★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

もぐらのモリス

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もぐらのモリスは8人兄弟の末っ子です!

 

お兄さん7人と一緒に暮らしていますが、モリスはお兄さんたちとはいつも

 

どこか違っていました。

 

ある日、もうみんなが食べるものがなくなってとき、

 

お兄さんたち7人はもっと地下深く掘って、食べ物を探そうと、

 

深く深く穴を掘り始めました。

 

モリスは7人のお兄さんとはちょっと違う考え・発想をし、

 

みんながまだやったことのないことを思いつき、一人でやってみることにしました。

 

それはお兄さんたちとは、逆に上へ掘っていくことでした。

 

上へ上へ掘り進めていたら、ついに明るい地上にでました。

 

すると、モリスは今まで見たこともない世界がそこに広がっていました。

 

甘い匂いがするお花や、美しい声で歌う小鳥や、

 

ポカポカの太陽の光、そしておいしい果物や木の実、美味しそうなカタツムリ、

 

ミミズ、味の良さそうな小魚、かわいいいもむし、みんなモリスは次々に

 

持ちかえろうと夢中で集めました。

 

すると、おなかをすかせたキツネに見つかり食べられそうに・・・・

 

そのときキツネを追いかけてオオカミがやってきました。

 

キツネはモリスにどこか隠れるところない?と聞き、

 

モリスは土を掘り始め、すっぽりキツネを土の中に隠してあげました。

 

そしてオオカミから見事キツネを守り、キツネはお礼に、森の友達を集め、

 

モリスにたくさんの食べ物を運んできてもらいました。

 

モリスはたくさんの珍しい食料を、家に持ち帰りました。

 

お兄さんたちはびっくり。モリスを褒めました。

 

モリスは末っ子で体は一番小さいですが、ちょっと勇気をだせば、

 

ちいさくたって、でかいことができるんだと言いましたというお話。

 

人と違うことは、宝物。

 

人と同じではないことを恐れずに、同化しようとせず、

 

違いを楽しみながら、時には勇気をもって、自分の信じた道を歩めば、

 

時には、大きな事を成し遂げることもあるかもしれない。

 

少し視点を変えれば、世界はこんなにも違う。

 

世界は一つだけじゃない、望めば無限に広がっていく。

 

愉快に、面白がりながら、生きていこうね。というメッセージが込められているように

 

思います(*^-^*)

 

イラストレーターもされている著者の絵は、どこを抜き取っても絵になる、

 

素敵な図案です!

 

とても元気が出る、心が自由になれる一冊です☆

 

《著者紹介》

絵・文:ダン・ヤッカリーノ

絵本作家であるほか、イラストレーターやテレビのアニメーションのクリエイターとして、幅広く活躍。日本語に翻訳されている絵本に『きんようびはいつも』(ほるぷ出版)、『ダサいぬ』(講談社)、『まるいね まるいぬ』『ぼくのコブタは、いいこで わるいこ』(BL出版)、『ハロー!オズワルド あたらしいともだち』『たこのぼうやがついてきた』『ちーちゃいチーチャ』(以上、小峰書店)などがある。

 

訳:青山南

翻訳家であり、エッセイスト。著書に『短編小説アメリカ52講』(平凡社)、『南の話』(毎日新聞社)など。絵本の翻訳に『アランの歯はでっかいぞ こわーいぞ』『グランパ・グリーンの庭』(以上、BL出版)、『きんようびはいつも』(ほるぷ出版)、『プレストとゼスト リンボランドをいく』(岩波書店)など多数。

青山南となかまたち」名義の翻訳には『ふつうじゃない庭をつくった男の子』(ぷねうま舎)。

※絵本より引用

【著:ダン・ヤッカリーノ 訳:青山南となかまたち 出版:ぷねうま舎

 

 


もぐらのモリス