★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

999ひきのきょうだいのおひっこし

 

『999ひきのきょうだい』シリーズのうちの1冊です。

 

春に999個の卵を産んだ、カエルのお母さん。大きくなぁ~れとカエルの赤ちゃんに

 

話しかけてます。

 

すると、みるみる子どもたちは成長し、池は小さくなって、もうぎゅうぎゅうです。

 

ついに全員で新しい大きな池へ、お引越しすることになりました。

 

列を組んで、はぐれないように歩きますが、子どもたちは大はしゃぎ。

 

お父さんとお母さんは子ども達をなだめながら、道を進みます。

 

途中ヘビに気を付けてねと話していると、カエルの子どもたちはへびのしっぽを

 

ひっぱりヘビはちょうどお腹がいっぱいでお昼寝中のようですが、

 

お父さんとお母さんは冷や汗もの。

 

ヘビからそっと逃げてほっと一息ついたところで、今度はお父さんがとんびに

 

体をつかまれてしまいます。お母さんもお父さんを助けようと体にひっつき、

 

子ども達も置いていかれないように、次々にしがみつき、

 

長い長い列が空を飛んでいきます。

 

とんびは999匹の兄弟とお父さんとお母さんを持ち上げるものの、

 

あまりの重たさに空中で離してしまいます。

 

みんな無事でいられるのか?

 

ハラハラドキドキの連続。かえる家族のお引越しです。

 

池の中から999匹のカエルが出ていくところは、体がゾワゾワとしました。

 

ヘビ1匹に遭遇するよりも、カエル999匹+2匹に遭遇する方がよっぽど怖い!?笑

 

子どもはたくさんのカエルの大移動がとっても面白いようです。

 

最後は虹が笑っているみたいと、新しい発見をしていました。

 

《著者紹介》

文:木村 研(きむら・けん)

1949年鳥取県生まれ。児童文学作家。おもちゃ・遊びの研究科としても活躍している。

主な作品に「一人でもやるぞ!と旅に出た」(草炎社)、「手作りおもちゃを100倍楽しむ本」(いかだ社)、「だいちゃんとてるてるじいさん」「わくわく!びっくり!手づくり絵本」(以上、チャイルド本社)などがある。日本児童文学者協会会員。

 

絵:村上康成(むらかみ・やすなり)

1955年岐阜県生まれ。創作絵本、ワイルド・ライフ・アートなどで独自の世界を展開する自然派アーティスト。ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞、BIB世界絵本原画ビエンナーレ金牌、日本絵本大賞などを受賞。「ピンクのいる山」(徳間書店)、「くじらのバース」「石のきもち」(以上、ひさかたチャイルド)など作品多数。伊豆高原石垣島村上康成絵本ギャラリーがある。

※絵本より引用

【文:木村研 絵:村上康成 出版社:ひさかたチャイルド】

 

 


999ひきのきょうだいのおひっこし

 

 

もうすぐママは星になる

 

癌という病気になったママ。ジェイミーは家族のアルバムを広げ元気だった頃のママを

 

思い浮かべ、家族の想い出を振り返っていると。ぽろぽろと涙がこぼれて来ます。

 

日に日に痩せていくママ。薬の副作用で髪の毛を失い、一緒に外に出ることも出来なく

 

なり、少しずつ隣で弱っていくママ。

 

もうすぐママはいなくなってしまうかもしれない。

 

そんな現実はとうてい受け入れられないし、もっと大好きなママと過ごしたい。

 

もっともっと一緒にいたい。

 

でもいつか、そう遠くはない現実を、

 

受け入れなくてはならないことをジェイミーは理解しています。

 

気持ちのやりどころがないなか、ひとり涙するジェイミー。

 

ママはいつか夜空に輝く星になるんだ。そして毎晩ママに会うことが出来る。

 

ジェイミーなりに、ママの命と向き合い、すべてを受け入れようとする姿に、

 

私たちも遅かれ、早かれいつか必ず訪れる別れの日と、どう立ち向かったらいいのか、

 

どう向き合っていけばいいのか、考え勇気をくれる一冊です。

 

読んでいて涙が出そうになります。

 

でもそこにはあるのは絶望だけではありません。

 

ママと過ごした思い出、ポリシー、生き様、言葉はすべて、

 

自分の中で永遠に生き続けることを教えてくれます。

 

死の向き合い方は、生きることへの向き合い方でもあります。

 

どう生きるか。誰もが限りある時間で、どれだけ愛を伝えられるのか、

 

子どもの視点で綴られた絵本です(*^-^*)

 

《著者紹介》

原作:スー・ローソン

小学校教師、ラジオプロデューサー。2004年に児童読み物『Ferret Boy』、『Tessa』と絵本『でも好きだよ、おばあちゃん』(講談社刊)がオーストラリア児童図書賞(CBCA Book of the year Awards Notable Books)を受賞している。

 

絵:レベッカ・ウィーラー

『Oscar-how I get here?』(CD付)はオーストラリアメディア図書賞(AIMIA Awards)を受賞している。本書が初めての絵本作品となる。

 

訳:神田由布

栃木県在住。訳書に『偉大な芸術家に教わる絵の描きかた 動物編』、『ディズニープリンセス6姫の夢物語 シンデレラ』(小社刊)など。

※絵本より引用

【原作:スー・ローソン 絵:レベッカ・ウィーラー 訳:神田由布

 出版社:汐文社

 

 

 


もうすぐママは星になる―がんの母親とジェイミー (生きかたを考える絵本)

 

せんせい

君のせんせいはどんな先生?

 

いつもニコニコしているやさしい先生。

 

悪いことをしたら叱っていくれる先生。

 

ときどき馬になって、背中にのせて走ってくれたり、

 

ときどき鬼に変身して、みんなをおいかけて、おにごっごして遊んでくれる。

 

ときどきお相撲さんになって、何人でかかっても、先生は負けない。

 

先生はお客さんになる日もある。おままごと。

 

お医者さんごっこの日は、看護婦さん。

 

肩車してくれたり、お父さんみたいな日もある。

 

お家に帰った先生は、小さな子を育てるお母さん。

 

料理もするし、お洗濯もする。ママと同じ。

 

先生は子どもみたいに、みんなと園庭で遊ぶし、先生はいろんな顔を持っている。

 

絵本の中には、色んな顔や役割を持った先生が登場します。

 

先生って一人で何役もこなす、スーパーヒーローみたい。

 

ピアノも弾けるし、工作もできるし、歌も歌えるし、お父さんみたいに力強くて、

 

お母さんみたいに優しくて、子どもみたいに駆け回っていて、

 

何でもできる。

 

子どもにとって絶対的な存在である先生。先生にも園の中、そして園の外にも、

 

いろんな顔があり、ひとつではない。

 

これからたくさんの人と出会う子どもたちにも、

 

お友達の一面だけでなく、いろんな面から見る視野を身に着けて欲しいなと思い

 

手にとりました。

 

自分自身の中にも、まだまだ知らない自分が隠れているはず。

 

これから無限に世界が広がっていく子供たちへ、視野を広げて、

 

沢山のモノや、人に触れていって欲しいと思います。

 

入園を控える未就園児におすすめ絵本です(*^-^*)

 

【文:大場牧夫 絵:長新太 出版社:福音館書店

 


せんせい (かがくのとも傑作集 わくわくにんげん)

あんたがたどこさ

 

私が子どもの頃は子ども達が集まって、わらべ歌を歌って遊んだりしましたが、

 

今あまり子どもたちが手遊び歌をしている風景なども見かけなくなったなぁと思いました。

 

ボールを使って『あんたがたどこさ』は、『さ』というリズムの場所でボールを足にくぐらせ、

 

まり付きをする遊び。夢中で練習したものです。

 

『お寺のおしょうさん』は、私の子ども時代の記憶と歌詞が違っていて、

 

これは地方によって違うのか?それとも進化したのか(歌詞が変わったのか)?

 

忍法をつかって~♪そんな歌詞だっただろうか?と驚きました。

 

替え歌かもしれませんが、子どもが幼稚園でこのわらべ歌をお友達から教わってきたときに、

 

忍法のあと、スカイツリーまで登場していて、現代ならではだなと時代の流れを

 

感じました(*^-^*)

 

『おおなみこなみ』は大繩とび遊びのときに歌った記憶。

 

『おせんべい焼けたかな』もとても懐かしい。全部で15曲が収録されています。

 

子どもは手遊び歌が大好きで、お寺のおしょうさんと、

 

おせんべいの歌を特に気に入っていました。

 

大人は読んでいて、自分の子ども時代の記憶が一気に蘇り、とても懐かしい気持ちに

 

なりました。

 

昔からずっと変わらずある童謡や、わらべ歌に触れる機会になった絵本です。

 

親子のコミュニケーション時間に一役買っている一冊です☆

 

また別のシリーズに『あがりめさがりめ』があるようです!

 

【作:ましませつこ 出版社:こぐま社】

 

 


あんたがたどこさ―おかあさんと子どものあそびうた

300年まえから伝わるとびきりおいしいデザート

 

ヨーロッパで最古のデザートと呼ばれるフルーツ・フール。

 

フルーツと生クリームと砂糖を混ぜれば完成するシンプルなデザート。

 

300年前から現在まで受け継がれ親しまれてきたデザートです。

 

16世紀頃は、生クリームを泡立てる機械もなく、小枝をひもで束ねたものでした。

 

生クリームはと言えば、牛から乳をしぼり、フルーツは庭で育てたブラックベリー

 

ひとつひとつ手作業で摘み、すべての工程が人の手によって行われていました。

 

もちろん冷蔵庫もないので、冬にできた氷を丘のあなぐらに保存している場所まで運び、

 

デザートを冷やしました。

 

200年くらい前になると、泡だて器はブリキなり、少し今の形状にも似てきたような。

 

ひとつひとつの道具の進化も楽しむことができます。

 

時代の違う4つの時代で、同じフルーツを作り、家族で食べる情景が淡々と描かれています。

 

その時代ごとに道具が進化したり、冷蔵庫があなぐらから木製の冷蔵庫になるも、

 

氷で冷やすという点はまだ変化がなく、永い歴史の中で便利になっていくものの、

 

愛され続けたデザートは、変わらず、300年もの間人々に受け継がれていくところが、

 

また素敵です(*^-^*)

 

途中2話目では、黒人の奴隷制度にも絵だけで触れていて、その時代の背景・文化・

 

空気感がみてとれます。

 

最後のページには4回繰り返して作られたデザートのレシピがあり、

 

子どもは作ってみたいと話していました(*^-^*)

 

《著者紹介》

文:エミリージェンキンス

アメリカ生まれ。ニューヨーク市在住。ワシントン大学で英文学の博士号を取得。

絵本『わたしの いえは ごにんかぞく』(トメク・ボガツキ絵/講談社)でボストングローブ・ホーンブック賞オナーに選ばれる。

 

絵:ソフィー・ブラッコール

オーストラリア生まれ。ニューヨーク市在住。『ぺろぺろキャンディー』(ルクサナ・カーン文/さ・え・ら書房)で、ニューヨークタイムズ・ベストイラスト賞を受賞。Finding Winnieで2016年コルデコット賞を受賞。その他の絵本に『ねえ、おきてる?』

(光村教育図書)がある。

 

訳:横山和江

埼玉県生まれ。山形市在住。主な訳書に『サンタの最後のおくりもの』(徳間書店)、

「くまさんのおことわり」シリーズ(岩崎書店)、『わたしの心のなか』(鈴木出版)、『14番目の金魚』(講談社)がある。やまねこ翻訳クラブ会員。

※絵本より引用

【文:エミリー・ジェンキンス 絵:ソフィー・ブラッコール 訳:横山和江

 出版社:あすなろ書房

 

 

 


300年まえから伝わる とびきりおいしいデザート

たし算たんていだん

 

算数がすきになる絵本1。

 

たし算をつかって、先生の大切なチョコチップクッキーを全部たべてしまった

 

犯人を捜そうと、子どもたちが探偵団に。

 

手の指紋がいくつ見つかり、足後がいくつ見つかり、チョコのかけらやクッキーのかけらは、

 

先生の机に落ちていました。そして金色の髪の毛も数本。

 

子ども達は一桁の数字の足し算をしながら、犯人に少しずつたどり着きます。

 

二つの数字を足すことに慣れたら、今度は全部合わせていくつ?の

 

ながい筆算の計算方法がわかりやすく解説されています。

 

絵本の中の生徒たちは、お店屋さんごっこをしたり、

 

自分で実際に問題を作ったり、解いたりしながら、

 

楽しく算数を学んでいます。

 

読んでいる私たちも、一緒にクイズに答えるような感覚で、

 

楽しく算数を学ぶことができます。

 

ただ数式を覚えて答えるだけでなく、問題をつくってみたりすることで、

 

足し算の成り立ちが分かりやすく、繰り上がりの考え方までを理解することができます。

 

算数を勉強しているという感覚より、クイズに答える、

 

推理しているワクワクと、遊んでいる感覚で学べる一冊です!

 

年中さんから小学校1年生の子におすすめの絵本(*^-^*)

 

《著者紹介》

作:ロリーン・リーディ

1959年生まれのアメリカの絵本作家。美術大学を卒業後、樹脂粘土で動物の形のアクセサリーなどを作っていたが、25歳から絵本作家に転身しA Number of Dragonsでデビュー。算数、科学、社会などの知識の絵本を30冊以上発表している。ケネディー宇宙センターで宇宙生物学を研究する夫とともにフロリダ州に住む。

 

訳:福本友美子(ふくもとゆみこ)

慶応技術大学卒業後、公共図書館勤務を経て、現在は児童書の研究、評論、翻訳、書誌作成などをする。『戦争をくぐりぬけたおさるのジョージ』(岩波書店)、『こんなふうに作られている!』(玉川大学出版部)、『としょかんライオン』(岩崎書店)など多数の訳書のほか、編著書に児童向けブックガイド『キラキラ読書クラブ』(共著、日本図書センター)がある。

 

増島高敬(ますじまたかよし)

1940年生まれ。麻布高校・中学校数学科教論・自由の森学園数学科教論。

定年退職後同校および和光学園数学科非常勤講師。「高校数学教師50年」を目標になお現場で授業を続けている。東京電機大学理工学部などで数学科教育法の授業を担当。

数学教育協議会・教育科学研究会会員。著書に『なるほどなっとく! 数学再挑戦』(共著、日本評論社)などがある。

※絵本より引用

【作:ロリーン・リーディ 訳:福本友美子 出版社:大月書店】

 


たし算たんていだん (算数がすきになる絵本)

ぞうくんのクリスマスプレゼント

 

ぞうくんが大好きな家族にそれぞれにぴったりなクリスマスプレゼントを用意しています。

 

ぞうくんはお母さんに、『ひみつの願いごとってある?』と聞きます。

 

お母さんは『バレリーナになれたらなっとずっと思っていて・・・』

 

と自分の夢をひみつねと言いながら話してくれました。

 

ぞうくんは、素敵な願い事だねといいながら、

 

でも、何かほかにもない?

 

ほら、例えば、みどりのふちのなべつかみとか。とぞうくんは言います。

 

すると、お母さんはぞうくんの気持ちに応えるように、それが一番欲しかったのだと

 

伝えると、ぞうくんはうれしくって、飛び跳ねました。

 

そして、おじいちゃんに、おばあちゃん、おとうさんにも、

 

同じように『ねぇ、何か願い事はある?』と聞いて回るのです。

 

みんな素敵な願い事を、こっそりひみつでぞうくんにだけ打ち明けます。

 

最後にいつもぞうくんは、

 

”みどりのふちどりの あかいなべつかみ”

”みどりのふちどりの あかいたばこいれ”

”みどりのふちどりの あかいめがねいれ”

”みどりのふちどりの あかいしおり”       

と言うのでした。

 

みんなぞうくんの気持ちに応えて、それが一番欲しかったんだと言い、

 

ぞうくんはますます笑顔がこぼれます。

 

クリスマスツリーの下に4つのプレゼントを置くと、

 

とびっきりのクリスマスになるぞ~!と心弾ませるのでした。

 

家族みんなの素敵な願い事に耳を傾けながら、自分が用意した素敵なプレゼントを

 

みんなが喜んでくれる、温かいやさしさに包まれた絵本です。

 

ぞうくんはきっとひみつが苦手な正直者です。

 

素敵なクリスマスになることでしょう。

 

《著者紹介》

作:セシル・ジョスリン

アメリカ、ロードアイランド州に生まれる。マイアミ大学ゴダード大学、アンティオッチ大学を卒業後、ホリデー誌やウエストミンスター・プレスで編集アシスタントをつとめ、1950年、作家のアル・ハインと結婚。その後は、コラムニストをへて、作家業に

専念。代表作に『そんなときなんていう?』(岩波書店)がある。

 

絵:レナード・ワイスガード

アメリカ、コネティカット州に生まれる。8歳の時に父の祖国であるイギリスで幼少期

を過ごし、その後アメリカに戻り、ニューヨーク州のプラット・インスティテュートで

商業美術を学ぶ。1937年に『Suki,the Siamese Pussy』でデビュー。1947年に『ちいさな島』(童話館出版)でコルデット賞を受賞。180冊以上の児童書に挿絵をつけた。代表作に『たいさつなこと』(フレーベル館)『ききゅうにのったこねこ』(長崎出版)など多数。

 

訳:こみやゆう

東京都に生まれる。大学卒業後、児童図書出版社に勤務。その後、留学をへて、

子どもの本の編集・翻訳に携わる。2004年より東京・阿佐ヶ谷で、家庭文庫「このあの文庫」を主宰。主な訳書に『ピッグル・ウィッグルおばさんの農場』『おかのうえのギリス』(共に岩波書店)『おかあさんは、なにしてる?』(徳間書店)『はるがきた』

主婦の友社)など多数。

※絵本より引用

【作:セシル・ジョスリン 絵:レナード・ワイスガード 訳:こみやゆう

 出版社:あかね書房

 

 


ぞうくんのクリスマスプレゼント (ぞうくんのちいさなどくしょ)