作者がアメリカの方なので、もう表紙を見ただけで、アメリカを感じます(*^^)v
働く車の絵がとてもポップに、コミカルに描かれている絵本です。
広い広い工事現場で、今日も頑張る5台の働く車たち。
遠くからひらだいトラックに、ちいさなステアちゃんが乗ってやってきた。
新しい仲間の登場にみんな注目!!
でもこの大きな工事現場にはそぐわない小さなボディーのステアちゃん。
みんなに自己紹介をするも、、、、
『工事現場はたくさんの土を運んだり、力仕事だから小さなステアちゃんには無理だ
よ。』
と帰ったほうがいいと言われてしまう。
ステアちゃんは、『何か手伝えることがあったら呼んでね。』トボトボと帰る。
他の働く車たちは現場に戻り、仕事を始める。
そのとき、、、、『緊急事態発生!助けて!』と聞こえる叫び声。
ステアちゃんは急いで現場にかけつけると、
崖の下に落ちた、ショベルカーとブルドーザは木の間に挟まっている。
『わたしにまかせて』とステアちゃん。
まずはタイヤをはずして、斜面でも滑らないようにクローラーに変え、
バケットをグラップルに取り換えて、鉄のパイプをいくつかまとめて、
急いで運ぶ。
おつぎはパワードライバーに付け替えて、パイプを一人でどんどん埋め込んでいく。
ながいチェーンをパイプに結び、それっと投げ下ろす。
ステアちゃんは慎重に崖を降りて、2台にすばやくチェーンを巻き付ける。
それから大きなハサミに付け替え、木の枝を裁断し、
他の働く車たちの力も借りながら、2台を救出することに成功!!
そして仕事を終えたステアちゃんが帰ろうとしていると、
みんなに呼び止められて、これからも一緒にいて欲しいとお願いされるというお話。
お話も最後はハッピーエンドで終わり、アメリカらしいコミカルな絵本です(*^-^*)
働く車が可愛らしくポップに描かれている点と、ギミックがたくさん変更できる
ステアちゃんは、働く車が好きな子にとって、とてもワクワクする点かなと思います。
あと、最初は仲間に入れてもらえなかったステアちゃんが、自分の得意を生かして、
最後にみんなの仲間になっていくストーリーは子どもの心も育ててくれる内容に
なっていると思います☆
《著者紹介》
文:シェリー・ダスキー・リンカー
アメリカの作家。少女時代に祖母が読んでくれたバージニア・リー・バートン作の
乗り物絵本が大好きだった。現在は夫と息子二人と共にイリノイ州に暮らす。
息子たちが小さい頃、一日の終わりには静かに眠りについてくれるよう願って書いた
『おやすみ、はたらくくるまたち』(ひさかたチャイルド)がニューヨークタイムズ紙のベストセラーリスト第1位になる。ほかに『よるのきかんしゃ、ゆめのきしゃ』
『おはよう、はたらくくるまたち』『はたらくくるまたちのクリスマス』(以上、ひさかたチャイルド)などがある。
絵:AG・フォード
アメリカのイラストレーター。テキサス州ダラスに育ち、幼少時から絵を描くのが得意だった。絵を専門に勉強したのち絵本画家となり、数多くの作家の作品に絵を描く。
『バラク・オバマ希望への道のり』(PHP研究所)のほか、マルコムX、キング牧師などの伝記絵本を多く手掛け、生き生きとした人物描写に定評がある。アフリカ系アメリカ人の伝記や歴史を扱った『What Color is My World』『Our Children Can Soar』で、
MAACP(全米有色人種地位向上協会)が運ぶ児童書部門賞を受賞。AGは父母の名の頭文字を並べたもので読み方はエージー。
訳:福本友美子
慶応義塾大学卒業後、公立図書館勤務を経て、現在は児童書の研究、翻訳などをする。
『ないしょのおともだち』(ほるぷ出版)、『ちいさなゆきかきブルドーザープラウくん』(岩崎書店)、『どうなってるの?うみのなか』『どうなっているの?うちゅうとほし』『なるほどわかった コンピューターとプログラミング』(以上、ひさかたチャイルド)など多数の訳書のほか、著書に『図書館のトリセツ』(共著、講談社)、創作絵本に『図書館のふしぎな時間』(玉川大学出版部)がある。
※絵本より引用
【作:シェリー・ダスキー・リンカー 絵:AG・フォード 訳:福本友美子
出版社:ひさかたチャイルド】
はたらくくるまたちとちいさなステアちゃん (おやすみ×のりもの×キャラクター【2歳・3歳・4歳児の絵本】)