おかあさんがおやつにクッキーを焼いてくれました。
二人の子どもは12枚のクッキーを半分ずつ食べることに。
おばあちゃんのクッキーみたいと子どもたちは大はしゃぎ。
お母さんは『おばあちゃんのクッキーは特別よ!』と言いました。
すると、玄関のチャイムがなり、お客さんが来たようです。
お隣に住むトムとハナがやってきて、12枚のクッキーを4人で分けることに。
すると、また玄関にお客さん。
今度は、ピーターとピーターの弟がやってきて、
12枚のクッキーは6人で分けることに。
その後もお客さんが続き、最後に一人1枚ずつになったときに、
ピーンポーンとまたもお客さん。
もうクッキーは分けられないよ~と子どもは嘆き、
お母さんはもう玄関を開ける前にみんなで食べてしまいなさいと。
なんと最後のお客さんは、
クッキーをたくさん焼いて来た、おばあちゃんでした。
『ほんとうに、おばあちゃんのクッキーは特別ね!』と子どもたちは笑いました。
重なるときはいいことも、悪いことも重なるといいますが、
お客さんがおやつの時間にこんなに集まってきたら、嬉しいやら、悲しいやら(*^-^*)
子どもたちはクッキーをちゃんとみんな平等に分けようと、数えて
そのたびに、食べられる数が減っていくけど、
みんなで分け合う喜びも同時に教えれくれる絵本です。
最後おばあちゃんが、特別なクッキーをたくさん焼いてきてくれて、
みんなの表情がぱぁと明るくなるのが印象的。
最後はまたベルがなって、そこでお話が終わるのも、ハッチンスらしいです。
私の家族も早い者勝ちではなく、きっちり分け合って食べる習慣の家だったので、
懐かしい気持ちで読んでいました。
同じものではないときには、誰がどっちにするかで、喧嘩したり、
じゃんけんしながら決めた覚えがあります。
数の勉強にも、楽しくて学べる絵本だと思います(*^^)v
【作:パット・ハッチンス 訳:乾侑美子 出版社:偕成社】