★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

あ、そ、ぼ

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『あ、そ、ぼ』は、著者ジャック・フォアマンが10歳の時に書いた、

 

いじめ体験の詩をもとにしています。

 

父のマイケル・フォアマンが息子の言葉に絵を載せて共作絵本です。

 

色んな性格の違うお友達がいる中で、仲良くなれる魔法の言葉『あそぼ』。

 

その3文字で、誰とだって、すぐに友達になれる。

 

犬がいっぴき、一本の木の前でたたずむ。

 

”ひとりぼっち”

 

”なんだか さみしいな”

 

”ともだちは いないし、うちもない”

 

ひとりぼっちの男の子が、

 

”ぼくも いれて”

 

ともだち いっぱい うらやましいな。

 

”つまんないな”

 

”いつも ひとりぼっち”

 

”ぼくだけ なかまはずれ”

 

”さそって くれないかな・・・・”

 

”こっちに おいでよ、たのしいよ!”

 

さっきまで、ひとりぼっちだった犬が、ぼくを迎えにきました。

 

犬はあそぼの三文字は話せないけど、ボールを口にくわえて、ぼくの前に現れる。

 

言葉が通じ合わない二人の中で、通じ合う気持ちがある。

 

”ひとりぼっちの こが いたら、こう いって みようよ”

 

自分から話しかけられない恥ずかしがり屋さん、

 

仲に入って関係を発展させていくのに、ドキドキしてしまう子。

 

積極的な子。

 

元気な子。

 

色んなタイプの子がいる。

 

みんなで知恵を出して、ひとりぼっちの子を見つけたら、

 

どうしたら友達になれるか考えて、行動してみようというメッセージが伝わってきます。

 

いじめは、ちょっとしたきっかけで、防ぐことができる。

 

魔法の3文字『あ、そ、ぼ』は、世界をいい方向へ導いてくれる、

 

素敵な言葉かもしれない。

 

メッセージを前面に、シンプルな絵に、そして簡潔な言葉。小さな子どもにも、

 

どうしたらお友達になれるか?とても分かりやく、教えてくれる、

 

勇気をくれる一冊です(*^-^*)

 

《著者紹介》

文:ジャック・フォアマン

マイケル・フォアマンの子息。現在、大学で美術を学んでいる。

本書は、ジャックが10歳のときに書いた、いじめ体験の詩をもとにしている。

 

絵:マイケル・フォアマン

1938年イギリス生まれ。王立美術大学に学んだのち、イラストレーター、絵本作家として活躍。1982年『ニョロロンとガラゴロン』(講談社)でケイト・グリナウェイ賞を受賞。さらに1989年『戦争ゲーム』(あすなろ書房)で2度目のケイト・グリナウェイ賞を受賞した。『いちばんちいさいトナカイ』『ねこが見た”きせき』『ミラクルゴール!』(以上評論社)『世界をみにいこう』(フレーベル館)など作品多数。

※絵本より引用

 

【作:ジャック・フォアマン 絵:マイケル・フォアマン 訳:さくまゆみこ 

 出版:小学館

 


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