こどものごっこ遊びを子ども視点で描いている絵本です!
描いているのはもちろん大人の作者ですが、子どもの目の高さ、
視点、想像力で展開されるお話がすごい!
幼い頃はダイニングテーブルの下も、クローゼットや押入れの中も、
どこも遊び場、秘密基地になった。
絵本『ぼくのきしゃポッポー』は、おもちゃの汽車に、
ぬいぐるみのアヒルや、サル、クマやカンガルーの子ども、ひつじさんが乗車します。
絵本や本でを重ねて、中央駅をつくり、おもちゃのぬいぐるみさんたちが、
乗り込みます。
ダイニングのいすの下を通過して、金魚鉢が見えてきました。
駅名は金魚池~!そこにアヒルのおもちゃが飛び込みます。
次は壁に飾られている絵画に羊のぬいぐるみが帰っていきます。
駅名はポピー畑!子どもの豊かな想像力がここに発揮されています。
おうちの中にある観葉植物の木の植木鉢の周りに差し掛かった時、
つぎの駅は、ジャングルです!とおさるのぬいぐるみが木の飛び移ります。
次は山を登りますとソファーの上を汽車が走っていきます。
ソファーの上のクッションのトンネルを通過すると、
大変!汽車は真っ逆さま~大きな音を立てて落ちていきます。
最後に乗っていたカンガルーの子どもが客車から先頭車の前に飛び降りて、
必死で汽車を押さえます。
カンガルーの子どものおかげで、助かりました。
終点は中央駅。
中央駅でカンガルーのお母さんが待っていました。
カンガルーの子どもは飛び降りると、ママのポケットの中に戻りました。
なかなか同じ年代のお友達と遊ぶ機会が減っている中、こういったごっこ遊びを
見せてくれる絵本は貴重だなっと思いました。
子どももワクワクしながら、親は昔の懐かしい記憶が蘇りながら、
同じ時間を楽しむことができました。
子どもの遊びの幅や、想像力を掻き立てる一冊です(*^^)v
【作:市川里美 出版社:BL出版】