大人に紹介したい絵本!?に分類されるか分かりませんが、絵と文です笑
パッケージに惹かれてしまい、手に取ってみたら、
内容もとても面白かったです!
著者の金井真紀さんが、パリに行って、何人ものおじさんに取材したお話。
1人のおじさんにつき5ページぐらいで、たくさんのおじさんが出てくる。
パリで取材しているけど、生まれも育ちもパリの人は少なく、
パリはいろんな国の人が集まる国だということがわかる。
ひとりひとりの人生で経験したこと、生きてきた過程で、モットーにしている生き方、
大切にしているもの、愛しているものたち、一生をかけた仕事が紹介されている。
この本の魅力は、ひとりひとりにフォーカスしながらも、
パリが歩んだ歴史的背景だったり、現在抱える社会問題にも切り込んでいる点。
例えばアルジェリアとフランス、難民問題、フリーメイソン博物館、
フランスのイスラム教徒、LGBT、パリ同時多発テロなどなど。
なかなか巣ごもりの多い1年だったので、人と気軽にあったり、新しい出会いを
求めたりが難しい世の中で、この本を読んでいたら、パリへ旅行した気分を
味わい、人とたくさん会えたような気分になる♪
人ってやっぱりいいなぁと思える一冊です。
ユーモアたっぷりで、個性豊かなおじさんがたくさん登場します。
味わい深いおじさんを描いた絵にも注目してもらいたい一冊です(*^-^*)
《著者紹介》
文と絵:金井真紀
1974年、千葉県生まれ。
作家、イラストレーター。著者に『世界はフムフムで満ちている達人観察図鑑』
『酒場學校の日々フムフム・グビグビ・たまに文學』(以上皓星社)、『はたらく動物と』(ころから)。うずまき堂代表(部下は猫二匹)。
案内:広岡裕児
1954年、神奈川県生まれ。
フリージャーナリスト、シンクタンク研究員、異文化間コンサルタント。
フランス在住。著書に『皇族』(中央公論新社)、『EU騒乱』(新潮社)、
※本より引用
【作:金井真紀 出版社:柏書房】