★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

くだものなんだ *きうちかつ

f:id:kiko_book:20211209092627j:plain

 

『やさいのおなか』『やさいのせなか』に続く第三弾。

 

普段よく目にする果物なのに、見る角度を変えて、モノクロになるだけで、

 

不思議な形が浮かび上がり、大人でもこれはなんだ?と分からない果物も

 

いくつかありました。

 

今回は果物の断面図だけでなく、工夫が凝らされていて、

 

ページをめくってなるほど!と新しい発見&驚きがあります(*^^)v

 

例えば柿の断面図がモノクロになっていると、

 

動物のフクロウの顔に見えたり、

 

柿の橙色から、モノクロになるだけで、見慣れていた果物が違うものに見えてきます。

 

梨の断面図がモノクロになると、

 

梨の中心にある種の部分が、入口の狭い細長いつぼに見え、

 

あまり普段注目せずに剥いていましたが、梨の種は、ちょっとした芸術作品のようです。

 

バナナを切った断面図は、私も何かわかりませんでした。

 

すごく身近なフルーツなはずですが、普段は皮をむいて、

 

そのままパクリと口にいれているので、バナナの断面図を見ることが少なかったせいか、

 

バナナを切った断面図がすぐに浮かびませんでした。

 

イチゴを真っ二つに切って、モノクロにすると、シマウマのおしりに見えます笑

 

人間は視覚的に、そのものをとらえる際に、色彩も大きく反映しているんだと思います。

 

色彩を加えるだけで、あっという間に、シマウマがイチゴに変身です(*^-^*)

 

拡大してみると、なかなかの迫力です!

 

普段意識して、よく見ていなかったけれど、身近にこんなに美しいも景色が

 

あったのかと気づかされます。

 

子どもとクイズを出しながら、果物に親しみを持ってもらえる一冊かなと思います。

 

いつも意外性があって、大人でもパッと見でわからないものも多く、楽しめます。

 

《著者紹介》

作:きうち かつ

1957年、東京生まれ。絵本・造形作家。学生時代から子供会活動に関わり、都内の児童館などで工作指導を行う。現在は別府市を本拠地に執筆、講演活動に勤しむ。

著書に『やさいのおなか』『やさいのせなか』『工作図鑑』『みんなでつくるーふゆのかざりもの』『木内かつ絵本あそび』(以上福音館書店)、絵本に『ぼくはこっくさん』『てのなかなーんだ?』(年少版こどものとも/福音館書店)、『ジャムさんちのたからばこ』『つくってあそぼう!おまつりやたい』(かがくのとも/福音館書店

『かがとんできたよ』『おやつはなあに?』『あめのひのおむかえ』『どんぶりどうじょう』(キンダーメルヘン/フレーベル館)、『め きらきら』(チャイルドブック/チャイルド本社)『おさんぽクレヨン』(もこちゃんチャイルド/チャイルド本社)など多数。

※絵本より引用

【作・絵:きうちかつ 出版社:福音館書店

 

 

 


くだもの なんだ (幼児絵本シリーズ)