがて春が来て、

 

”きみのはなが さいたよ。

 

あなたのはなも さいているわ。

 

きみのはな とてもきれいだ。

 

あなたのはなも とてもきれい。

 

じぶんのはなは みえないけど

 

きみのはなが みえるから いいな。

 

 

f:id:kiko_book:20210608113723j:plain

 

f:id:kiko_book:20210608113751j:plain

 

”うまれるまえのことを ぼく おぼえているよ。

 

どんなこと?

 

そらをとんでいた。

 

まさか。

 

ことりの おなかのなかに いたのさ。

 

ぼく たねだったんだ。”

 

f:id:kiko_book:20210608113928j:plain

 

f:id:kiko_book:20210608113957j:plain

”わたしたち きも あくびをするって

 

にんげんは しってるかしら。

 

わたしたち きも のびをするって

 

にんげんは しってるかしら。”

 

”ねぇ ぼくたちは いつしぬのかしら?

 

かぜに きいてごらん。

 

かぜは しってるの?

 

そらに きいてごらん。

 

かぜが しってるかどうか。

 

そらは しってるの?

 

ほしに きいてごらん。

 

そらが しっているかどうか。”

 

”はるになれば ぼくたちのえだに ことりは すをつくる。

 

ぼくたちの まわりで きつねのこが あそぶ

 

はるに なると ぼくたちのしたで こいびとたちは あいしあう。

 

ぼくたちのはかげで たびびとは あまやどりをする・・・・・・・”

 

木や自然はいつも無条件に私たちに与え続けてくれる。

 

誰にも隔たりなく、いつもウェルカムと言っているように。

 

文句ひとつ言わず、木陰をつくってくれる。

 

木の実を動物たちに分け与えてくれる。

 

いつもどこへにも行かず、ただただその場所に居続けてくれ、

 

それがたくさんの人の癒しになる。

 

このふたごの木は、2本で同じ場所に立っていて、近くに他の木はない。

 

たった2本だけ。

 

寄り添って、お互いに移り変わる季節を、一緒に感じ、

 

沢山の言の葉を、交わしているのかもしれない。

 

とても美しく、優しい気持ちになれる一冊。

 

大人にも子どもにもおすすめの写真絵本です。

 

《著者紹介》

文:谷川俊太郎(たにかわしゅんたろう)

1931年、東京に生まれる。高校卒業後、詩人としてデビュー。

1952年に第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。

以後、数多くの詩作にとどまらず、テレビアニメ『鉄腕アトム』の主題歌などの作詞、

スイミー』(好学社)をはじめとする多くの絵本や『マザー・ダースのうた』(草思社)、『スヌーピー』(角川書店)の翻訳、また『もこ もこもこ』(元永定正・絵/文研出版)、『これはのみのぴこ』(和田誠・絵/サンリード)など絵本創作の分野においても、幅広く活躍。日本を代表とする詩人として世界に知られている。

 

写真:姉崎一馬(あねさきかずま)

1948年、東京に生まれる。学生時代より自然保護、環境保護に関心を持ち、

自然写真家となる。1995年から山形県朝日連峰山麓で、ボランティアによる子どものための自然体験の場『わらだやしき自然教室』をはじめる。主な著書に、絵本『はるにれ』(福音館書店)、『雑木林』『ブナの森』『ヤマケイポケットガイドー野山の樹木』『姉崎一馬の自然教室』(山と渓谷社)、『日本の森大百科』(阪急コミュニケーションズ)などがある。

※絵本より引用

 

 


ふたごのき