★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

じゅんばんなんてきにしない   *テリー・ミルン

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犬のチャーリーは朝起きてから、夜眠るまで、毎日の日課があり、

 

その大切なルーティンを崩してしまったら、何か怖いことが起きるのではないかと

 

心配で、自分で決めたルール・順序・手順を守って生活している。

 

毎朝、起きてから一通りのルーティーンを行ったら、

 

買い物へ出かける。

 

もちろんいつもの道順で歩き、途中にある消火栓のまわりをぐるっとひとまわりして、

 

大きなかしの木は、ひだりがわを歩く。

 

ねむるときには、ベッドのしたと、カーテンのうしろを、確かめて

 

ベッドにたくさんのぬいぐるみを、決まった順番に並べる。

 

そして1日を振り返って、今日もいい日だったなぁ~と思い出しながら、

 

眠りにつきます。

 

そんなある日、突然1本の電話がかかってきます。

 

友達のハンスが動けなくなって、チャーリーは助けに行くことを約束しました。

 

チャーリーは急いで、いつもの日課を順番通り行おうとしますが、

 

友達のハンスが心配で水やりを忘れたり、消火栓も急いで通り過ぎ、

 

かしの木もいつもと違う方向を歩いてしまいました。

 

チャーリーはベッドに戻って、はじめからもう一度やり直したかった。

 

そうこう、考えているうちに、かくれんぼをしていて、

 

パイプから出られなくなったハンスを見つけました。

 

チャーリーは知恵を絞って、

 

ハンスをパイプから無事救出し、そのあと、みんなで仲良く遊んで、

 

チャーリーはとてもいい気分でした。

 

チャーリーは、ベッドにいつもなら順番にぬいぐるみを並べるのに、ぐちゃぐちゃのまま。

 

今日はやらなくちゃいけないことを、忘れてばかりだけど、

 

それなのに、うまくいったよと思いながら、眠りました。

 

それからチャーリーはいつもと違うことをしたら、何か素敵なことが起きると

 

順番を気にしないで、怯えずに暮らすようになったお話です!

 

チャーリーにとって、いつもと同じ手順を踏むことは、

 

安心で、ゲン担ぎだったのでしょう?

 

ひょんなことから、そのルーティーンが失われ、

 

素敵なことが起きたことによって、チャーリーは心配を手放し、

 

自由になりました。

 

いつもと違う道、違うことをすると、見えてくる景色も変わり、

 

いつもとちがう1日を過ごすことができるかもしれません。

 

《著者紹介》

作:テリー・ミルン

南アフリカ共和国生まれ。現在はイギリス・オックスフォードを拠点に、

作家・画家として活動。マーティン・ワッデル、アンジェラ・マカリスター、

ビビアン・フレンチらの作家のお話の絵を描いた作品が、アンデルセン・プレスやウォーカー・ブックスなどイギリスの出版社から出版されている。娘が、不安から同じ行動を繰り返すという問題を抱えていることから、同様の悩みを持つ子どもたちを励ますために、本作を発表した。

※絵本より引用

【作:テリー・ミルン 訳:いしいむつみ 出版社:BL出版

 

 


じゅんばんなんて きにしない