★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

スプーンおばさんちいさくなる

 

スプーンおばさんは、ある村に住んでいる普通のおばさんです。

 

ある日眠りにつき、朝になってみると、ティースプーンぐらい体が小さくなっていたのです。

 

もしも突然体が小さくなってしまったらどうしますか?

 

夫は仕事に出かけ外出しており、スプーンおばさんしか家にはいませんでした。

 

スプーンおばさんは、体は小さくなっても、家事が山ほどありました。

 

さてまずは部屋の掃除。

 

おばさんはねずみの家の穴の前に行って、床掃除をお願いしました。

 

そして猫に今度は茶碗をなめてキレイするようお願いしました。

 

そして今度は犬を呼びつけると、ベッドを直して、窓を開けるようにお願いします。

 

お洗濯はどうしたものかと考えたおばさんはまた一言で、雨を降らし、

 

その後、南風を吹かして乾かし、太陽をカンカン照りにさせました。

 

あっという間にお昼ご飯の時間です。

 

夫が帰ってくるまでに昼ご飯の支度をしなくてはなりません。

 

おばさんはパンケーキを30枚も焼かなくてはなりません。

 

壺とフライパンに声をかけ、せっせと焼いてもらいます。

 

夫が帰って来ると、スプーンおばさんはいつもの体の大きさに戻っていました。

 

一緒に昼食をとり、いつも通りの1日です。

 

スプーンおばさんは小さくなってしまったことを、もちろん話しませんでした。

 

”おばさん”と言うだけあって、肝が据わっていて、

 

ちょっとやそっとのことでは動じません。

 

風邪を引いても、寝不足でも家事は365日休みがありません。

 

おばさんの特権!?ちょっとぐらいずうずうしさを出して、

 

一言、二言、言ったもん勝ちというもの(*^^)v

 

旦那さんにも何も言わず、大難も小難に変えてしまうおばさんの逞しさが光ります。

 

ユニークな切り口で、ただの御伽噺で終わらずに、

 

現実的なところがギャップがあって、楽しい絵本です☆彡

 

何か困ったときに、スプーンおばさんのように力強く、冷静に、立ち向かっていって

 

もらいたいなと思いながら読み聞かせしました。

 

《著者紹介》

作:アルフ=ブリュイセン

1914年~1970年。ノルウェーで貧しい農夫の子として生まれ、早くから人にやとわれて

農場で働き、学校には行けなかった。しかし、おおらかな性格と豊かな創造力に恵まれ、自作の歌や詩を村の集まり

 

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