なかやみわさんのそらまめくんのベッドシリーズ。
お野菜を題材にしたお話が多く、野菜を身近に感じてもらえる絵本です。
特にそらまめや、豆類はあまり野菜の中でも目立つ存在ではないけれど、
子どもは色んな豆の種類をなかやみわさんの絵本をきっかけに覚えました。
今回はながいながいまめがゲストに登場。
これはさんじゃくまめのこと。
料理されている時には包丁で刻まれて短いさんじゃくまめしか知らなかった子どもは、
絵本の中のさんじゃくまめを見て、こんなに長いの?と驚いていました。
そらまめくんのベッドと、さんじゃくまめの長い長いベッド、
どちらが素晴らしいか、競うことになりました。
草滑りをすれば、さんじゃくまめたちは長いベッドを丘の頂点から下まで
たらし、滑り台のようにスルスルと降り、そらまめくんたちに見事勝ちます。
大きな水たまりをどちらが早く渡れるか競うと、
そらまめくんのベッドはボートになり、向こう岸までみんなで漕ぎ始めます。
さんじゃくまめさんはというと、大きな水たまりの端から端までを渡らせて、
長い橋をつくり、こちらもさんじゃくまめたちの楽々勝利。
そらまめくんは落ち込んでしまいます。
そんなとき、さんじゃくまめの一番小さな兄弟が大きな水たまりに落ち、
そらまめくんたちのボートが救出に向かいます。
そして体が濡れて冷えてしまった小さな兄弟をそらまめくんのベッドで暖めると
次の日すっかり元気に。
みんなそれぞれにいいところがあって、助け合って、支え合っているという
ほっこりハッピーエンドです(*^-^*)
豆のそれぞれのキャラクタ-が色濃く、とてもチャーミング。
子どもも大好きですが、大人の私も読み聞かせする絵本として
安心して手に取れる一冊です☆彡
《著者紹介》
作:なかやみわ
埼玉県生まれ。女子美術短期大学造形科卒業。
主な絵本に『そらまめくんのベッド』『そらまめくんとめだかのこ』(福音館書店刊)、『そらまめくんのぼくのいちにち』、しかけ絵本『あそびにおいでよそらまめくんのおうち』(小学館刊)、『ばすくん』シリーズ(みゆきりか さく 小学館)『くれよんのくろくん』シリーズ(童心社刊)、『こぐまのくうぴいえほん』シリーズ(三起商行刊)、『おばけのかんづめ』シリーズ(ブロンズ新社刊)など多数ある。
愛くるしく魅力的な登場人物を描いた絵本作品は、子どもたちの絶大な支持を受けている。
※絵本より引用
【作:なかやみわ 出版社:小学館】