絵本『どろんこハリー』が有名ですが、ハリーのお話がまだあったとは^^
親子でハリーのファンなので、見つけた時には思わず手にとってしまいました(*^-^*)♪
ハリーは、くろいぶちのあるしろいいぬです。というフレーズから始まり、
家族で海へ遊びに行くお話です。
海辺が大好きなハリーですが、唯一かんかんでりの太陽だけは苦手でした。
ハリーは日陰を探し、家族と一緒にパラソルの中に入ろうとすると、
もう満員で、外に追い出されてしまいました。
パラソルを追い出されたハリーは、砂浜で子どもたちが作っていた砂のお城に
潜り込もうとすると、お城が崩れて、追い払われてしまいました。
そこでハリーは太ったおばさんのかげにはいって、歩きましたが、
太ったおばさんはついていくるなと言いました。
太陽の日差しは容赦ありません。
歩き疲れたハリーは波打ち際に座って休んでいると、
そこに大波が来て、あっという間に頭からざぶん。
気が付くと、ハリーは海に浮いていました。
そして海藻をすっぽりかぶってしまったハリーは、犬ではなく、
海の底から出てきたオバケのようです。
みんなが怖がってハリーから逃げていきます。
ハリーも急いで海から飛び出すと、海藻のおかげで、涼しくて気持ちがいい。
元気になったハリーは、家族の元へ戻ろうと走り出しました。
みんなが怪物だ!おばけだ!と大騒ぎです。
海の見回りのおじさんたちもかけつけて、くずかごで確保しようとすると、
ハリーは急に走り出しました。
ホットドッグ屋さんが、客寄せで呼び掛けている言葉が、
海藻をすっぽりかぶったハリーには、ハリー!と呼ばれているように聞こえたのです。
ハリーは嬉しくて飛び跳ねていると、海藻がすっぽりと取れて、
元のハリーに戻っていました。
騒ぎを聞きつけた子どもたち、ハリーは無事家族のもとへ戻れました。
その次に、海へ家族で出かけた時には、
家族全員が入れる大きなパラソルを用意しました。
それは黒いぶちのある白いパラソルでした。
今回もハリーはユーモアとサプライズをもたらしてくれました。
子どもがどろんこハリーも2歳の時からケラケラと笑って絵本をのぞいていましたが、
今回のお話もとても好きなようです(*^^)v
わんぱくで、ハリーは何もしていないのに、周りの人々がハリーに翻弄されて、
いつの間にか読んでいて笑顔になれるそんな一冊です(*´▽`*)
【作:ジーン・ジオン 絵:マーガレット・ブロイ・グレアム 訳:わたなべしげお
出版社:福音館書店】