★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

ひみつだからね *軽部武宏

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ひみつ、ひみつ基地、子どもの大好物です(*^^)v

 

隠し事はしちゃだめ、嘘はついちゃだめ、と教えられながら、

 

友達とひみつ、ないしょの話、ひみつ基地は最高にわくわくしましたよね(*^-^*)

 

今日の絵本に登場するぼくがこっそり、ぼくのひみつを紹介しれくれる絵本です。

 

”ひまつだからね これは ほんとうは ぼくだけのひみつなんだけどね

 

きみには とくべつに おしえて あげるよ。”

 

のフレーズで男の子は自分だけの秘密をたくさん教えてくれます。

 

そのひみつとは、

 

こやまのまわりを、かんぽっくりであるくと、ウマが飛び出して来るんだよとか、

 

ここで草笛を吹けば、不思議な電車がやってくるんだよ。

 

長い階段を上った先に、大きな花の絵を地面に描くと、

 

たくさんの美しい喋々がやってくるんだよとか、

 

男の子の想像の世界のことなのか、子どもはその想像の世界すらも

 

現実に変えてしまうパワー、不思議さを持っているように思う。

 

 

何でもないような、ありきたりの物ですら、ひみつの場所、

 

宝物になって、キラキラと輝き始める。

 

子どものときは、ひみつでいっぱいだった。

 

目に映る何もかもがキラキラしてみえて、真新しくて、

 

どんなものも、友達になれたし、遊び相手だった。

 

ひみつ基地もたくさん作って遊んだ。

 

基地にどんぐりやお花を隠して、次の日にちゃんとまだそこに

 

あるか確かめるのがわくわくした。

 

地面に落ちている、珍しい色の石や、角が欠けて丸くなったタイルは、宝物になった。

 

この絵本は最後に、『きみのひみつも教えてね』っとまるで会話して、

 

一緒に遊んでいるみたいな時間が流れるのがとてもいい。

 

 

《著者紹介》

軽部武宏(かるべたけひろ)

1969年、東京都に生まれる。画家。

第2回岡本太郎記念現代芸術大賞展出品。主な絵本の作品に『ちょうつがいきいきい』

加門七海・作、東雅夫・編、岩崎書店)、『まんげつのこどもたち』(イーストプレス)、『大接近!妖怪図鑑』『大出現!精霊図鑑』(ともにあかね書房)、『ながぐつボッチャ~ン』(WAVE出版)ほか多数。『のっぺらぼう』(杉山亮・作、ポプラ社

で第16回日本絵本賞及び読者賞、『ぼけバケツ』(小峰書店)で第23回日本絵本賞を受賞。

※絵本より引用

【作:軽部武宏 出版社:偕成社

 


ひみつだからね