★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

やさいのがっこう とうもろこしちゃんのながいかみ    *なかやみわ

f:id:kiko_book:20220219171651j:plain

 

ここは、おいしい野菜になるために、やさいの学校です。

 

今日は、新しいお友達が野菜の学校へやってきました。

 

長いかみのけのとうもろこしちゃん。

 

とうもろこしちゃんは、すぐにみんなの中に馴染み、仲良くなりました。

 

でも少し困ったことが。

 

あまりにかみが長すぎて、とうもろこしちゃんの表情が見えないし、

 

走れば、自分のかみのけにつまずいて、転んでしまったり。

 

八百屋さんに行く前に傷がついたら大変とみんなが心配します。

 

そこでとうもろこしちゃんは長いかみを切ろうとします。

 

するとなすび先生が、大慌てでやってきて、とうもろこしちゃんの、

 

その長いかみは、美味しいトウモロコシの、大切な実になるのです。

 

だから切っては絶対にだめと。

 

とうもろこしちゃんは、みんなと遊びたいのに、長いかみのせいで上手く遊べず、

 

泣き出してしまいました。

 

そうだ!ととまとちゃん。

 

とうもろこしちゃんの長いかみを、結ってあげました。

 

三つ編みにしたり、くるくるカールに巻いてみたり、リボン結びしてみたり。

 

それから何日かすると、とうもろこしちゃんの髪の毛は日に日に短くなり、

 

とうとう結べなくなりました。

 

なんとか自分で結ぼうとしたら、髪の先がちぎれてしまいました。

 

とうもろこしちゃんは、美味しいトウモロコシになれないと思い、

 

また泣き出しました。

 

なすび先生がやってきて、『おめでとう!とうもろこしちゃん!』

 

茶色くちぢれた髪の毛は、美味しい野菜に育った証拠。

 

長い髪が実になって、細くて、小さかったとうもろこしちゃんを、

 

ふっくら大きくなりました。

 

ほかのお野菜たちもみんな、『おめでとう!』と声をかけました。

 

とうもろこしちゃんは、やおやさんへ旅立ちました。

 

大人が読んでいても、とても勉強になりました。

 

とうもろこしの実がどうやって大きくなっているか、

 

あのふわふわのかみのけは、とうもろこしの実になっていたんだという発見がありました。

 

やさいがかわいいキャラクターになっていて、野菜嫌いな子も、

 

野菜が好きになれるんじゃないでしょうか。

 

教室の椅子や机が野菜の大きさによって、違っていたり、

 

学校の建物もにんじんの形をしていたり、かわいい絵にも注目です。

 

子どもはとうもろこしちゃんが最後に学校に入ったのに、

 

なんで最初に卒業するのか不思議がっていました。

 

野菜によって美味しくなるためにかかる時間が違うのかなぁと言いながら

 

読み聞かせしました。子どもはするどいですね(*^^)v

 

《著者紹介》

1971年埼玉県生まれ。女子美術短期大学造形科グラフィックデザイン教室卒業。

企業のキャラクターデザイナーを経て、絵本作家になる。著者に「やさいのがっこう」

シリーズ(白泉社)、「そらまめくん」シリーズ(福音館書店小学館)、「ばすくん」シリーズ(小学館)、「くれよんのくろくん」シリーズ(童心社)「どんぐりむら」シリーズ(学研プラス)、「こぐまのくうぴい」シリーズ(ミキハウス)など人気作多数。愛らしいキャラクターたちが活躍する絵本作品は、たくさんの親子から大きな支持を得ている。

※絵本より引用

【作:なかやみわ 出版社:白泉社

 

 

 


やさいのがっこう とうもろこしちゃんのながいかみ (MOEのえほん)