節分の日も近くなってきました。
私の子どもの頃には恵方巻はまだなかったように思うのですが、
最近は、恵方巻を食べるのが楽しみになっています笑
子どもの頃は、『おにはーそと、ふくはーうち』という言葉を、
なんとなく意味がわかるようで、わからないまま豆を投げる、
そして年の数だけ豆を食べるという行事を、毎年楽しんでいました。
この節分の風習は室町時代から始まったと言われているそうです。
こちらの絵本はせつぶんの鬼、豆まきの由来がわかる絵本です。
むかし、ふくという器量の良く、働き者の娘がおり、大きな岩を動かせたものを、
ふくの婿にするという札を父親が立てると、
村の人々が大きな岩を動かそうと必死になりますが、
岩は大きく、びくともしません。
それを見ていた鬼が若い人間の姿に化け、簡単に岩を持ち上げ、ふくをさらっていきます。
隣に住んでいた青年が、ふくを助けに鬼のいる岩屋へ向かいます。
鬼はお酒が好きなようで、お酒を呑ませ寝ている間に、
ふくと一緒に逃げ帰ろうとしますが、鬼が気づき、すぐに追いかけて来て、
ふくの家にあと少しでたどり着く時、鬼に追いつかれ、鬼と青年で、
ふくをひっぱりあい、外の騒動に気が付いた父と母が家から出てきて、
豆を鬼に投げ、ふくはうちにはいれーと叫びながら、鬼を追い払い、
青年とふくは幸せに過ごしましたというお話。
日本の伝統の行事のひとつひとつにも、由来や歴史があり、
子どもに分かりやすく節分の行事の由来を教える絵本です(*^-^*)
今年も、自分の中の邪気(鬼)を払い、福を呼び込みたいと思います!
《著者紹介》
文:常光徹(つねみつとおる)
1948年高知県生まれ。国立歴史民俗博物館名誉教授。民俗学の著作に『学校の怪談ー口承文芸の展開と諸相』(ミネルヴァ書房)『しぐさの民俗学』(角川ソフィア文庫)『折々の民俗学』(河出書房新社)、子どもの本に「学校の怪談」シリーズ(絵・楢喜八/講談社)『妖怪図鑑』(絵・飯野和好)、紙芝居に『ふしぎなうろこだま』(絵・二俣英五郎/ともに童心社)などがある。
絵:伊藤秀男(いとうひでお)
1950年愛知県生まれ。絵本に『海の夏』(ほるぷ出版)[小学館絵画賞]『うしお』(ビリケン出版)[JBBY賞]『けんかのきもち』(文・柴田愛子)[日本絵本賞大賞]『タケノコごはん』(文・大島渚/ともにポプラ社)[日本絵本賞]、紙芝居に『なぜ、おふろにしょうぶをいれるの?』(脚本・常光徹)[五山賞画家賞]『なきむしあんちゃ』(脚本・やえがしなおこ/ともに童心社)などがある。
※絵本より引用