★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

おはようきょうりゅう

恐竜が生きていた時代をそっと抜き取ってきたような絵本です。

 

写真のような、映像のような、イラストで迫力があります。

 

深い木々に朝の太陽の光が白く差し込み、トリケラトプスの角を照らします。

 

森を抜け、広大な平野に出ると、頑丈なよろいのアンキロサウルスが、

 

鳥と一緒に散歩をしているよう。

 

ティラノサウルスはお腹を空かしているのか、ギラギラとするどい歯を

 

ちらつかせながら、大地を揺らし走っていきます。

 

森の背の低い草木の茂みには、まだ小さなマイアサウラの子どもたちが、

 

母親の側で元気に遊んでいます。

 

大きな体のアラモサウルスは背の高い木の上の葉っぱを、

 

むしゃむしゃと食べています。

 

はらっぱで日向ぼっこしながら、気持ちよくお昼寝をするのは、

 

パキケファロサウルスの親子。

 

ゆっくりと陽が傾いた頃、みずべを歩いていくのはスピノサウルス。

 

恐竜たちの今日がこうして終わっていきます。

 

時間という概念がまだなかった時代。

 

太陽があがるころに起きて、太陽が沈むまで、ゆっくりと時間は流れ、

 

恐竜たちは静かに、自然とともに生きていた時代を、

 

こっそりのぞいているような絵本です。

 

たくさんの恐竜が登場し、進化、地球の神秘を、美しいイラストともに体感できる

 

一冊です(*^-^*)

 

《著者紹介》

作:木坂涼(きさかりょう)

詩人・エッセイスト・脚本家・絵本作家。詩集に『ひつじがいっぴき』(フレーベル館)、『五つのエラーをさがせ!』(大日本図書)ほか、絵本に『みんなおっぱいのんでたよ』(福音館書店)、『しきしきむら』(岩波書店)シリーズ、「ちょろちょろかぞく」

(理論社)シリーズなど。翻訳絵本には『ピッツァぼうや』(セーラー出版)、『ヨセフのだいじなコート』『ワイズ・ブラウンの詩の絵本』(ともにフレーベル館)、『ともだちからともだちへ』『ゆきのともだち』(共に理論社)など多数。

 

絵:福岡昭二(ふくおかしょうじ)

イラストレーター。1984~87年、専修大学美術研究会に所属。定期展覧会に油彩画などを出品。1996~98年、武蔵野美術学園夜間部で油彩画を学ぶ。2000年よりパソコンで絵を描きはじめる。現在、恐竜をモチーフにしたイラストレーションを中心に活動中。

※絵本より引用

【作:木坂涼 絵:福岡昭二 出版社:教育画劇

 

 

 


おはようきょうりゅう

 

 

 

 

てがみのえほん

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この絵本は『こどものとも』が200号になったときに作られた絵本です。

 

いろんな国から、200号をお祝いする手紙が次々に届いています。

 

まほうのくにの魔女や、巨人国の巨人から、幽霊国の幽霊さん、

 

メルヘンの国のこびとさん、むしのすきたろうはかせや、

 

おもちゃのくにのおもちゃたち。

 

みんなが嬉しそうにお祝いをしています。

 

住所ひとつひとつを読んでいても面白いし、切手には、絵本のお話の世界が、

 

ぎゅっと凝縮されていて、ユニークです!

 

誰かに手紙を書く、書いて切手を選んで、ポストに投函しにいく。

 

誰からから届く手紙を待つ時間、そうした情緒が薄れてきていますが、

 

また誰かに手紙を書いてみたくなる一冊です。

 

最初、読み始めたときに、

 

ページにそれぞれの作家さんが書いて集めたオムニバス絵本だと思っていたのですが、

 

文章も絵も堀内誠一さんが全てひとりで書かれていると知り驚きました。

 

まったくページをめくるごとに作風の違う絵で、

 

ひとつとして似ているものがないからです。

 

ページをめくるたびに、違う絵本の世界にワープします。

 

豊な感性と、無限に広がる作風の数々に驚きを隠せません。

 

読んでいる私たちもたくさんのギフトをもらっているような気分です♪

 

これからも、こどもの友であり、私たち大人の友であり、人生にずっと寄り添って

 

くれる絵本です。

 

《著者紹介》

堀内誠一(ほりうちせいいち)1932~1987

東京に生まれた。グラフィックデザイナー。カメラ雑誌、ファッション雑誌などの編集美術を多く手がけ、イラストレーターとして絵本、その他の児童書に活躍。絵本に『くろうまブランキー』『くるまはいくつ』『たろうのおでかけ』『ぐるんぱのようちえん』『こすずめのぼうけん』『ちのはなし』(以上、福音館書店)、童話のさし絵に『人形の家』(岩波書店)、『雪わたり』『秘密の花園』(以上、福音館書店)、著書に『ぼくの絵本美術館』(マガジンハウス)、編著書に『絵本の世界・110人のイラストレーター』(福音館書店)などがある。

※絵本より引用

【作・絵:堀内誠一 出版社:福音館書店

 

 


てがみのえほん (こどものとも絵本)

ふたりはずっと  *アーノル・ドローベル

 

アーノルドローベルの、かえるくんとがまがえるくんのお話のシリーズの中で、

 

こちらの絵本は、『ふたりはともだち』、『ふたりはいっしょ』、『ふたりはいつも』

 

『ふたりはきょうも』のこの4冊から、

 

心に残る名場面を抜き取ってまとめた1冊になっています(*^^)v

 

ひとりぼっちは寂しい、だから二人はいつも一緒にいます。

 

楽しいことを見つけ、一緒にあそび、時には喧嘩をしたり、相手を困らせることも

 

あるけれど、いつも根底にお互いの存在が大切で、大好きな気持ちがあります。

 

人生を楽しくいきていくコツ、時には苦しいこともあるけれど、

 

人生の試練も面白がって生きていくこと、仲間と支え合い、乗り越えていくこと、

 

相手を愛したり、愛される幸せを感じること、日々に感謝すること。

 

生きる上で大切なことが、ぎっしり詰まっていながら、

 

かえるくんたちのユーモアあふれる日常が描かれているので、

 

決して押しつけがましくない格言が、いっぱい散りばめられている作品です☆彡

 

一人一人違うから、ふたりでいると、人生は豊かになるのです。

 

《著者紹介》

作:アーノルド・ローベル

1993年アメリカ・ロサンゼルス生まれ、ニューヨーク育ち。54歳で亡くなるまで、たくさんのすばらしい児童書を世に送り出しました。1970年に出版された最初の作品『Frog and Toad Are Friends』(『ふたりはともだち』1972年 文化出版局刊)をはじめとした、かえるくんとがまがえるくんの物語は多くの子どもたちに長い間、親しまれています。

『Frog and Toad Are Friends』でコルデコット賞、『Frog and Toad Together』(『ふたりはいっしょ』同年)でニューベリー賞を受賞し、多くの賞賛を集めました。その後

『Frog and Toad All Year』(『ふたりはいつも』1977年)と『Days With Frog and Toad』(『ふたりはきょうも』1980年)に続いていきます。

 

訳:三木卓(みきたく)

1935年東京生まれ。旧満州大連、静岡県静岡市育ち。1971年に詩集『わがキディ・ランド』(思潮社刊)で第1回高見順賞、1973年に『鶸(ひわ)』(集英社刊)で第69回芥川賞のほか、童話『ぽたぽた』(筑摩書房刊)で野間児童文芸賞、『イヌのヒロシ』(理論社刊)で路傍の石文学賞、評伝『北原白秋』(筑摩書房刊)で毎日芸術賞など。

1999年に紫綬褒章、2007年には日本芸術院賞、恩賜賞を受賞。児童向けの本に『星のカンタータ』(理論社刊)、『ほろびた国の旅』(講談社刊)、『はりがねネコ』(ポプラ社刊)、『イトウくん』(福音館書店刊)など。翻訳ではアーノルド・ローベル作品を多く手がけ、がまくんとかえるくんシリーズ4冊のほか、『ふくろうくん』『ぼくのおじさん』『きりぎりすくん』『やどなしねずみのマーサ』(すべて文化出版局刊)などがあります。

 

※絵本より引用

【作:アーノルド・ローベル 訳:三木卓 出版社:文化出版局

 

 

 


ふたりはずっと かしこいちえの ことばしゅう

 

 

 

おひさまのたまご

 

森に住む踊りが大好きな妖精さんが、ある日森の奥で、

 

オレンジ色をした、大きなたまごを見つけます。

 

どんな動物のたまごなんだろう?

 

誰も見たことがありません。

 

妖精は、これはきっと太陽が産み落としたたまごなのだと思いました。

 

太陽の赤ちゃんが生まれたら、この森だけの太陽になるのだと心躍りました。

 

すると、冬の間は南の島で過ごすズアオアトリが、これは太陽のたまごなんかじゃないよ。

 

これは、オレンジという実なのだと教えてくれました。

 

甘いジュースがたくさん入っているよと。

 

さっそく草の茎をストローにして、森のみんなで吸ってみると、

 

甘くて、香りのいい、ジュースに、みんな目を丸くしました。

 

すると突然カラスが飛んできて、オレンジを奪っていきました。

 

妖精は悲しくなって、泣き出しました。

 

たった一つのオレンジの実がなくなってしまったのですから。

 

その様子を見ていたツグミが、秋になったら暖かい場所に行くんだけど、

 

君を背中にのせて飛んで行ってあげるよと言い、妖精は大喜び。

 

秋になるとツグミと一緒に、おひさまの国へ旅立ちました

 

森には長い冬の季節がやってきました。

 

おひさまの国には、おひさまのたまご!?オレンジの実がたわわになっていて、

 

色んなオレンジの実を味わいました。

 

このお話は夏のある日、森へ遊びに来た男の子のかばんから落ちた、

 

オレンジの実から始まったお話なのでした。

 

北欧生まれの絵本だからか、太陽を喜び、特別な存在として描かれています。

 

日照時間が少なく、冬の季節の長い北欧では、太陽の季節は、

 

とても貴重で、まるでご褒美のような時間なのでしょう。

 

おひさまのたまごという発想がとても新鮮です。

 

太陽は宇宙にたった一つの存在という常識を、想像で飛び越え、

 

楽しい絵本ならではの世界が広がります。

 

《著者紹介》

作・絵:エルサ・ベスコフ

1874年~1953年。スウェーデン生まれの児童文学作家・絵本作家。六人の子どもを育てながら、数多くの物語・絵本を残した。その作品は、北欧だけでなく世界中で、何世代にもわたって愛されている。主な作品に「ベレのあたらしいふく」「おりこうなアニカ」(福音館書店)「どんぐりぼうやのぼうけん」(童話館出版)「しりたがりやのちいさな魚のお話」(徳間書店

 

訳:石井登志子

1944年生まれ。同志社大学卒業。スウェーデンのルンド大学でスウェーデン語を学ぶ。

訳書に「川のほとりのおもしろ荘」(岩波書店)「筋ジストロフィーとたたかうステファン」「いたずらアントンシリーズ」(偕成社)「おりこうなアニカ」(福音館書店

「こんにちは、長いくつ下のヒッピ」「ブリットーマリはただいま幸せ」「おひさまがおかのこどもたち」「歌う木にさそわれて」「夕あかりの国」「よろこびの木」(徳間書店)など多数。

※絵本より引用

【作・絵:エルサ・ベスコフ 訳:石井登志子 出版社:徳間書店

 

 


おひさまのたまご

みつばちさんのティールーム

 

毎日15時にオープンする、みつばちさんのティールーム。

 

パイにケーキ、タルトにエクレア、色とりどりの美味しいお菓子と、

 

お茶や飲み物を一緒にいただける人気のお店です。

 

お店の外には開店前から、たくさんの行列ができています。

 

お店のキッチンでは、てんとうむしさんたちが、

 

お菓子の材料を混ぜたり、こねたり、生地をのばしたり大忙しで働いています。

 

15時になりました。

 

今日最初のお客様は、アリのご夫婦と、アリの親子です。

 

今日のおすすめはエクレアです。

 

一緒に桃色のレモネードや、ローズヒップティーがをお客さんにすすめます。

 

ところが、キッチンでハプニングが。

 

外の窓から花が咲くのが見えたてんとうむしさんたちが、

 

次々に外へ飛び立っていってしまったのです。

 

作りかけのお菓子たちが机に、床にころがります。

 

みつばちさんがキッチンに戻ると、変わり果てたキッチンに、ショックを受け、

 

放心状態。

 

チョコは壁に飛び散り、アイスクリームをつくる機械が爆発し、

 

みつばちさんは一人、何からどう手をつけてたいいかわかりません。

 

大きな音に驚いたお客さんたちが、キッチンに集まり、

 

みんなで力を合わせてキッチンのそうじをし、みつばちさんの汚れたエプロンを、

 

きれいなものに変え、温かいお茶を入れました。

 

すっかりピカピカに片付くと、お客さんはまた席に戻りお茶の時間を楽しみ始めました。

 

みつばちさんは涙を流しながらみんなにお礼を言いました。

 

するとお客さんたちは、あなたのお菓子はとってもおいしいけど、

 

わたしたちはあなたのお菓子以上に、あなたのことが大好きで、会いに来ているのと。

 

絵がとてもカラフルで美しく、たくさん登場する虫さんたちもドレスや、スーツを

 

キレイに着こなしているので、子どもは人みたいだね、これはなんの虫かな?

 

と喜んで読んでいました。

 

何よりお菓子も飲み物も、とっても美味しそうで、大人も思わず笑みがこぼれます。

 

お店も立地とか関係なく、外見もそんなに目立つわけではないのに、

 

ふしぎと繁盛しているお店を見かけることがありますが、

 

料理がおいしいだけでなく、そのお店で働く店主の人柄に惹かれて通うという

 

話もよく聞きます。

 

美味しいお菓子と、仲間との心のつながりを感じられる一冊です(*^-^*)

 

人は美味しいものを目の前にすると、みんな笑顔になりますね☆彡

 

【文:ヘイリー・バレット 絵:アリソン・ジェイ 訳:峰 飼耳】

 

 

 


みつばちさんのティールーム (児童書)

 

しろうさぎとりんごの木

 

しろうさぎは森の中の、小さなおうちに生まれました。

 

しろうさぎに必要なものは全部そろっています。

 

おかあさんに、おとうさん、赤いクレヨン。ふかふかのベッド、

 

おかあさんが作ってくれる温かい食事。、そしてお庭にはりんごの木が一本。

 

秋が終わると、うさぎの母さんは、りんごをお砂糖で煮てジャムを作ったり、

 

シロップのなかにつけこむコンポートを作ります。

 

ある日、しろうさぎは初めてりんごのジャムを食べ、あまりの美味しさに驚きました。

 

おかあさんが、お庭のりんごの木の実よっと教えてもらい、

 

さっそく見に行っていっぱいりんごを食べてみたいと思いました。

 

まだ生まれて1年経っていないしろうさぎは、リンゴの実が秋になるのを知りません。

 

玄関を飛び出し、リンゴの木の前にやってきて、がぶりと木の幹をかじりました。

 

全く美味しくなく、とても硬くて、痛くて、泣き出しました。

 

おかあさんは秋にならないとまだ実はならないのよと言いながら笑っていました。

 

秋になるまでどのぐらいかかるのだろう?

 

リンゴの実どうやって赤くなっていくのだろう?


生まれたばかりのしろうさぎには、果てしないことにように感じました。

 

でも何も心配はいりません。このいえには、しろうさぎのひつようなものは

 

すべてそろっているのですから。

 

全てそろっているというフレーズが最初と最後のページに出て来ます。

 

両親の温かい愛情や、いつも安心できる場所が当たり前にあること、

 

疑うことのない信頼に包まれて、自分が帰る場所があるということなのでしょう。

 

だから何も心配せず、季節の移ろい、時間の経過をゆっくり待って居よう。

 

読みながら幸福に包まれ、そっと後ろから包み込まれたような、抱きしめられたような

 

気持ちになりました。

 

子どもらしい時間軸、感性がみずみずしく描かれています。

 

子どもとの読み聞かせにももちろんのこと、

 

まずお母さん、お父さん、大人に読んでもらい一冊です(*^-^*)

 

《著者紹介》

作:石井睦美(いしいむつみ)

神奈川県生まれ。『五月のはじめ、日曜日の朝』(岩崎書店)で毎日新聞小さな童話大賞と新美南吉児童文学賞。駒井れん名義『パスカルの恋』(朝日新聞社)で朝日新人文学賞、絵本の翻訳『ジャックのあたらしいヨット』(BL出版)で産経児童出版文化賞大賞、『皿と紙ひこうき』(講談社)で日本児童文学者協会賞。作品に「わたしはすみれ」シリーズ(偕成社)、『しずかな しずかな クリスマス・イヴのひみつ』(BL出版)、『ビッグバンのてんじくネズミ』(文溪堂)、『兄弟パズル』(ポプラ社)、

『愛しいひとにさよならを言う』(角川春樹事務所)、『都会のアリス』(岩崎書店)など多数。

 

絵:酒井駒子(さかいこまこ)

兵庫県生まれ。『きつねのかみさま』(ポプラ社・作:あまんきみこ)で日本絵本賞。

『金曜日の砂糖ちゃん』(偕成社)でブラティスラヴァ世界絵本原画展金牌賞。

『ゆきがやんだら』(学研)はオランダで銀の石筆賞を受賞。『ぼくおかあさんのこと…』(文溪堂)では、フランスでPITCHOU賞、オランダで銀の石筆賞を受賞。絵本に

『よるくま』(偕成社)、『ロンパーちゃんとふうせん』(白泉社)など多数。

※絵本より引用

【作:石井睦美 絵:酒井駒子 出版社:文溪堂】

 

 


しろうさぎとりんごの木

ふたりはいつも  *アーノルド・ローベル

 

子どもも私も大好きな、仲良しのかえるくん、がまくんのシリーズ!

 

”ふたりはいつも”という題のとおり、『そりすべり』『そこのかどまで』

 

『アイスクリーム』『おちば』『クリスマス・イブ』の5つの物語は、

 

それぞれ春夏秋冬の季節、1年間のふたりの日々が描かれています。

 

2人でやったら何だって出来る気がするし、何でもうまくいく気がする。

 

でも1人だったら、ちょっと心細いな。

 

2人だと楽しいことは2倍になるし、悲しいことは半分になる。

 

時にはお互いのことを思っていても、すれ違ってしまうこともあるけど、

 

やっぱり君じゃなきゃ。君が一番なんだ!という気持ちが2人から溢れています。

 

人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇だという言葉を遺した、

 

チャップリンの言葉が浮かびます。

 

かえるくんとがまくんの2人を見ていると、この言葉がぴったり。

 

すべての物語がユーモアで溢れてる。

 

こんな親友がひとりできたら、人生は豊になり、幸せに過ごせるんだろうな!

 

子どもにもいつかこんな素敵な友人ができますように☆彡

 

かえるくんとがまくんのお話は、特別なことじゃなく、日常のありふれた場面を、

 

描いているところが、読者の心を掴み、親近感が湧くのだと思います。

 

子どもは『アイスクリーム』がお気に入り!

 

かえるくんのためにアイスを買ったがまくん。かえるくんの待っている場所までは遠く、

 

どんどんアイスが解け始め、ボタボタとがまくんの体に落ちていき、

 

最後はアイスまみれのドロドロおばけに。

 

私は『そこのかどまで』が一番好きなお話です。

 

春がもうそのかどまで来ているよという言葉を信じ、2人でいろんな角を曲がって、

 

春を見つけにいく可愛らしいお話です。

 

『おちば』では、お互いの家のおちばを秘密で掃除しに行き、

 

きっと相手はびっくり、喜んでくれるだろうと思って眠りにつくのですが、

 

強い風が吹き、元の散らかった状態に戻ってしまって、

 

お互いの家にこっそり掃除しに行ったことを、相手に気づいてもらえないけれど、

 

お互いに相手の喜ぶ顔を思い浮かべ、幸せそうな二人に、思わずほっこりと、

 

こちらも温かい気持ちになります。

 

季節は移り変わっても、いつまでも変わらない2人の関係に癒される作品です。

 

【作:アーノルド・ローベル 訳:三木卓 出版社:文化出版局

 

 

 


ふたりはいつも (ミセスこどもの本)