夏休みに一緒に図書館へ行って、息子が選んできた絵本☆彡
うん、何とも男の子が好きそうなトンネル絵本!
絵も可愛らしいデザインだったので、子ども向けの絵本で、
乗り物がトンネルを通り抜けていく、絵本かと思いきや、
トンネルの歴史から、世界にあるトンネルの紹介、
そしてトンネルがどのように作られているかまでわかる、トンネルに関するあらゆる
情報がシンプルに詰まった本格的な絵本で驚きました!
大人が読んでも知らない情報も多く、興味深い。
トンネルは人間だけでなく、動物や虫たちも、生活するため、生きていくために
掘っています。
モグラやプレーリードックもトンネルを掘って生活しています。
モグラは、大半を土の中で生活する動物なので、目は退化して、ほとんど視力がない
そう。その代わりに嗅覚が発達しています。
そしてアリの巣は、迷路のように複雑に構成されていて、
皆よく自分の巣へたどり着けるなぁと感心してしまいます。
どんなに複雑な迷路のようなトンネルでも、アリは迷子にならないようです。
人間が初めてほったトンネルは、地下水をくみ上げるためだった。
大事なライフライン。現在は水道管で地下にいくつものトンネルがあります。
そして今でも、鉱山では地中ふかくまでトンネルを掘り、
金や銀、ダイヤモンドなどの宝石を掘っています。
土の中にはたくさんのお宝が眠っているのです。
私たちの生活には、たくさんのトンネルが使われています。
私たちの生活に欠かせない物資などをのせて、車やトラック貨物列車などが、
トンネルの中を毎日、何台も往来しています。
イギリスとフランスを結ぶ、海の中を通るトンネルは、19分で繋ぎます。
船で渡るよりも、早いスピードで国と国を行き来できるようになっています。
”山のなかをぬけていくトンネルもあります。
モンブラン自動車トンネルは、アルプスの山のなかをまっすぐ11.6キロくぐっていきます。
フランスからトンネルにはいっていくときはフランス語でさようならです、オーポワール!
イタリアにトンネルから出てきたらイタリア語でこんにちはです、ボンジョルノ!”
”大昔は、火やのみやハンマーをつかって、トンネルをほっていました。
いまは、ダイナマイトや機械をつかいます。
『モグラ』という名前の、ものすごく大きな機械もあります”
トンネルの掘り進め方も様々。
トンネルの両側から、真ん中に向けて2台の機械で掘り進める方法や、
片方から掘っていく方法の場合にはレザー光線を用います。
トンネル掘るのは簡単ではありません。
新鮮な空気を天井の壁や穴から取り入れながら、堀った土を地上へ運び、
安全に作業を進めなくてはなりません。
トンネルの形にも意味があります。
円形のトンネルは、川や湾など、土が崩れやすくやわらかい場所に。
アーチ型のトンネルは山のなかの岩の多い場所に、用いられます。
”ニューヨークからロサンジェルスまで汽車にのると、
山のなかをぬける65のトンネルをくぐっていくことになります。”
今では町の下にはあらゆるトンネルがたくさん存在しています。
車、地下鉄、歩行者用、お店やオフィス、工場まで。
私たちの生活を豊かに、便利に、支えてくれるトンネルのことが
幅広く、わかりやすく絵とともに紹介されている絵本です!
《著者紹介》
文:ライラン・アン・ハンター
パナラ・D・グリーンウッドと、エリザベス・G・マカラスター、ふたりのペンネーム。子ども向けのノンフィクション絵本を共同で書いている。
絵:エドワード・ミラー
イラストレーター、グラフィックデザイナー、科学知識絵本のイラストを多く手がけている。翻訳されている作品に『じゅうりょくってなぞだ!』(福音館書店)など。
※絵本より引用
【文:ライアン・アン・ハンター 絵:エドワード・ミラー 訳:青山南
出版社:ほるぷ出版】