★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

おとなりさん

 

赤い屋根の家に一人で住んでいるニワトリさん。

 

食べて、遊んで、食べて、遊んで、食べて、寝る、気ままな一人の生活。

 

そんなある日、青い屋根の家のおとなりさんに、誰かが引越してきたようだ。

 

でも、昼間何度も家の周りをニワトリさんが歩いても、おとなりさんに会えません。

 

毎日留守なのかな?それとも調子悪くて寝込んでいるのかな?

 

それもそのはず。となりに引っ越してきたのは、フクロウさんだったのです。

 

フクロウさんは朝になると寝て、夜になると起きる生活。

 

ニワトリさんとは真逆の生活。

 

ニワトリさんは、おとなりさんへ手紙を書きました。

 

次の日、わたしのおうちに遊びにきてね。と。

 

するとフクロウさんはその手紙を夜見つけ、

 

明日の夜になるのを心待ちにしていました。

 

ニワトリさんは朝から準備をすすめ、料理を作って準備万端で待つものの、

 

待てど暮らせど一向に現れないおとなりさん。

 

ついに待ちくたびれて夜に外にニワトリさんが出てみると、フクロウさんにバッタリ。

 

ようやく二人は会うことができました。

 

生活環境の違うふたりは、互いの家の真ん中に、伝言ボードを置いて、

 

会話する姿にほっこりします。

 

またニワトリさんのサングラスのプレゼントもシュール。

 

おとなりさんというフレーズが、懐かしくて、温かくて、羨ましい。

 

いまの多様性要素も含まれていて、笑うに笑えない、でも笑っちゃう、

 

そんな物語りです(*^-^*)

 

《著者紹介》

作:きしらまゆこ

大阪府生まれ。作品に『きんのおのとぎんのおのたくさんのおの』『うさぎとかめとあり』『おおきなかぶとちいさなかぶ』『3びきのこぶたと4ひきめのこぶた』(教育画劇)、『サンタのいちねんトナカイのいちねん』『タイヤがバーン』(ひさかたチャイルド)、『はーいばーい』(絵/はぎのちなつ)『はいチーズ!』(フレーベル館)ほか多数。京都府在住。

 

絵:高畠純(たかばたけじゅん)

名古屋市生まれ。『だれのじてんしゃ』(フレーベル館)でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞、『オー・スッパ』(講談社)で日本絵本賞、『ふたりのナマケモノ

講談社)で講談社出版文化賞絵本賞受賞。絵本に『どっちからよんでも』(絵本館)、『キス・スキ』(講談社)、『うし』(アリス館)、『どうぶつマンションにようこそ』(文研出版)、『十二支のおやこえほん』(教育画劇)、『きりんきりん』(リーブル)、『もうちょっともうちょっと』(福音館書店)、『よいこはもうねるじかん』『ぞうがいるってすてき』(BL出版)など多数。

※絵本より引用

【作:きしらまゆこ 絵:高畠純 出版社:BL出版

 

 


おとなりさん