大好きだったおばあちゃんが、病気で亡くなり、
おばあちゃんからもらった願いがかなう不思議な日記。
さっそく願い事を書いていく。
もう一度おばあちゃんに会いたい、泳げるようになりたい、おいしいものが食べたい、
お父さんとお母さんが仲直りしてほしい、読書感想文を書けるようになりたい、
願いごとを書けば必ず叶う不思議な日記だけど、
そこには、主人公の少年の一歩踏み出す勇気と努力があった。
まるで日記がおばあちゃんとの約束を果たすためのように・・・
そして少年は夏休みの最後にどうしても叶えたい願いごとがあった。
その少年の大きな願い事を叶えるために、
今までの願い事がすべて重要な事で、一見繋がっていないようで、
すべては繋がっていた。大きな最後の願いごとを叶えるために、
たくさんの努力と、強くなること、踏み出す勇気が必要だったから。
長い長い夏休みに、大人の知らないところで、
子どもたちはひとまわりも、ふたまわりも成長していく。
心も体も。
願い事は、ただ書くだけではもちろん叶わない。
書いて、言葉にすることで、行動することで、はじめて実現していくのだ。
夏休みに読んで欲しい作品です。
夢は自分で叶えられるもの、叶えていくものという強いメッセージが込められています。
小学中学年以上におすすめしたい一冊です(*^-^*)
《著者紹介》
作:本田有明(ほんだありあけ)
作家、エッセイスト。
著書に『ぼくたいのサマー』『じっちゃん先生とふたつの花』『卒業の歌~ぼくたちの(以上、PHP研究所)、『歌え!多摩川高校合唱部』『最後の卒業生、~夕張に生きる中学三年生たち』(以上、河出書房新社)、『一冊で人生論の名誉を読む』(中経出版)などがある。
※本作よりプロフィール引用