子どもがこの本が大好きで、ずっと読んでいる間爆笑しています。
絵本を読んでいる時に、なかなか爆笑する絵本ってないのですが、
読んだあとも『もう一回読んで』とせがむほど、
子どもにとって笑いのツボのようです。
絵本の内容はというと、ひとり伝言ゲームのようなお話で、
お母さんにいくつかおつかいを頼まれて、出かける男の子が、
頭の中で買ってくるものを忘れないように復唱していうのですが、
その内容がどんどん変化していくお話。
男の子はお母さんに、『うみたてのたまごが6個と、お茶にいただくケーキと、なしをひとやま買ってきてね。それからベーコン忘れちゃだめよ。』と言われます。
途中道を歩いているうちに、男の子の頭の記憶が書き換えられていきます。
ふとい大根6本と、ぼくにいただくケープと、はしごだんをひとやまと、
ベーコン忘れない。とその内容がページをめくる度に変化していきます。
最後までベーコンは忘れていなかったのに、結局ベーコンだけ買い忘れてしまうという
オチなのですが、子供はとてもツボだったようで、大好きな絵本です。
とてもユーモアにあふれた視点で描かれている絵本です!
《著者紹介》
作者:パット=ハッチンス
イギリスのヨークシャーに生まれる。リーズ美術専門学校でイラストレーションを専攻。処女作『ロージーのおさんぽ』以来、『ティッチ』『おやすみみみずく』『風のいたずら』(ケイトグリナウエイ賞受賞)等、一作毎に新境地を開き、絵本作家として高く評価されている。
訳者:渡辺茂男
1928年静岡県に生まれる。慶応義塾大学を卒業後、渡米してウェスタンリザーブ大学大学院をおえ、ニューヨーク公共図書館に勤務。慶応義塾大学教授を経て、現在は子供の本の仕事に専念。創作に『金色のひばり』『寺町三丁目十一番地』(厚生大臣賞・サンケイ児童出版文化賞受賞)訳書に『どろんこハリー』『エルマーのぼうけん』『ロージーのおさんぽ』等がある。2006年11月没。
※絵本より引用