★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

へびくんのおさんぽ  *いとうひろし

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足も手もなにのに、体をうねうねとくねらせて、上手に前へ進んでいくヘビ。

 

ヘビはじつはジャンプもできる。

 

へびくんがお散歩をしていると、へびくんの身体の長さぐらいの大きな水たまりが

 

ありました。

 

さぁ、どうやって向こう岸までいこうか。

 

へびくんはうーんとめいいっぱい体を伸ばして、水たまりに橋をかけるようにして、

 

さぁ、あとは向こう岸までしっぽを運ぼうとしたその時、

 

虫さんたちが、へびくん、ちょっと背中を渡らせてとやってきました。

 

優しいへびくんは、虫さん、ねずみさん、カタツムリさんをみんな渡らせてあげました。

 

さてと・・・と思った時、

 

今度はイヌさんが渡らせてと、お次はライオンさん。最後にはぞうさんまで。

 

へびくんの身体はあまりの重さにぺっしゃんこ。

 

ようやく、みんな渡り終えて、今度はへびくん。

 

へびくんも無事向こう岸に渡りきったところ、

 

のどがカラカラなことに気づき、

 

大きな水たまりの水を、全部一気に飲み干してしまった。

 

こんどは水でたっぷんたっぷん、ぷよぷよになったへびくん。

 

もうヘビには見えない、不思議な形に。

 

お散歩はまだまだ続きますというお話。

 

気がいいへびくんは、ちょっと頑張りすぎで心配になる。

 

人間にも優しくて、何でも引き受けてしまって、パンク寸前になってしまう人いるなと

 

思いながら読んでいると、へびくんが水たまりの水を全部飲んでいて、

 

最初からそうすれば、へびくん辛くなかったかなぁとオチにつこっみどころ満載。

 

よくよく見てみるとライオンさんあたりからは、わざわざへびくんの橋を渡らなくても、

 

軽々飛び越えれるじゃん!とこれまたツッコミたくなってしまう笑

 

最後は見たこともないほどに膨れ上がった体で、お散歩を続けるところが、

 

何ともへびくんらしい。

 

子どもは一生懸命頑張るへびくんを応援しながらも、最後体がぶよぶよになっている

 

ところが面白いようで、子どもの読み聞かせにぴったりな楽しい絵本です。

 

 

《著者紹介》

作:いとうひろし

1957年東京都生まれ。作品に「ルラルさん」シリーズ(ポプラ社)、「だいじょうぶだいじょうぶ」(講談社)、「クグノビックリバコ」(偕成社)、「すごいぞブンナちゃん」シリーズ(理論社)、「ごきげんなすてご」(徳間書店)など多数。

※絵本より引用

 

【作・絵:いとうひろし 出版社:鈴木出版】

 


へびくんのおさんぽ (たんぽぽえほんシリーズ)