★KIKOがお勧めしたい絵本の世界★

年間200冊読んで、人にお勧めしたいと思った絵本を紹介します♪

みんなそれぞれ

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コラージュのような絵が印象的で、とてもおしゃれ。

 

絵をじっくりみたい絵本なので、言葉を読んで、絵だけを次に見て、

 

また交互に読んだり、見たりして、何度も読みなおしました笑

 

みんなそれぞれあるく、みんなそれぞれにとぶ

 

みんなそれぞれにはしり、みんなそれぞれにのびる、

 

おどる、まよう、かくれる、おどる、たべる、みる。

 

同じ音の言葉なのに、人だったり、動物だったり、怪物だったり、乗り物だったり、

 

同じ人でも立場が違えば、同じ言葉でも、全く違った状況、ニュアンスになる。

 

日本語は難しくて、そして深く、面白い。

 

例えば、『それぞれにあるく』では、

 

はりきって手を振りながら歩く人、歌いながら歩くフラミンゴ、

 

気持ちの良い風を感じながら歩く人、人生の雨に打たれながらうなだれて歩く人、

 

たまにあるくかもしれない木だったり、大きて優しい怪物は、何かを踏まないように、

 

身体は大きいのに、慎重に歩いたり、踏まれないように、ハリで身を守りながら歩く

 

ハリネズミ、ガォーと怒りながら歩くライオン、無理して竹馬に乗って歩く動物、

 

生まれて初めて歩く仔馬、それを見守りながら一緒に歩く親馬、どこまでも歩く旅人。

 

同じ歩くでも歩幅も違えば、速さも違う。歩く目的も違えば、向かうゴールもみんな

 

それぞれ。

 

『みんなそれぞれにおどる』では、

 

必死におどるブタ、酔ぱらっておどるタコ、うれしくておどるネコ、

 

天気がよくておどる女の子、息をあわせておどるバレリーナのうさぎ、

 

うさぎたちにまぎれておどるオオカミ、こころもおどる人。

 

心が躍っている人は、見た目には踊っているのがわからないかもしれない。

 

日本語の多彩な表現、豊かな感受性に触れました。

 

同じ音の言葉を切り口に、みんなのそれぞれを描いている。

 

同じ人は一人としていないし、比べられるものではない。

 

みんなそれぞれに生まれて、それぞれの人生を生き、

 

それぞれに悩み、それぞれに考え、それぞれに出会い、

 

それぞれに迷う。時には、みんなそれぞれに夢をみる。

 

みんなそれぞれに違うから、面白いし、尊い

 

地球に生きるすべての生きものたちを、ありのままに肯定してくれる

 

一冊です(*^-^*)子どもにもこの絵本のような大きな視野と、

 

優しさを持ってもらえたらいいなと思い読み聞かせしました。

 

《著者紹介》

作:tupera tupera(ツペラ ツペラ)

亀山達矢と中川敦子によるユニット。絵本やイラストレーションをはじめ、工作、ワークショップ、舞台美術、アニメーションなど、様々な分野で幅広く活動中。NHK Eテレの工作番組「ノージーのひらめき工房」では、アートディレクション担当。絵本『しろくまのパンツ』(ブロンズ新社)は、第18回日本絵本大賞読者賞を受賞。主な著書に、『木がずらり』(ブロンズ新社)、『かおノート』(コクヨS&T)、『ワニーニのぼうけん』(婦人之友社)、『やさいさん』『ぼうしとったら』(以上、学研教育出版)、『いろいろバス』(大日本図書)、『パンダ銭湯』(絵本館)など。

※絵本より引用

 

【作:tupera tupera 出版社:PHP研究所

 


みんなそれぞれ