★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

いっぴきぐらしのジュリアン

 

のねずみのジュリアンは一人気ままに、暮らしていた。

 

友達はいないし、たった一人の生活を気に入っていた。

 

地上に出れば、誰かに食べられそうになるし、地下の動物もみんな邪魔に思えた。

 

地下の抜け穴を通れば、地下に住むうさぎや、あなぐまにも合わずにすむし、

 

何より安全。草むらに隠れれば、人間や犬に見つかることもない。

 

枝から枝へ飛び移って、美味しい木の実をとって、また巣穴に変える日々だ。

 

そんなジュリアンはあるひキツネに見つかってしまう。

 

キツネはジュリアンの巣穴までそっとついていき、

 

巣穴めがけて思いっきり顔から飛び込むと、

 

今度は抜けなくてなってしまった。前にも後ろにも進めなくなったキツネ。

 

僕を助けてくれないかい?

 

ジュリアンは自分を食べようとしたくせにと思いつつも、早く出ていって欲しかったので、

 

助けることにした。

 

キツネの身体をひっぱってみるも、どうにも抜けず、

 

キツネはお腹が空いてどんどん元気をなくしていきました。

 

可愛そうに思ったジュリアンは、

 

自分の晩御飯を半分わけてあげることにしました。

 

キツネはジュリアンを食べるより、一緒に晩御飯を食べるほうが楽しいと感じました。

 

ジュリアンも誰かと一緒にいるのも、あんがい楽しいかもと思いました。

 

次の日別の方法を考えて、無事キツネを救出しました。

 

またジュリアンは気ままな元の一匹ぐらしに戻りました。

 

以前と同じ暮らし、時間が流れました。

 

しかしあるひフクロウに襲われかけ、絶体絶命のピンチを

 

キツネが救ってくれました。

 

ときどきキツネと一緒に晩御飯を食べることにしたジュリアン。

 

それぞれの動物の巣穴がとても可愛いいです。

 

地下でも地上でもぞれぞれの時間が流れ、暮らしがあり、

 

一見友達に慣れなさそうな二人がひょんなことをきかっけに

 

敵同士から、友人という関係を築き、一人でいる気ままな暮らしから、

 

二人でいる喜び、楽しさを知ることになりました。

 

人生は時々奇跡と神様のいたずらのようなことから、

 

かけがえのない宝物を得ることがあります。

 

生きているって素晴らしい。生きているからこそ出会える人だったり、

 

経験できることがあります。

 

私たちは同じような毎日を過ごしているように思いますが、

 

いろんな奇跡の積み重ねが、私たちの毎日なのかもしれません。

 

【作:ジョー・トッドースタントン 訳:いわじょう よしひと 出版社:岩崎書店

 

 

 


いっぴきぐらしのジュリアン