★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

まっくろけの まよなかネコよ おはいり 

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ローズおばさんと犬のジョン・ブラウンは二人で暮らしています。

 

ジョンはローズのことが大好きです。

 

ローズおばさんの旦那さんがなくなってから、ずっとジョンのやり方で、

 

ローズおばさんに寄り添って、幸せにしてきました。

 

ローズおばさんも、ジョンがいれば、他には何もいらないと思って

 

幸せを感じ暮らしていました。

 

二人の関係に、ある日、割って入ってきたのは、庭にふらっと現れた黒猫です。

 

ローズおばさんは、まよなかに一人きりでいる黒猫のことが気になってしかたがありません。

 

ジョンにも、黒猫じゃないかしらと心配するそぶりをします。

 

ジョンはそれが面白くなく、ネコの存在を否定します。

 

ローズおばさんが、ネコのためにミルクを用意すると、おばさんが

 

部屋にもどったあと、見てないところで、そのお皿をひっくり返します。

 

やきもちを焼いています。

 

ジョンはボクがいるのに・・・・と思います。

 

ローズおばさんはそれでもネコのことが気になります。

 

ジョンに、ネコをお家に入れてあげよと話しますが、

 

ジョンは了承できずにいます。

 

その日ローズおばさんは、起きて来ませんでした。

 

ジョンが見に行くと、体調が悪そうにローズおばさんは寝込んでいます。

 

ジョンはどうしたら病気が治るのか聞くと、

 

ローズおばさんは、ネコと三人で暮らしたいといいます。

 

ジョンはローズおばさんの病気が治るならと、3人暮らしをする決断をするお話です。

 

この絵本を読んだ人は、どんな感想を持つのだろう?と気になりました。

 

人によって感じることが様々なのでは?と思います。

 

ローズのことが大好きなイヌのジョンは、おばあさんが自分以外のものに、

 

気がうつるのを恐れていて、2人の世界を、関係を崩したくないと思っています。

 

一方のローズは、最初はイヌのジョンとの2人の生活で満足しているようだったのに、

 

庭に現れるまよなかネコのことが気になります。

 

ローズはたった一人でいるまよなかネコのことが心配だったのかもしれないし、

 

ジョンにも自分以外の家族や友達をつくってあげたいと思ったのかもしれません。

 

そして、ローズにとって悲しかったのは、いつも一緒にいるジョンと、

 

同じ気持ちを共有できなかったことかもしれません。

 

ジョンも最後おばあさんが体調を崩し、元気がない姿を見て、

 

ネコをお部屋に入れることを(受け入れること)決断します。

 

相手の立場にたって視点を変えてみると、色々な意味を持つ絵本かなと思いました。

 

※絵本より引用

 

【作:ジョニー・ワグナー 絵:ロン・ブルックス 訳:大岡信 出版社:岩波書店

 


まっくろけのまよなかネコよおはいり (大型絵本 (32))