クリスマスの日に、わがままで乱暴な女の子の家を、
とうとう我慢できなくなったくまのぬいぐるみのミシュカは、家出しました。
雪の上を自分の好きなように歩き、森の中でハチミツを食べ、
一人の自由な時間を楽しんでいるミシュカ。
森の中でひとやすみ、ウトウトしていると、二羽の鳥が、
クリスマスの日は何か人の役に立つこと、いい事をするといいと教えてくれる。
そんな時に、ミシュカの前をサンタクロースをのせたそりが通り、
クリスマスのプレゼントを配るお手伝いをすることになる。
ミシュカは自分ができる、何か役に立つことはないだろうか?と考え続けていた。
最後の家は、貧乏で病気の男の子がいるおうちだった。
家の中の木靴になにもプレゼントがなかったらがっかりするかもしれないと、
自分自身をプレゼントすることを思いついたミシュカ。
玩具を大事にすることの大切さ、そしてミシュカを通して、
自分の生きる場所を、自分で選んで探す勇気と、
自分の持っているものを、人に捧げる優しさ、
人の役に立つことの喜びを教えてくれる一冊です(*^-^*)
クリスマスは幸せをもらう日でもあると同時に、また誰かを幸せにする日、
誰かの幸せを願う日でもあること。
新しいものを迎える夜に(プレゼントなど)、今までそばにあったものに感謝し、
大切にする心を育ててくれる一冊です(*^-^*)
クリスマスの限らず、身の回りの人やモノを大切にし、
いつも『じぶんにできる いちばん いいこと』を子どもと一緒に見つけていきたいものです。
【文:マリー・コルモン 絵:フョードル・ロジャンコフスキー 訳:みつじまちこ
出版社:新教出版社】