いたずらこざるが、お昼寝していたぞうさんのおしりに、落書きをしました。
うしろからみても、ゾウ。前からみてもゾウ。
お昼寝から起きたゾウさんは、自分のおしりに落書きされていることを知りません。
ジャングルに住むみんなはびっくり、そんなゾウさんを怖がって逃げていきます。
ぞうさんは自分の顔に何かついているのかと思い、水辺に映して見てみても、
いつも通りです。
すっかり落ち込んでひとりぼっちになってしまったゾウに、
いたずらこざるが落書きしたことを謝り、キレイにおしりを洗い流しました。
ゾウさんはいたずらこざるに怒る事なく、感謝しました。
そして、みんなまたゾウさんの元に戻ってきましたというお話。
いたずらするなら、このぐらいの思い切りがあると、
思わず笑ってしまいます。ぞうさんは怒ることなく、
温厚なまま、こざるを許してしまう心の広さが素晴らしい。
子どもの全力のいたずらも、こんな風に心の余裕を持って、
受け止めてあげられたらなと思いました。
長新太さんの絵本は、いつもユーモアがあって、子どもの一番の味方に
なってくれる絵本じゃないでしょうか?
子どもが大好きな作家さんです(*^-^*)
【作:長新太 出版社:こぐま社】