★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

みえないおさんぽ *ゲルダ・ミューラー

子どもの足跡、少し大きな大人の足跡、犬の足跡、鳥の足跡、

 

何も足音のついていない砂浜や、雪の上に、

 

自分が一番最初に足跡を付ける時の特別感や、

 

誰かの足跡を追って、どこまで続いているのかな?って

探検するワクワク、ドキドキとした気持ちを思い出させてくれる

 

一冊です。

 

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みえない おさんぽ

『みえないおさんぽ』という題名にも惹かれてしまい手に取りました。

 

本の裏表紙にはこんなフレーズが書いてありました。

 

”『このあしあとはだれのだろう?』

『だれとだれがであったのだろう?』

『さんぽの途中でなにがおこったとおもう?』

『ちいさなあしあとも みのがさないで よく みて!』

『ほんの なかに はさんである絵にじゅうんばんをつけて、おはなしをつくってみよう。』” 

※絵本の裏表紙より引用文

 

このフレーズの通り、絵本には文章がほとんどなく、ただただ足跡が描写されており、

 

誰の足跡なのか見えません。(登場自分物が最後まで現れません。)

 

これは男の子の足跡なのか、女の子の足跡なのか?

 

どんな犬の足跡なのか?

絵を見ていると、朝ベッドから起きた子どもが、

 

洗面所で身支度し、食卓のついて犬と一緒に食事、

 

その後外へ散歩したことがわかります。

 

散歩の途中で、馬やカラス、アヒル、ウサギと出会ったことも。

 

薪をひろい、家に運んだことも。その後、男の子と犬が

 

初めて登場し、暖かい部屋でヨットを作って戯れている絵が出て来ます。

 

絵本を読み進めている間、まるで自分が探偵になったかのように、

 

登場人物を追って探して、どんな子なのか、どんな犬なのかを想像を膨らませ、

 

何をここでしていたのか?

 

何を思っていたのかな?

 

何を考えていたのかな?

 

と想像しながら、絵本を楽しみました。

 

五感を使うってこういうことか?と気づかされるような一冊です。

幼児ぐらいの子にお勧め絵本です。

 

私は子どもと『これはどんな動物の足跡かな?』や、

 

複数の足跡が交わるところで『誰と誰が出会ったのかな?』

 

『ここで、何をしたんだと思う?』とクイズを出しながら読み進めました。

 

《著者紹介》

ゲルダ・ミューラー

1926年、オランダに生まれ、アムステルダムのデザイン学校を卒業。

パリに移り、出版社で絵本の編集に携わりながら、絵を描く。

おもな作品に、『ぼくたちのかしの木』(文化出版局刊)がある。

※絵本より引用文。

【作・絵:ゲルダ・ミューラー 出版社:評論社】

 

 


みえないさんぽ―このあしあとだれの? (児童図書館・絵本の部屋)