いたずらかいじゅうの家族がみんなでテーブルゲームをしていると、
赤ちゃんのビリーが、僕もやりたい!とゲームに乱入。
ゲームばんを放り投げて、カードを投げ飛ばし、ゲームどころじゃないほど、
大騒ぎに発展。
姉のヘイゼルは、もうこれじゃゲームにならないと、
今度はお人形遊びを静かに始めました。
すると、ビリーはぼくもやりたい!と泣き出す。
お人形のおうちをビリーに貸してやると、
人形の家をひっくり返して、落ち着いて遊べません。
姉のヘイゼルは今度は、しきりなおして、積み木遊びを始めました。
するとまたビリーがぼくもー!と泣き出します。
もちろん、積み上げていた積み木もすべて壊れてしまいました。
姉のヘイゼルは電車ゴッコをしようっと、新しい線路のおもちゃを出して、
線路を組み立てていると、またしてもビリーは、ヘイゼルのやっていることを、
マネして、同じ遊びをしたくて仕方がありません。
ビリーはまたまた、せんろをこわし、電車もバラバラにしてしまいました。
姉のヘイゼルは考えました。
おもちゃばこの中で、目をつぶって寝始めると、
ビリーは僕も~と、おもちゃ箱の中で眠り始め、
とうとう深い眠りに落ち、部屋はようやく静かになりました。
姉のヘイゼルは、そうだ今のうちと言わんばかりに、
電車のおもちゃ、積み木、お人形の家を元通りに直すと、家族と一緒に
テーブルでゲームの続きを始めましたというお話です!
子育てあるある、兄弟あるあるが満載!
ビリーぐらいの年ごろの子は毎日本当に元気がありまっていて、
小さなかいじゅうのようです笑
ビリーは家族を振り回しているようで、大事な成長を遂げています。
マネ遊びだったり、作ったものを壊すという作業も子どもにとっては
大事な遊びなんですよね!
誰もが通る道、すでに通った道、最後おもちゃ箱で、本当に
眠ってしまうビリーが愛らしく、かわいいです。
《著者紹介》
作:パット・ハッチンス
イギリスのヨークシャーに生まれる。
リーズ美術専門学校でイラストレーションを専攻。処女作『ロージーのおさんぽ』以来、『風がふいたら』(ケイト・グリーナウェイ賞受賞)『おたんじょうびおめでとう!』など、フレッシュでユニークな作品を生み、世界的に高く評価されている。
※絵本より引用
【作・絵:パット・ハッチンス 訳:乾 侑美子 出版社:偕成社】