この絵本はうちの子が大好きで2回図書館で借りています。
『たてる』の魅力は実際の工事現場で、働く車がどのタイミングで、
どんな仕事をしているのかを見られる点、
実際に建物がどのように出来上がっていくかが分かる点、
そして工事現場で鳴り響く、色んな音(オノマトペ)がこの絵本では、
感じられ、躍動感がある点です!
最近の建設現場は、安全面も考慮してか、
中が全く見えないように囲われていて、建物を建てている途中って
実際もなかなか内側は見えないんですよね。
まず掘削機で、杭を打って、その周りの穴を、
コンクリートミキサー車から、コンクリートポンプ車でセメントを流し固定。
足場を組んだあと、ローダークレーンで重たい板を何枚も重ねたものを上へ運ぶ。
電動のこぎりで、大きな柱の木を切断したり、
移動式クレーンで、大きな窓ガラスをはめ込んだり、
パイプを繋いで、配管工事をしたり、コードを繋いで、電気工事し、
最後は壁をペンキで塗り、図書館の完成!!というお話です。
最後のページには登場してきた働く車がすべて紹介されており、
どんな働きをするのか説明されています(*'▽')
こちらシリーズで『こわす』もあるのですが、こちらは古くなった建物を
どのように壊していくかがテーマになっています。
『たてる』と『こわす』ではまた活躍する働く車が違い、
2つ同時に読むと、その違いを楽しむことができます。
《著者紹介》
・サリー・サットン
文筆家・劇作家として活躍するとともに、幼年向けの絵本や読み物など、子どものための本を数多く執筆している。絵本にRoad Woeks . Dig Dump Roll (いずれもブライアン・ラブロック絵)など。二人の娘と夫とともに、オークランドで暮らしている。
・ブライアン・ラブロック
イラストレーター、地熱学者。サリー・サットンとともに手がけた初の絵本作品
Road Worksは、2009年度ニュージーランドポスト児童書賞最優秀絵本賞を受賞。
その後もサットンと多くの絵本を手がけている。その他の作品にThe Cat with No Name
(シュール・フォーリー作)など。オークランド在住。
・新谷祥子(あらや しょうこ)
音楽家。国立音楽大学卒業後、ミシガン大学で打楽器修士課程修了。マリンバで弾き歌うシンガーソングライターとして演奏活動を行うとともに、朗読劇音楽、ボディー・
パーカッション曲などを発表。子どもたちとリズムワークショップも行っている。
国立音楽大学などで、音楽教育と打楽器に関する講義を受け持つ。青森文化賞受賞。
※絵本より引用
【作:サリー・サットン 絵:ブライアン・ラブロック 訳:新谷祥子
出版社:福音館書店】