
”可愛い子には旅をさせよ”という言葉がありますが、
私は二人姉妹で育ち、丁度小学2年生の頃、妹は幼稚園児の頃に、
二人だけで新幹線に乗り、遠くはなれた田舎の祖父母の家に二人だけで2週間泊まった
ことがあります。行きたいとわがままを言ったのは私たちだけれど、
それを許してくれ送り出してくとた両親を今思うとすごいな!と思う。
自分が親になった今、子どもを2週間も送り出すなんて、ちょっと考えられない💦
きっと、心配すぎて、私の心も体も持たないだろうなと( ;∀;)
この本を読んで、子ども育てるのは親ではなくて、
たくさんの周りの人なのだろうなと思いました。
都会に住む小学4年生の陸は、
12歳年上のいとこの大ちゃんから『牧場に来ない?』と夏休み前に電話をもらいました。
陸は夏休みの7日間岩手県の牧場で親元を離れて過ごすことになりました。
大ちゃんの働く牧場には牧場主の和夫さん、妻のさゆりさん、
陸と同じ歳の娘のまりんちゃん、そしてたくさんの牛たちがいました。
まりんちゃんは画家になるのが夢で、大ちゃんは立派な酪農家になる夢があります。
陸にはまだ将来の夢がありません。
陸は、牧場で過ごす中で、同じように見える牛たちも一頭ずつ模様が違い、
体の大きさが違い、性格の違いがあることに気がつきました。
ちょっといじわるな牛もいれば、やさしい牛や、
いじわるする牛から守るリーダーのような牛もいます。
新しい命の誕生、あっという間に命つきてしまう牛もいれば、粘り強く生きていく牛もいる。
牛たちの世界も、まるで人間たちの世界と同じようです。
小学4年生、友達との関係も難しくなってくるころ、陸もひとり悩みを抱えていました。
毎日力強く生きている牛にいのちの尊さを教えてもらい、牧場の人々とふれあう中で、
陸は自分の抱えていた問題に立ち向かう勇気を貰います。
ひと夏でひと回りも二回りも大きくなった陸くんと、牧場に吹き渡る爽やかな風が、
真夏の青空に重なる様です。
小学校中学年におすすめの一冊です(*^^*)
《著者紹介》
作:堀米薫
福島県生まれ。岩手大学大学院修了。宮城県角田市で和牛肥育・水稲・林業を専業で営みながら、児童文学やエッセイを執筆。日本児童文芸家協会会員。第41回児童文芸新人賞『チョコレートと青い空』(そうえん社)、第2回児童ペン大賞『あきらめないことにしたの』(新日本出版社)、『ゆうなとスティービー』(ポプラ社)他、作品多数。
絵:pon-marsh
装画や挿絵、CDジャケットのイラストなどで活躍中。一枚の中に物語を感じる絵に定評がある。『きみを変える50の名言』シリーズ(汐文社)、『流鏑馬ガール!青森県立一本杉高校一射必中!』(ポプラ社)、2018年度小学校道徳教科書『みんなの道徳』(学研教育みらい)など、カバー、表紙、挿絵作品多数。
※本よりプロフィール引用
【作:堀米薫 絵:pon-marsh デザイン:西村弘美 出版社:ジュニア文学館】
