大人におすすめの絵本
宮沢賢治の没後に発見された私物の黒い手帖に、メモのように書かれていた詩。 学校の教科書で何度も読んだ詩。 人としてこうありたいという信念理想が描かれている。 改めて読んでみると、現代の私たちは、宮沢賢治の理想とする人間像から大いに かけ離れた…
パリの植物園の研究員であるわたしと、日本から来ている少女との 木をめぐる交流のお話。 木は何も語らないし、どこかへ行ってしまうこともない。 いつもただそこにいて、私たちを優しくそっと包んでくれる存在。 少女はたったひとりで、今日も木と向き合う…
人生とは孤独だ・・・と思っている大人に。 友達がいない・・・ひとりぼっちだな・・・と感じている君に。 子どもから大人まで読んだら、元気と幸せな気持ちがわいてくる絵本です! おじいさんが孫に、自分の人生を語り始める。 幼い頃から危ないこともたく…
コラージュのような絵が印象的で、とてもおしゃれ。 絵をじっくりみたい絵本なので、言葉を読んで、絵だけを次に見て、 また交互に読んだり、見たりして、何度も読みなおしました笑 みんなそれぞれあるく、みんなそれぞれにとぶ みんなそれぞれにはしり、み…
数字のちいさな1。 いつもひとりぼっちで、仲間をさがしている。 でもどの数字と一緒にいようとしても、断られてしまう。 どの数字も1より、自分の方が数が大きくて優れているとばかりに、 1を相手にしない。 ちいさな1は、足して、他の数字になろうとし…
岩崎ちひろさんの絵で、とくに雨の描写の絵や作品が好きです。 たくさんの色が混ざり合いながら、それでも透明感を失わない絵は、 私の中で雨の情景にぴったりと来ます。 女の子が、雨の日にひとりでお留守番をしているお話。 お母さんがいない心細さ、寂し…
阪神大震災で、亡くなった人、壊れた建物、失われた街並み、 被災された人々を元気づけるための、大震災復興支援コンサートのお話です。 男の子は、飼っていた犬を亡くし、お父さんが新しい犬の代わりにと、 チェロを買ってくれ、それから男の子はチェロ教室…
作品:おへそのあな 著者:長谷川義史 出版社:BL出版 赤ちゃんがママのおへそのあなから、そっと外の様子をのぞいているお話。 お兄ちゃんは何しているかな? おねぇちゃんは何しているかな? パパは何しているかな? 見える見える。 見えるだけじゃなくて…
友達も家族もいない巨人が、寂しくて、自分の住んでいる場所に、 街から家を、そこに住む人々を盗んでいきます。 巨人は盗んだ人々に、その代償として願い事をなんでも叶えますと伝えると、 人々は、私たちだけでは寂しいので、自分たちの家族を、友人を連れ…
ちいさなおひっこしと聞いて、何を浮かべるだろう? 近くへのお引越し(距離感)、小さな家のお引越し、少ない荷物での身軽なお引越し。 そんなささやかなお引越しをイメージして、 淡いタッチで描かれた絵本を手に取りました。 それは私の予想を裏切り、不…
ふうせんの一つ一つに思い出が詰まっている。 ぼくの風船よりも弟は少なくて、パパやママは多い。 おじいちゃんは、抱えきれないほどの、もっともっとたくさんの風船を持っている。 僕はおじいちゃんのカラフルな風船を一つずつ指をさしながら、 その風船の…
気持ちって目には見えないもの。不確かなもの。 チビウサギが小さな体をめいいっぱい広げて、好きな気持ちを体全身で表現する。 デカウサギに『どんなにきみがすきだかあててごらん』とチビウサギ。 チビウサギは手を広げたり、ジャンプしてみたり、背伸びを…
美術館やアートが好きで、毎年美術館や展覧会、日本各地のトリエンナーレや、 香川県の直島のように島プロジェクトなどが好きで足を運んできました。 どうして美術が好きかと言えば・・・・やはり幼い頃から両親に美術館などに 連れて行ってもらった影響が大…
詩人の谷川俊太郎さんとイラストレーターのノリタケさんの共作。 この絵本はたくさんの大人、子どもに読んでもらいたい絵本です。 作品のタイトルのとおり、平和と戦争について描かれています。 平和だから出来ること、平和だから当たり前にある日常、 同じ…
表紙の一番上に『もしも?』の図鑑と小さく書いている。 恐竜は大きかったと大人はわかっているけど、こんなハンドサイズの中に収められた 恐竜の絵を見て、子どもはどれほどの大きさなのか、いまいちピンと来ないもの。 こちらの図鑑はホームに停車している…
ローズおばさんと犬のジョン・ブラウンは二人で暮らしています。 ジョンはローズのことが大好きです。 ローズおばさんの旦那さんがなくなってから、ずっとジョンのやり方で、 ローズおばさんに寄り添って、幸せにしてきました。 ローズおばさんも、ジョンが…
初めに断っておきます笑 私はこのブログでは、絵本の読み聞かせにおすすめな本の紹介を主にしてきましたが、 今回ご紹介する絵本は、読み聞かせに正直躊躇する内容です(*‘∀‘) ただ、『これを絵本にしちゃうの?』っていう面白さがこの絵本にはあり、 ブログ…
国際アンデルセン賞画家賞受賞作品で、インノチェンティの傑作。 1656年に作られた家を、1900年に、すでに廃屋となっていた家を、 子どもたちが見つけて、再建し、そこからの100年を、家の目線で語られていく物語。 その100年の間に、家族が増え、幸せな時間…
北の国の、とある丘の上に立つ、ふたごの木。 木は動物のように、自分の意思で行きたいところへ行って、 暮らしたり、会いたい人に会いにいったり、旅をしたりすることは難しい。 いつも同じ場所で、季節を感じながら、小鳥や、動物や人が、 休みにきたり、…
作者のシルヴァスタインが、だめな人と、だめでない人のために贈る物語。 何かが足りない、自分に足りないかけらを探しに行く旅。 ころころ転がりながら、歌いながら、ボクは何か欠けているから、 上手く転がれない。 途中道で会ったミミズと話したり、花の…
きりのなかのサーカス この絵本『きりの なかの サーカス』は、最大の特色は、『霧』を表現するのに、 トレーシングペーパーを使用していること。作者のムナーリは子どもに、 『霧』がどんなものかわからせるには、どんな言葉を費やしてもあまり効果がなく、…
おおきな木 絵本『おおきな木』は、少年とある一本の木のお話。 村上春樹氏が訳していて、最後のあとがきに、 あなたはこの木に似ているかもしれません。あなたはこの少年に似ているかもしれません。 それともひょっとしたら両方に似ているかもしれません。 …
ちいさなあなたへ 絵本『ちいさなあなたへ』は、これから出産を迎えるお友達や、子育てに奮闘している お母さんにプレゼントしたい絵本。そして一番にプレゼントしたいのは、 特に娘さんがいるお母さんが、娘が子どもを産む際に、プレゼントしてあげたい 一…
アンジュール 絵本『アンジュール』は途中文章が一度も出て来ません。 ずっとデッサンで描かれた絵が語りかけてきます。 ここに登場する犬に視点を置いて、描かれているのですが、 途中犬は、家族の車から投げ捨てられてしまいます。 その日から突然野良犬と…
子どもがこの本が大好きで、ずっと読んでいる間爆笑しています。 絵本を読んでいる時に、なかなか爆笑する絵本ってないのですが、 読んだあとも『もう一回読んで』とせがむほど、 子どもにとって笑いのツボのようです。 絵本の内容はというと、ひとり伝言ゲ…
THE DAM この絵本は本当にあったお話を題材につくられました。 モデルとなった父と娘のお話で、住んでいた谷にダムが建設されることになり、 慣れ親しんだ故郷は水の中に埋まり、別の場所に移って生活することになりました。 ダムに沈んだ谷には、農場や学校…
大人に紹介したい絵本!?に分類されるか分かりませんが、絵と文です笑 パッケージに惹かれてしまい、手に取ってみたら、 内容もとても面白かったです! 著者の金井真紀さんが、パリに行って、何人ものおじさんに取材したお話。 1人のおじさんにつき5ページ…
自分で蒔いた種…って言葉があります。 いいことも、悪いことも、自分で蒔いたものは全て自分に返ってくるという教え。 ルピナスさん ルピナスさんは海を見下ろす丘の上にある小さな家に住んでいます。 その家の周りには青や、むらさき、ピンクの花が、咲き乱…
絵本でカラフルな色使いの絵本も大好きなのですが、 大人になってからはモノクロ絵本の良さも感じています。 かえって色彩がないモノクロの世界の方が、 読んでいて、色彩の豊かさや、感情の機微を感じます。 頭の中で読みながら、その絵本の世界にどっぷり…
私もまだブログ初めて日が浅く、読みにくい箇所も多々あるかと思います。 下手な文ですが、書くことは大好きです。 作家 このゴフスタインの『作家』という絵本は、 読んだときに衝撃を受けました。 優しい言葉で作家とはどういう仕事なのか? どんな心持ち…