★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

ジャイアント・ジャム・サンド

 

蒸し暑いある夏の日、チクチク村に400万匹の蜂の大群が押し寄せてきた。

 

ピクニックは台無し、お百姓さんは大慌て。

 

村の人もどうしたものかと、みんなで知恵をしぼり、

 

そしてパン屋のおじさんが出したアイデアとは・・・

 

それは大きなパンを焼くこと。

 

パン屋のおじさんは脚立に乗って、トランシーバーで叫ぶ。

 

大量の小麦粉に、塩は海から水をホースで汲み取り、

 

まぜまぜ、こねこね、村の人総動員で作るおおきな食パン。

 

こねたパンの生地は、大きな台車にのせ、トラクターや、何台もの車、バスで、

 

工場に運び、なんとオーブンは50台。

 

12時間も焼き上げた大きな大きな食パンを切ると、

 

ダンプでバターをつみ、トラクターとスコップで甘いいちごジャムをたっぷりと

 

塗る。

 

蜂は甘い香りにつられて、パンをめがけて飛んできて、

 

その上に新たなパンを何台ものヘリコプターで運び落としたら、

 

ジャイアント・ジャム・サンドの出来上がり(^^)/

 

そのあとパンはどうしたのだろう?と思っていたら、

 

鳥さんがジャムサンドで100週間の大宴会をしたんだとか。

 

絵本ぐりとぐらのようなスケールの大きさで、読んでいてワクワクします。

 

400万匹の蜂の大群に襲われたらと思うと生きた心地がしませんが、

 

村の人たちみんなでちから合わせて、蜂を退治するのに考えたのが、

 

ジャイアントな発想で、とても愉快(*^-^*)

 

たくさんの働く車や重機が登場するので、男の子も楽しめる絵本です。

 

そしてイチゴジャムを作りたくなってきます(*^-^*)

 

絵本だから叶うスケールの大きさであり、ただスケールが大きいだけでなく、

 

絵は対照的に緻密で繊細に描かれていて、そのギャップがまた魅力の一冊です☆彡

 

《著者紹介》

作:ジョン・ヴァーノン・ロード

1939年、イギリスでパン屋の息子として生まれる。いくつかの美術学校で学び、絵画・デザイン・工芸を修める。現在、イラストレーターとして活躍。妻と3人の娘とくらしている。他に「にげだしたローラー・スケート」(アリス館)もあり、その楽しい絵は、日本の子子供たちにも好評である。

 

訳者:安西徹雄

昭和8年愛媛県松山市に生まれる。

昭和40年、上智大学大学院(博士課程)修了。英国バーミンガム大学シェイクスピア研究所に1年間留学。現在、上智大学文学部教授。訳書は、E・G・サイデンステッカー

「異形の小説」(南窓社)ほか、絵本では、「ぞうのエルマー」「まほうをわすれたまほうつかい」「ジャングルにいったベン」(いずれもアリス館)などがある。

※絵本より引用

【作:ジョン・ヴァーノン・ロード 訳:安西徹雄 出版社:アリス館】

 

 


ジャイアント・ジャム・サンド (えほんライブラリー)